2段寝台化改造後で乗降ドアに白帯のない後年の姿を再現
2003年に発売した『14系14形』の旧製品では、1971年の同系登場時からの姿を模していましたが、リニューアル品では1983年頃より寝台が3段式から2段式へと改造され、国鉄時代末期に各形式の折り戸部分の白帯が省略された姿を再現しています(写真左)。
また、各形式の車体側面に非常口のある姿としており、側面方向幕は以前の窓パーツと一体化した方向幕の前面にシールを貼り付ける方式を改め、別体化したクリアパーツの裏側からシールを貼り付ける方式で実感的に再現しています(写真右)。
製品ラインナップは、スハネフ14形0番代2両とオハネ14形0番代2両から成る4両基本セットと、オロネ14形0番代、オハネ14形700番代、オシ14形0番代から成る3両増結セット、さらにオハネ14形0番代とオロネ14形0番代を単品で揃えています。基本セットをベースに増結セット、単品を足していくと「さくら」「みずほ」の編成を、単品のみを足していくと「出雲」「北陸」の編成をそれぞれ再現することができます。
製品としては新規設定となるオハネ14形700番代(カルテット)
実車の14系14形は、1983年にオハネ14形0番代を改造して、「さくら」「みずほ」用に寝台配置はそのままに仕切りを設置した4人個室車「カルテット」のオハネ14形700番代が登場しました。
トミックス1/80スケール 16.5mmゲージでは、これまでに『14系』シリーズでもさまざまな車両を発売してきましたが、同形は初製品化となります。製品では、側面の等級表示が「★★★★」となった姿を再現し(写真左上)、透明塩ビに仕切りとカーテンの印刷を施したパーツが増結セットに付属します(写真右上)。このパーツを取り付けることで(写真左下)、通路側からも客室側(写真右下)からも、窓越しに見える「カルテット」特有の室内の雰囲気を演出しています。