TOMIX

取り付け済みの側面表示灯、実感的な側面方向幕

パーツを取り付け済みとした側面表示灯
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
シールを裏貼式としたJR仕様の115系1000番代の側面方向幕
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

115系は1963年に登場した勾配線区向けの近郊形電車です。1977年から製造された車両はシートピッチの拡大や耐寒・耐雪構造の強化などが行われ、1000番代に区分されました。中央線では0番代と新製冷房車の300番代が主流でしたが、少数ながら在籍した「横須賀色」の1000番代は希少な存在でした。転属やさまざまな地域色の登場により1000番代の「横須賀色」は一旦消滅しますが、2014年に「長野色」の1000番代6両編成の1本(C1編成)に「横須賀色」が復刻され、注目を浴びるようになりました。
製品は国鉄時代の同系を再現した『横須賀色』を4両セットで、晩年の復刻塗装をまとった同系を再現した『横須賀色・C1編成』を6両セットで揃えています。いずれも車体番号と主要な標記類は印刷済みで(『横須賀色』は検査標記等の一部を選択式として転写シート対応)、側面表示灯は赤いクリアパーツを装着済みとしています(写真左)。また、『横須賀色・C1編成』の側面方向幕はクリアパーツの裏側からシールを貼り付ける方式としています(写真右)。なお、『横須賀色』では準備工事に留まり、側面方向幕の箇所にフタがされていた状態を再現するシールが付属しています。

国鉄仕様とJR仕様で異なるパンタグラフ

PS23形パンタグラフを搭載した国鉄仕様のモハ114形1000番代
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
PS35A形パンタグラフを搭載したJR仕様のモハ114形1000番代
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

モハ114形は製品の時代設定に合わせて、それぞれ異なるパンタグラフを取り付けています。国鉄仕様の『横須賀色』では実車が製造時から搭載していた、トンネル断面の小さな中央本線に対応した折り畳み高さの低いPS23形パンタグラフを(写真左)、JR仕様の『横須賀色・C1編成』では後年の工事により換装された、台座の低いシングルアームタイプのPS35A形パンタグラフを再現しています(写真右)。

前面貫通扉脇の塗り分けの差異も再現

国鉄仕様の115系1000番代(横須賀色)
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
JR仕様の115系1000番代(横須賀色・C1編成)
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
左は国鉄仕様の115系1000番代(横須賀色)、右はJR仕様の115系1000番代(横須賀色・C1編成)
※写真は試作品の為、撮影またはモニターの関係上、色味については本来の物とは異なる場合があります

続いて前面部にご注目ください。こちらも時代設定に合わせて、Hゴムは国鉄仕様の『横須賀色』ではグレー(写真左)、JR仕様の『横須賀色・C1編成』では黒色としています(写真右)。さらに前面貫通扉脇の塗り分け部は、国鉄仕様の『横須賀色』(写真下左)に対して、実車固有の特徴として『横須賀色・C1編成』(写真下右)は通常よりもRがきつくなっており、クリーム色の色調も微妙に異なります。こうしたわずかな差異も再現しており、実車取材に基づいてそれぞれの特徴を作り分けています。

模型遊びとしての楽しみ方、クモニ83形との併結

クモニ83-0形(横須賀色)と併結した国鉄仕様の115系1000番代(横須賀色)
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

先月のHO情報室「クモニ83形Vol.3」にて、模型遊びの一つとして触れた国鉄の荷物電車『クモニ83-0形(横須賀色)』と国鉄仕様の『115-1000系(横須賀色)』による併結シーンです。実車では、クモニ83形との併結は、300番代による8両編成が中心でしたが、模型として繋いで走らせて、往年の雰囲気をお楽しみください。

いずれも手軽にお楽しみいただける短編成ですので、この機会にいかがでしょうか。
まもなく『クモニ83-0形(横須賀色)』と共に同時発売となります。
次回のHO情報室もお楽しみに!