「首都圏色」と「宗谷線急行色」の1700番代を製品化
2010年にJR北海道の釧路運輸車両所所属のキハ40形3両が同形登場時の「首都圏色」と呼ばれる「朱色5号」の一色塗装に復刻されました(写真左上)。そのうち1749番と1758番はタイフォン撤去や旭川転属後も「首都圏色」を保ったまま、クリームと朱色の「国鉄一般色」の2両と共に注目を集めました。また、 2019年に「北の復刻40(ヨンマル)リクエスト」キャンペーンが実施され、投票により旭川運転所所属の1747番に以前、キハ40・48形から改造されたキハ400系がまとっていた「宗谷線急行色」が施されました(写真右上)。同車は一般運用以外にもイベントや旭川~稚内間の観光列車、急行「花たび そうや」号にも抜擢されて活躍し、2025年3月には根室線からの撤退が予定されているため話題となっています。
製品はキハ40形1700番代のうち、「首都圏色」に復刻された1749番と1758番を前面のタイフォンが撤去された後の姿で再現した『キハ40-1700形(首都圏色・タイフォン撤去車)』(写真中央)と、濃淡のグレーに緑と赤の帯の入った「宗谷線急行色」(写真下)をまとう1747番をモデル化、いずれもモーター付の単品で発売いたします。
塗色以外にも細部が異なる車両ごとの特徴を再現
製品の基本的な仕様は2022年に発売した「JR北海道色」の単品、「国鉄一般色」のセットの同形に準じていますが、「首都圏色」と「宗谷線急行色」という塗色の違い以外にも、細部が異なる車両ごとの特徴を捉えています。1749番と1758番を模した「首都圏色」(写真左上)は、車体番号はもちろん、検査期日に加えて両車で異なる自重の標記も選択式の転写シート(写真左下)で抜かりなく再現し、共通の定員・所属標記、Dコック標記は印刷済みとしています。さらに2エンド側の貫通扉にある表示枠は、銀色の印刷で再現し、付属のエッチングパーツを使用することで、より細密感のある状態も再現可能です。1747番を模した「宗谷線急行色」は、車体番号などの各標記類は、印刷済みとしています(写真右上)。
また、編成は「首都圏色」と「宗谷線急行色」による2両編成(写真中央)の他、1749番と1758番による「首都圏色」の2両編成や、今回の新製品発売に合わせて再生産となる「JR北海道色」のキハ40形1700番代を「首都圏色」と「宗谷線急行色」のどちらかと組み合わせるなど、さまざまなパターンの再現が可能です。
なお、今回の新製品では、側面の二重窓の内側の窓が上昇した状態を再現するための窓枠のエッチングパーツを、窓パーツの背面に装着済みとしています。こちらをお好みに応じて降下した状態を再現する付属の同パーツと交換することも可能で、再生産品の「JR北海道色」でも、従来のプラスチック製のパーツに窓枠を印刷したものからエッチングパーツに仕様変更いたします(写真右下)。
「広島色」のキハ47形0・1000番代の2両セットも新発売
この度、キハ40形1700番代と共に「広島色」をまとうキハ47形のセットも発売いたします。製品は、トイレ付の0番代をモーター付(写真上)、トイレなしの1000番代をトレーラーとした2両セットで、側面中央部の窓下にはサボ受けのモールドを追加しています。
この2両セットでキハ47形どうしが背中合わせに連結された編成はもちろん、2024年3月に単品で発売した同じ「広島色」をまとうキハ40形2000番代のモーター付とモーターなしを組み合わせれば、片運転台車両のキハ47形に両運転台車両のキハ40形2000番代が連結された編成もお楽しみいただけます(写真下)。