TOMIX

今も北海道で活躍を続けるキハ40-1700形をモデル化

キハ40-1700形の側面
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

キハ40系は国鉄が開発した一般形ディーゼルカーで、1977年に登場しました。両運転台車や片運転台車、さらに暖地向けや寒地向けと、さまざまなバリエーションがあり、北海道向けは客用窓が小さく、 二重窓が採用されるなど酷寒地仕様となっていました。北海道向けで両運転台車のキハ40形は100番代に区分され、登場時は「首都圏色」をまとい、道内各地のローカル線を中心に活躍しました。1990年頃からワンマン化改造が始まり、外観も明るいグレーに緑色と青色の帯を配した塗色に変更され、700番代となりました。その後、老朽化対策として2003年より更新工事が開始され、エンジンと液体変速機の換装や屋根上にあった水タンクの車内移設などが行われ、元の車番に1000を足して1700番代となりました。
製品は、釧路と旭川所属のキハ40形1700番代で、前面部にあったタイフォンが撤去された車両をモデル化、「JR北海道色」をまとう同形の単品をモーターつきとモーターなしで、2021年に釧路地域の周年記念イベントの一環で「国鉄一般色」に塗色変更されたと1759番と1766番を2両セットで発売いたします。

エンジンを始めとする重厚な床下機器も実感的に再現

キハ40-1700形の床下機器(公式側)
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
キハ40-1700形の床下機器(非公式側)
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
モーターの位置を中央からズラすことでエンジン周りも実感的に再現
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

ディーゼルカーの見どころでもある、機関やその関連機器が物々しく並ぶ床下周り。キハ40形1700番代は、種車となった同形100番代では220馬力のDMF15HSA形エンジンを搭載していましたが、1700番代への更新工事の際に330馬力のDMF13HZI形エンジンに換装されました。
製品でも、特に心臓部とも言える機関周りを中心とした床下機器の再現にこだわりました(写真上・下)。モーターつきとモーターなしで共通の床下機器は、モーターの位置とモーターカバーを車体中央からズラすことでエンジンや液体変速機の形状を作り込み(写真左)、別パーツ化したマフラーなどと共に床下機器の立体的かつ実感的な見栄えを追求しています。

別パーツのジャンパ栓・ホース、取っ手の再現にもこだわった幌枠

別パーツのジャンパホースを取り付け、選択式の幌枠を装着した1エンド前面部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
別パーツのジャンパ栓を取り付け、選択式の幌枠は非装着とした2エンド前面部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
取っ手なども細かいモールドで再現した幌枠
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

近年、釧路と旭川に所属するキハ40形1700番代では、100番代として新製された当時から前面部に設置されていたタイフォンを撤去した車両が順次登場しています。
製品は、いずれもタイフォンが撤去された車両をモデル化しており、すっきりした印象の前面部を再現しています。また、選択式のパーツとしてジャンパホースとジャンパ栓、幌枠が付属します(写真左・中央)。特に幌枠はキハ40-1700形の製品化に合わせて新規製作しており、外観の形状はもちろん、内側の取っ手に至るまで、細かいモールドで実感的に再現しています(写真右)。

今秋の発売に向けて鋭意開発中の『キハ40-1700形』シリーズ。
次回も同形の製品の見どころの数々をお届けする予定です。
どうぞお楽しみに!