リニューアル工事が施され新塗装となった編成を再現
683系0番代を含む「サンダーバード」用の車両は、2015年から順次リニューアル工事が実施されました。これにより客室内はグリーン車を中心に設備が改良され、外観は長く親しまれている「サンダーバード」らしさと、北陸新幹線の開業に合わせた新しさを表現したデザインとして、塗色は大きな側窓をより強調したものに、シンボルマークはサンダーバードのイラストに北陸新幹線で使用している銅色のラインをあしらったものに変更されました。
製品では、車両を跨いで描かれた躍動感あふれるシンボルマークを印刷済みとし、旧塗装とは色調が異なる窓下の青い帯色も再現しています。
クロ683形は更新後の床下機器を新規製作
「サンダーバード」で使用される683系0番代の先頭車の内、唯一のパノラマグリーン車であるクロ683形0番代は、リニューアル工事の際に床下機器も更新され、一部機器が追加されました。
製品でもこの点を再現しており、機器箱が大きくなった床下を新規製作し(写真上)、床下機器が原形で旧塗装をまとう姿を模した発売中の製品(写真下)と作り分けを行っています。なお、基本的な仕様は前述の発売中の製品と同様で、6両基本編成を『セットA』、3両付属編成を『セットB』としています。
貫通形の先頭車は扉を開いた状態も再現可能
683系0番代では、基本編成の片端の先頭車と付属編成の両端の先頭車を自動解結装置付の貫通形としており、最長12連での運転を可能とするなど、編成の自由度を持たせています。
製品では2編成以上を併結する際、貫通形の先頭車である基本編成のクモハ683形1500番代、付属編成のクハ682形500番代とクハ683形700番代に装着済みの前面貫通扉を付属のパーツと交換することで、実車と同様に前面貫通扉が開き、幌が迫り出した状態を再現することができます。
ライト類の点灯パターンをスイッチで切り替え可能
JR西日本では、2011年5月よりホームからの転落防止を目的に、編成併結時に向かい合う先頭車どうしのヘッドライトを点灯しています。
製品でも実車さながらの点灯パターンを再現できるよう、貫通形の先頭車の床下にライト類の切り替えスイッチを備えています。左側の写真2点は共にスイッチ位置「A」のパターンで、前進ではヘッドライト、後進ではテールライトと乗務員室灯が点灯します。右側の写真はスイッチ位置「B」のパターンで、前進と後進のどちらでもヘッドライトのみが点灯する、編成の中間に入る先頭車を再現するためのものです。前面貫通扉が開き、幌が迫り出した状態を再現する前述のギミックと共にお楽しみください。