ジャンパ栓が増設された2エンド側のスカートを再現
EF81形400番代は、関門トンネル専用機として使用されていたEF30形の置き換えを目的に、一般形のEF81形0番代14両を改造して登場しました。1986(昭和61)年より順次、重連総括制御化を中心とした工事が行われ、国鉄分割民営化後はJR九州とJR貨物の2社に継承されました。製品は、寝台特急などのけん引に活躍したJR九州所属機をモデル化し、KE70形ジャンパ栓が増設された2エンド側のスカートを新規製作、1エンド側と共にスノープロウの替わりにATS保護板が取り付けられた姿とし、九州特有のヘッドマーク掛けなどEF81形400番代の特徴を再現、スタンダードモデルとプレステージモデルをラインナップしています。
電暖表示灯が撤去され、Hゴムが黒色となった姿を再現
EF81形は、けん引する客車用に新製時から暖房電源の供給設備を搭載していましたが、400番代では電気暖房装置を使用しないため、給電栓は撤去されました。さらにJR九州に所属した同番代では、1990年代初頭に車体側面に設置されていた電暖表示灯も撤去されました。
製品は、スタンダードモデルとプレステージモデル共に1・4位側の乗務員ドア脇にあった電暖表示灯が撤去され、窓周りのHゴムは黒色のものに換装された姿を再現しています(写真左)。2エンド側のスカートは、前述の重連総括制御用のジャンパ栓が増設されましたが、1エンド側は2エンド側と共に電気暖房装置関係のジャンパ栓が撤去されたことで、よりすっきりした印象となっています(写真右)。
大分所属機の区名札「大」を再現、ヘッドマークも付属
JR九州の大分車両センターに所属していたEF81形400番代をモデル化した製品は、車体側面の運転席窓下にある区名札の「大」はスタンダードモデルではシールが付属し、プレステージモデルでは印刷済みとしています(写真左)。また、両製品にはブルートレインのヘッドマークも付属し、いずれも山型の「富士」、おわん型の「あさかぜ」「みずほ」「彗星」の4種としています(写真右)。