TOMIX

パーツを作り分けたタイフォン

クハ76形(横須賀色)タイフォン周り
クハ76形(新潟色)タイフォン周り

新潟地区で活躍した70系は、耐寒・耐雪工事が施され、「横須賀色」をまとう同系との差異が見られました。その1つとして、前面下部に設置されたタイフォンは、両方がスリットタイプとなっている「横須賀色」(写真左)に対して片方がカバー付の形状へ変更されました(写真右)。
製品では、ユーザー取り付けのタイフォンパーツを作り分けており、それぞれで異なる姿を再現することができます。

ユーザー加工で取り付け可能な三角窓の雨樋

クハ76形(新潟色)乗務員室側窓周り

続いて『新潟色』の乗務員室の側面をご覧ください。小さな特徴ですが、三角窓の上には雨樋が追加で取り付けられました。
製品では、お好みに応じて付属の治具により穴開け加工を施すことで、雨樋パーツを取り付けることができます。デフロスターや正面ベンチレーターなど、その他のユーザー加工が必要な部品は、次回「Vol.3」にて詳細をお伝えする予定です。

パーツの交換で、3つの状態が再現できるMG

床下並び
製品では、床下機器は一部を除き床下に取り付け済みです。
MG並び
MG
MG(フレーム付)
MG(カバー付)

先頭車の床下機器も『横須賀色』と『新潟色』で異なっています。上段左の写真をご覧ください。『横須賀色』の奇数車(左)、『新潟色』の奇数車(中央)、共通の偶数車(右)ではMG(電動発電機)の有無などに違いが見られます。そのMGも上段右の写真の通り、3つの状態が見られました。『横須賀色』ではそのまま搭載されていましたが(下段写真左)、耐雪対策が施された『新潟色』では、冬季以外の防雪カバーを外したフレームのみの状態(下段写真中央)、冬季の防雪カバーが取り付けられた状態がありました(下段写真右)。
製品では、先頭車床下の作り分けはもちろん、MGパーツを交換して任意の状態を再現することが可能です。また、水タンクは別パーツで取り付け済みとしており、ATS車上子はお好みの時代設定に合わせて取り付けることができるよう、選択式の別パーツとしています。

抵抗器もパーツで3つの状態が再現可能

モハ70形抵抗器周り
モハ70形抵抗器周り(フレーム付)
モハ70形抵抗器周り(カバー付)

『新潟色』の実車では、モハ70形に搭載されている抵抗器にもMGと同様に耐雪対策が施されており、冬季にはカバーが取り付けられていました。
製品は、『横須賀色』共々そのままの状態(写真左)の抵抗器を装着していますが、『新潟色』では付属のパーツを取り付けることで、フレームの付いた状態(写真中央)、カバー付の状態(写真右)をそれぞれ再現することもできます。

細部にこだわった旧型電車特有の台車

クハ76形台車周り
モハ70形台車周り

台車をご覧ください。初期に登場したクハ76形はTR45形(写真左)、モハ70形はDT16形(写真右)を履いていました。そのため、同じ形式ながら外観が大きく異なっている足回りが特徴です。
製品では、その初期に登場したタイプをモデル化しています。いずれの台車も新規金型で製作し、実車同様に先頭車と中間車で形状が異なる足回りが編成のアクセントとなっています。

かつて横須賀線の主役として活躍した70系。
新潟地区では同系の復刻塗装をまとう115系が活躍しています。
次回の情報室もどうぞお楽しみに!