空気管の付いた密自連形連結器をダミーカプラーで再現
高速貨物列車を単機でけん引可能な機関車として登場し、ブルートレインのけん引機にも抜擢されて活躍したEF66形0番代。今回モデル化する車両は、いずれも0番代の後期型(21~55号機)をベースとしています。国鉄時代を再現した『後期型』はスタンダードモデルとプレステージモデルの2種を、JR貨物に継承された後、更新工事が施された姿を再現した『JR貨物更新車』はスタンダードモデルを、0番代の中で最後まで定期運用に就いていたJR貨物の『27号機』はスタンダードモデルとプレステージモデルの2種をラインナップいたします(写真左)。左から順に『EF66形0番代(JR貨物更新車)』『EF66形0番代(27号機・プレステージモデル)』『EF66形0番代(後期型・プレステージモデル)』です。『後期型』の2種には「さくら」「みずほ」「はやぶさ」「富士(山型)」の印刷済みヘッドマークが付属します。
また、新規製作による密自連形連結器のダミーカプラーを各製品に付属します。『後期型』の2種では空気管が付いた連結器を(写真右)、『JR貨物更新車』と『27号機』の2種では空気管撤去後の連結器をそれぞれ再現しています。編成の先頭に立つエンド側をダミーカプラーと交換することで、実車に迫る再現度のスカート周りをお楽しみいただけます。
JR仕様のモデルは屋根上のクーラーを別パーツで新規製作
JR貨物に継承されたEF66形0番代は、試験的にクーラーの取り付けが行われた後、電源容量の関係から後期型のみに1991年から本格的な取り付けが行われました。また、1993年からは延命を目的とした更新工事が順次施工されました。
製品では、JR仕様の『JR貨物更新車』と『27号機』の2種は、更新工事によって側面裾部の腰板が撤去されて段差の付いた姿を再現しています(写真左)。さらに屋根上に搭載されているクーラーは新規製作しています(写真下左・右)。
2エンド側の列車無線アンテナが車端部寄りに設置された27号機
EF66形0番代は、国鉄末期の1986年頃より屋根上に列車無線アンテナが設置されるようになりました。27号機をはじめ吹田機関区に所属していた車両の一部は、2エンド側のみ他の機関区の車両よりも、台座1個分ほどアンテナの取り付け位置が車端部寄りとなっていました。
製品では、各スタンダードモデルに付属する列車無線アンテナ用の穴開け治具に小改良を施しており(写真左、赤い囲みの部分が追加した穴)、2エンド側のアンテナが車端部に寄った姿を再現することができます。また、『27号機』のプレステージモデルでは列車無線アンテナを取り付け済みとしています(写真右)。
白とブルーをまとったJR貨物更新車をリニューアル発売
JR貨物のEF66形0番代は1993年から開始された更新工事の際に塗色変更も行われ、1989年から1991年かけて新製された同形100番代に準じた配色となりましたが、2004年以降に更新工事が施工された車両は「青15号」をベースに前面部と側面の裾部に「クリーム色1号」を配した登場時の「国鉄色」に近い塗色となり、それ以前に更新された車両もこの塗色に順次変更されました。
製品では、白とブルーの鮮やかな塗色をまとった『JR貨物更新車』も久々に登場します。2004年に発売したモデルは、0番代の中期型(16~20号機)を模していましたが、今回のモデルは屋根上にクーラーを搭載し、パンタグラフはひし形のPS17形から下枠交差型のPS22形に換装された後期型を基にしています(写真)。これまでに発売した『コキ50000形』や『コキ102・103形』などの貨車、『18D形』などのコンテナと合わせて、初期のJRを代表するアイテムと共にお楽しみください。