TOMIX

先頭車の運転台側に設置された転落防止幌

先頭車の運転台側に設置された転落防止幌
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
編成の中間部に組み込まれた先頭車
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります

223系2000番代は、東海道・山陽本線に残っていた113系や117系電車の置き換えを目的に1999年から導入が開始されたグループです。同車は先に導入された223系列とは異なり、車体構造を始め、インテリアやエクステリアデザインなどが一新されました。また、2015年からは編成どうしの連結の際に、安全性への配慮から先頭車の運転台側にも転落防止幌の設置が開始され、前面の印象が変化しました。
2017年に発売した旧製品の『223-2000系』では、この転落防止幌が設置される以前の姿を模していましたが、リニューアル品では運転台側にも転落防止幌が設置された姿を再現しています(写真左)。なお、編成の先頭部で使用する転落防止幌のパーツは、編成の中間に入る場合にカーブ区間などで干渉するため、中間部専用のパーツと交換することで、併結運転もお楽しみいただけます(写真右)。
また、製品ラインナップは、クモハ223形2000番代、サハ223形2000番代、モハ223形2000(2100)番代(モーター付)、クハ222形2000番代の4両による基本セット、サハ223形2000番代が2両の増結セットA、モハ223形2000(2100)番代(モーター付)、サハ223形2000番代の2両による増結セットBをラインナップしています。これらの3つのセットによって、4両の「V編成」(基本セット)、6両の「J編成」(基本セット+増結セットA)、8両の「W編成」(基本セット+増結セットA+増結セットB)を組成し、各編成の併結による10両編成や12両編成もお楽しみいただけます。なお、基本セットと増結セットBのモハ223形は、床下にコンプレッサー箱の付いた2000番代仕様とし、その機器を模したパーツを外すことで2100番代を再現することも可能です。

ワイパーが増設され、運行番号表示器が塞がれた前面部

貫通扉窓上部にワイパーが増設された姿を再現
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
運行番号表示器が撤去された姿を再現
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります

先頭車の前面部は、後年の改造によって転落防止幌の設置以外にも形態の変化が見られます。貫通扉は窓の面積を縮小したうえで窓上部にワイパーが増設され、前面窓上部にあったマグサイン式の運行番号表示器は使用停止に伴い撤去されました。
製品では、貫通扉の窓上部に増設されたワイパーと(写真左)、運行番号表示器が撤去され、板で塞がれた姿を再現しており(写真右)、これらの改造が施される以前の姿を再現していた旧製品とは、時代設定の違いに合わせた作り分けを行っています。

編成によって異なる床下機器を再現するパーツ

基本セットのクモハ223形、モハ223形の床下機器
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
増結セットAに付属の床下機器
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
増結セットBに付属の床下機器
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
着脱はスナップ式で、手軽に交換可能な床下機器パーツ
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります

クモハ223形とモハ223形の床下機器は、搭載される主制御器のメーカーの違いなどによって、同じ形式でも外観に差異が見られます。
製品では、特定の編成をよりリアルに再現できるよう、基本セットのクモハ223形とモハ223形、増結セットBのモハ223形に装着済みの床下機器との交換用に、それぞれ形状の異なるパーツを増結セットAと増結セットBに付属しています。上側の写真をご覧ください。上から順に基本セットの車両に装着済みの床下機器(上側写真上)、増結セットAに付属の床下機器を装着した状態(上側写真中)、増結セットBに付属の床下機器を装着した状態(上側写真下)となります。この内、増結セットAに付属の床下機器は製品のリニューアルに合わせて新規製作しています。また、これらの床下機器パーツの着脱はスナップ式としているため、手軽に交換することができます(写真左)。

2次車の特徴である一体型のパンタグラフ台座

2次車の特徴である一体型のパンタグラフ台座
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります

旧製品の『223-2000系』は3次車を模していましたが、リニューアル品では2次車をモデル化しています。そのため、クモハ223形とモハ223形に設置されているパンタグラフ台座は、2次車の特徴である一体型の台座を新規製作の屋根パーツにモールドで再現し、3次車以降で改良された台座との形状の違いを作り分けています(写真)。

今もなお「新快速」を中心にJR西日本の主力形式として活躍を続ける223系。
実車同様の編成バリエーションをお楽しみいただける『223-2000系』は9月発売予定です。
次回のHO情報室も、どうぞお楽しみに!