「長編成の特急列車もいいけれど、たまには手軽にHOゲージを楽しみたい」
そんなコンセプトから新しく始まったコンパクトサイズのHO車両企画。
登場するのは東北の地でキラリと輝いた、キハ10形レールバスです。
早速到着したファーストサンプルを、同形の紹介とあわせてご覧ください。
南部縦貫鉄道は、昭和37年に青森県の七戸〜千曳間に開業した私鉄路線です。後に路線は野辺地まで延長されたものの、それでも総路線長は20kmと少しというミニ鉄道です。
キハ10形は、そんな同線の開業当初から導入された小型ディーゼルカーです。「レールバス」の名が表すように、バス用部品を多用した小柄な車体で、運転士の操作するアクセル・クラッチ・シフトレバーによって動くさまは、まさに線路上を走るバス。
のどかな沿線をコトコトと走るその姿に多くのファンが魅了されましたが、残念なことに同線は本年8月に惜しまれながら廃止となってしまいました。
きっかけは、ある運転会で、広大なスペースに敷き詰められた線路を見ながら、誰かがふと漏らしたこんな一言からでした。
「1/80サイズってディテールも豊富で迫力いっぱいだけど、やっぱりスペースが必要だよねぇ・・・」
確かにそうだ。決して広いとは言えない日本の住宅事情の中で、誰もが手軽に楽しめる題材は無いものか?そんな考えを巡らし始めてから、この小さくて愛らしいレールバスの姿を思いつき、企画書の作成に取りかかるまでには、さほど時間はかかりませんでした。
「おいおい、縮尺間違ってんじゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、ED75の横に並ぶキハ10は、正真正銘の1/80サイズなのです。電機としては最も小型なED75が「巨大に」見えるほど、キハ10が小柄なことがよくお分かりいただけると思います。
現在工場では、2003年初春の発売に向け、この小さなボディに実車さながらの魅力を満載すべく、各部のディテールアップ作業を鋭意進行中です。ご期待ください!
キハ10形レールバス、情報が入り次第、逐次更新してまいります。
乞うご期待!!
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