実感的に点灯する標準装備の室内照明ユニット
東北本線の野辺地から七戸までの20.9kmを結んでいた南部縦貫鉄道は、5年余りに渡る営業休止期間を経て、2002年8月に惜しまれながらも廃止されました。トミックスでは、それから程なくして1/80スケール・16.5mmゲージの『南部縦貫鉄道 キハ10形レールバス』を発売しましたが、20年以上の時を経て、この度リニューアル品を発売いたします。
今回の製品では、愛らしい小さなボディに収めた標準装備の室内照明ユニットのプリズム形状を見直し、改良を施したことで室内灯のぼんやりとした光り方を再現しています(写真左)。これにより、整然と並ぶ“バス窓”が印象的な側面窓から見える窓越しの室内の灯りがより一層実感的になりました(写真右)。
ヘッド・テールライトは電球色LEDにより点灯
旧型車両ならではの1灯式のヘッドライトと2灯式のテールライトの点灯には、いずれも電球色LEDを使用しています。ヘッドライトは実車の白熱灯のイメージに近い電球色で(写真左)、テールライトはカラープリズムによって赤色に点灯します(写真右)。前述のプリズム形状を改良した室内照明ユニットの灯りとも相まって、ノスタルジックな雰囲気があふれるキハ10形レールバスの魅力を外観の再現のみならず、「光」の部分からも演出しています。
後部標識板は別パーツで開閉状態を選択可能
キハ10形レールバスは、テールライトの周囲に開閉式の後部標識板を装着していました。
製品では、後部標識板をユーザー選択式の別パーツとしており、進行方向前部として後部標識板が閉じた状態(写真左)、進行方向後部として後部標識板が開いた状態(写真右)のどちらも再現することができます。なお、実車では晩年は未使用でしたが、それ以前は進行方向後部となった場合、後部標識板を左側だけ展開する姿が見られ、右の写真では開いた状態と閉じた状態のパーツを両方使用して、その姿を再現してみました。