TOMIX

番代により大きさが異なる前面部の誘導員手すり

誘導員手すりが大型化されたEF210形300番代の前面部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
EF210形0番代と誘導員手すりが同じ形状の100番代の前面部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

2013年より運用を開始したEF210形300番代は、急勾配の難所である山陽本線の瀬野~八本松間の後補機として配置されていたEF67形を置き換える目的で、EF210形100番代をベースに細部の仕様を変更して登場しました。後補機として貨物列車を編成後部から押し上げる際、編成の連結器に加わる衝撃を緩和するため、100番代よりも大型の緩衝器付の連結器を両エンドに装備しており、合わせて台枠部も延長されました。また、本務機としての運用も可能な設計となっており、2022年現在では関東方面へも活躍の場を広げています。
製品では後述する部分も含めて、番代により異なる各部の特徴を作り分けており、300番代は実車の車体長が100番代よりも400mm長くなり、大型化されたスカートと共にヘッド・テールライト下の誘導員手すりも大型化された姿を再現しています(写真左)。また、100番代は0番代を踏襲したスカート周りと誘導員手すりを備えた姿を再現しています(写真右)。

赤色LEDにより点灯する300番代のテールライト

電球色LEDにより点灯するEF210形300番代のヘッドライト
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
赤色LEDにより点灯するEF210形300番代のテールライト
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

実車のEF210形300番代は、瀬野~八本松間で運用される場合、貨物列車の最後部に連結され、勾配区間で後押しを行う機関車となります。
製品では、ヘッドライトだけでなく、テールライトも点灯可能としています。ヘッドライトは電球色LEDによって点灯し(写真左)、テールライトは赤色LEDによって点灯します(写真右)。なお、100番代ではヘッドライトのみ電球色LEDによって点灯します。

300番代では車体全周に設置された雨樋を再現

全周に渡って雨樋が設置されたEF210形300番代の車体上部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
部分的に雨樋が設置されたEF210形100番代の車体上部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

車体上部にもご注目ください。EF210形300番代では雨樋に改良が施され、前面窓上のひさし部分から側面につながる形で車体全周に渡って設置されるようになりました。
製品でも、この300番代特有の車体全周に渡る雨樋を新規金型で作り分けています。側面上部に配された黄色の帯の真上に雨樋があるため、一見すると目立たない部分ですが、こうした細部まで抜かりなく再現しています(写真左)。一方の100番代では、0番代と同様に前面窓上のひさし部分から側面の乗務員扉の上まで、部分的に設置された雨樋を再現しています(写真右)。

番代や時代設定によって異なる側面の装飾

桃太郎ラッピングを印刷済みとしたEF210形300番代の側面
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
JRFマークと「桃太郎」のロゴマークを印刷済みとしたEF210形100番代の側面
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

新製配置が岡山であったことや、環境対策、省エネを踏まえて、「ECO-POWER 桃太郎」の愛称が付されたEF210形は、番代や時期による塗り分けや塗色の差異と共に、車体側面に描かれた「桃太郎」のロゴマークの位置や大きさ、JRFマークの大きさや有無など、外観のデザインにもバリエーションが見られます。
製品では、300番代はブルーを基調に黄色の帯を車体側面の上部と中央に配した、同番代から採用された新たな塗色と共に、2020年に登場した316号機から追加された、桃太郎、猿、きじ、犬のキャラクターのラッピングが両側面に施された姿を再現しています(写真左)。なお、実車ではそれ以前に製造された既存の300番代にも、このラッピングが順次施されています。また、100番代は2018年より塗装の簡略化を目的に、ブルーを基調に白帯を配した新塗装への変更が進んでいますが(「EF210形vol.8」参照)、今回製品化する100番代は、登場時の塗色で両側面に「桃太郎」のロゴマークとJRFマークのある、オリジナルの姿を再現しています。

GPSアンテナのない屋根上を再現した100番代

GPSアンテナのない156号機以降の屋根上モニターを再現
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

JR貨物では、2008年から列車位置検知システムをリニューアルし、それまで機関車の屋根上に設置されていた従来のGPSアンテナは使用されなくなり、EF210形では、2009年に登場した100番代の156号機以降、同アンテナの取り付けが行われなくなりました。
製品の100番代は、2012年に発売した『EF210-100形(GPSなし・プレステージモデル)』をベースに、パンタグラフや手すり、解放テコ、信号炎管などをプラスチック製のパーツとしたスタンダードモデルで、屋根上モニターにGPSアンテナがない、156号機以降を再現しています(「EF210形vol.7」参照)。
なお、300番代のスタンダードモデルとプレステージモデルも、実車に則して新製時からGPSアンテナがない屋根上を再現しています。

貨車・コンテナ製品と合わせて、JR貨物の直流機の主力として活躍する姿を再現してお楽しみいただけます。
EF210形300番代の2種は5月に、EF210形100番代(GPSなし)は6月にそれぞれ発売予定ですので、
発売までもうしばらくお待ちください!