特徴的な屋根上の再現と別パーツ化した雨樋
再度寝台車へ復元改造されたスハネ30形は、送風機が設置され、屋根上に横長のドーム状のカバーが取り付けられました(写真上)。送風機を一体で覆うこのカバーは同形の象徴とも言えます。その特徴的な屋根から妻面を伝って伸びる雨樋は、よりリアルに製品で再現したいという設計者のこだわりで、別パーツとしました(写真左)。それによって、実車さながらに取り付け面から浮き出た立体感のある仕上がりとなっています(写真右)。なお、スハネ30形(青)3両とオロネ10形(青)1両をまとめた『10・32系寝台客車(青)セット』に入るオロネ10形は帯付の姿としていますので、発売中の帯なしの同形とは、また違う雰囲気をお楽しみいただけます。既に10系シリーズをお持ちの方も編成再現の幅が広がるアイテムとなっています。
水タンクや配管など作り込んだ床下機器
スハネ30形は、寝台復元化改造の際に洗面所の増設に伴って床下機器の一部も改められましたが、実車および保存車も存在しないため、数少ない画像や資料を元に、可能な限り再現してみました。大型の水タンク(写真左)はもちろん、その反対側に配置された浮き出た長い配管類(写真右)などが細密感を上げています。