いずれも屋根上までブルーで塗装された姿を再現
EF66形100番代は、国鉄分割民営後の貨物輸送需要増加に対応する列車増発用として、1989年から33両が製造された直流電気機関車です。EF66形としては1974年に製造された0番代55号機以来の増備となり、JR貨物としては初の新製電気機関車となりました。
製品は『前期型』と『後期型』をそれぞれスタンダードモデルとプレステージモデルでラインナップしています。いずれも屋根上の塗装が登場時のグレーから、側面上部と同じ色調のブルー1色に変更後の姿を再現しています(写真左)。この屋根上がブルー1色の『前期型』のスタンダード・プレステージモデルと『後期型』のプレステージモデルは、トミックス1/80スケール・16.5mmゲージでは初の製品化となります。なお、『後期型』の2種は前面窓上に水切りのない、109~116号機までの車両を模しています(写真右)。
時代設定に合わせて再現した屋根上の機器類
EF66形100番代の下枠交差型パンタグラフは、1989年に製造された前期型(101~108号機)では当初、PS22B形を搭載していました。1990年から1991年にかけて製造された後期型(109~133号機)ではPS22D形に変更され、その後、前期型もPS22B形からPS22D形に載せ替えられています。
製品は、前述の通り『前期型』の2種を屋根色がブルー1色に塗り替えられた近年の姿をモデル化しており、その時代設定に合わせて屋根上のパンタグラフはPS22D形とし(写真左)、実車では後期型と同様に追加設置されたGPSアンテナを模した白色のパーツが付属しています(写真右)。
特徴的なヘッドライトの点灯には電球色LEDを採用
EF66形100番代は、基本的な性能はEF66形0番代と同等ながら、ヘッド・テールライトが前面窓下に横並びで配置され、塗色もJR貨物標準色となったことから、0番代から外観が大きく変化しました。さらに100番代でも増備途中のマイナーチェンジにより、車体裾部のブルーの帯の有無や前面部のライト周りなど、前期型と後期型で外観上の相違点が見られます。
製品は、実車に基づいて『前期型』の2種は丸形のヘッド・テールライトを(写真左)、『後期型』の2種は車体裾部にブルーの帯が追加され、角形のヘッド・テールライトに変更となり、ライトケースにカバーガラス付となった姿を再現しています(写真右)。また、いずれの製品も電球色LEDを採用したヘッドライトが、写真のように実感的に点灯します。