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14系寝台車が、“元祖ブルートレイン”20系に代わる新系列の寝台特急用客車としてデビューしたのは、1971年(昭和46年)のことでした。 その最大の特徴は、分割併合運転を容易にする分散電源方式の採用と、B寝台のベッド幅拡大でした。なかでも、人間工学に基づき従来の52cmから70cmとされたB寝台は、居住性が格段に向上し、利用客から好評を博しました。寝台の拡幅にともない車体長は20.8mに延び、深いカーブを描く屋根の両端にクーラーを搭載するゆったりとしたスタイルは、その後の寝台特急車両デザインの基礎となりました。 14系寝台車は、1972年(昭和47年)までに188両が製造され、現在もさくら(東京〜長崎)・北陸(上野〜金沢)等の列車で活躍を続けています。デビューから30年以上が経過し、活躍の場が減った14系寝台車ですが、寝台特急全盛だった時代を見てみると、実に多くの列車に使用され、本州・九州のほとんどの幹線を走っていたことが分かります。 また、近年では編成中に改造個室寝台車も連結されるようになりましたが、昭和63年頃までの編成は、ほぼオリジナル車のみで組成され、寝台車の客室窓高さが両側面で統一された美しい編成が、全国の幹線を駆けめぐりました。 |
さくら(東京〜長崎・佐世保) | 北陸(上野〜金沢) |
みずほ(東京〜熊本・長崎) | ゆうづる(上野〜青森) |
あさかぜ(東京〜下関・博多) | 北星(上野〜盛岡) |
いなば(東京〜米子) | あかつき(新大阪〜長崎・佐世保・熊本・西鹿児島) |
出雲(東京〜出雲市) | 明星(新大阪〜熊本) |
紀伊(東京〜紀伊勝浦) | 彗星(新大阪〜大分) |
銀河(東京〜大阪) | 日本海(大阪〜青森) |
製品は、これらの列車の活躍を再現できるよう、今秋発売に向けて製作が鋭意進行中です。 |
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