TOMIX

先頭車の組み合わせが異なる2種の基本セット

クハ481形100番代の側面
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
クロ481形100番代の側面(側面方向幕シールは未貼付)
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

485系は、直流及び交流50Hz/60Hzに対応できる車両として1968年に登場した特急形電車です。全国の主要電化路線で活躍し、初期の車両は屋根上クーラーにキノコ型のカバーを被せていたのが特徴となっていました。また、初期の先頭車はボンネットスタイルのクハ481形で、0番代ではMG(電動発電機)の容量を150kVAとしてボンネット内に搭載していましたが、1971年の増備から長編成化に備えてMGを210kVAへアップして床下へ移設するなどの仕様変更が行われ、このグループは100番代に区分されました。クロ481形はM・T比や編成長の制約がある線区向けに製造された先頭グリーン車で、この形式の大容量のMG搭載車も100番代に区分されていました。
製品は、先頭車の組み合わせが異なる基本セットを用意、両端の先頭車をクハ481形100番代(写真上)とした『初期型・クハ481-100』、片端の先頭車をクロ481形100番代(写真下)とした『初期型・クロ481-100』の2種で、モハユニットは共通仕様の4両セットとしています。また、増結用にモハユニットの2両セットをモーター付とモーターなしで、さらに単品でサハ481形、サロ481形、サシ481形を揃えています。なお、車体塗色の内「赤2号」は、近年発売した『485・489系(雷鳥)』と同様に明るめの色調で再現しています。

より実感的になったクハ481・クロ481形のトレインマーク

クハ481形100番代のヘッドライト・トレインマーク点灯状態
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
クロ481形100番代のテールライト・トレインマーク点灯状態
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

製品の最大のリニューアルポイントである先頭車のトレインマーク部をご覧ください。以前はクリアパーツの裏側からシールを貼り付ける方式としていたため、文字やイラストの表示が奥まった印象となっていましたが、今回の製品では表面に印刷することで、より実感的な見栄えとなりました。特に文字タイプは乳白色の成形パーツに文字を印刷しているため、実物の白いアクリルに文字を配置した感じに近づきました。印刷済みの文字タイプのトレインマークは、『初期型・クハ481-100』には「ひばり」「雷鳥」が、『初期型・クロ481-100』には「ひたち」「あいづ」が付属しています。また、白地のトレインマークと選択式の「やまびこ」「やまばと」「ひばり」「ひたち」「白鳥」「北陸」「しおじ」「つばめ」「有明」「にちりん」を収録した転写シートがそれぞれの基本セットに付属していますので、パーツに文字を貼り付けることで、これらのトレインマークを再現することも可能です。

イラストタイプのトレインマークもオプショナルパーツで用意

オプショナルパーツとして発売するイラストタイプのトレインマーク
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

オプショナルパーツとしてイラストタイプのトレインマークも同時発売いたします。基本セットに付属するトレインマークと同様に、パーツの表面に印刷することで、より実感的な再現を追及しています。イラストは「雷鳥」「ひたち」「白鳥」「北越」「加越」「しらさぎ」「有明」「にちりん」の8種を2個ずつのセットとしています。なお、実車ではクハ481形100番代には使用されなかった「ひたち」のイラストタイプのトレインマーク、クハ481形100番代が配置されていなかった九州の「有明」「にちりん」の文字タイプのトレインマーク(基本セット)とイラストタイプのトレインマークは、模型でボンネットの485系を楽しんでいただく上での遊び的な要素として取り入れていますので、お好みに応じてご活用ください。

取り付け済みの側面表示灯、実感的な側面表示部

パーツを取り付け済みとした側面表示灯
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
シールを裏貼式とした側面表示部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

製品では、赤いクリアパーツで再現した側面表示灯を装着済みとしたことで、よりお手軽にお楽しみいただけるようになりました(写真左)。側面表示部は、以前は窓パーツと一体化した表示部の表面にシールを貼り付ける方式でしたが、今回の製品では別体化したクリアパーツの裏側からシールを貼り付ける方式にリニューアルしています。これにより実車で採用されていた幕式の方向幕のイメージに一段と近づき、より実感的な見栄えとなりました。シールはそれぞれの基本セットに付属しています。また、妻面の定員標記、形式・自重・換算標記などは印刷済みとしています(写真右)。

往年の名列車が近年のトミックス製品の仕様にバージョンアップして間もなく再登場します。
さまざまな列車を再現可能な『485系(初期型)』シリーズをこの機会にぜひお買い求めください。
次回のHO情報室もお楽しみに!