TOMIX

アーチ状のトラスバーを別パーツで再現した床下周り

別パーツで再現した床下のアーチ状のトラスバー
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
床下機器は一体成型ながらも立体的に再現
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

モハ5250形は1928年に3両が製造され、1986年に引退した上田交通(現:上田電鉄)のシンボル的な車両です。戸袋窓が楕円形の丸窓で、その姿を残し続けていたことから「丸窓電車」の愛称で親しまれており、現在でも全車両が静態保存されています。
製品は、丸窓と共に同形の特徴である床下を作り込んでいます。実車では台枠中央部の垂れ下がりを防ぐため、両側面の床下にターンバックル(張力調整装置)と共に取り付けられているアーチ状のトラスバーを別パーツで再現し、取り付け済みとしています。また、床下に並ぶ機器類は、ウエイトを兼ねたダイキャストフレームのカバーパーツに一体成型で再現し、安定した走行性能と立体感のある床下機器の造形との両立を図っています。

実感的な連結器周りと新規製作の台車

連結器周りのエアホース、解放テコ、カプラー胴受け
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
特徴的な軸受部を再現した台車
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

製品では、前面部の連結器周りを別パーツのエアホースや解放テコによって立体的且つリアルに再現しており、お好みでカプラー胴受けのパーツも装着してディテールアップすることができます(写真左)。なお、カプラー胴受けを装着した場合、カプラーの首振り角度が狭くなり、連結運転時の曲線通過などに支障が生じる場合がありますので、自連形カプラーはダミーとしてご使用ください。また、台車は発売中の『高松琴平電気鉄道 3000形』とは異なる軸受部などを再現するため、新規製作によって形状を作り分けています(写真右)。

車体の手すり、雨樋、リベットは緻密なモールドで再現

緻密なモールドで再現した手すり、雨樋、リベット
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
屋根上のランボード、ベンチレーターは別パーツで再現
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

車体全周に渡るウインドシル・ヘッダー(車体窓の上下にある金属製の補強板)や無数のリベット、行灯式の尾灯など、昭和初期に製造された車両ならではの無骨さ漂う外観もモハ5250形の魅力です。製品ではディテールの追求もさることながら、扱いやすさとの両立を図り、客ドア横の手すりや雨樋なども含めて一体成型による緻密なモールドで再現しています(写真左)。また、丸みを帯びた屋根上にあるランボード、お椀形のベンチレーターなどは別パーツにより、立体的に再現しています(写真右)。なお、製品には前面・側面サボのシール、車体番号と客ドアガラスの半自動ドア表示の転写シートが付属します。

半径215mmのカーブも通過可能で、小型のレイアウトにも最適な『上田交通 モハ5250形』。
丸窓電車が活躍した時代に想いを馳せて、模型運転を楽しんでみてはいかがでしょうか。
近日発売予定ですので、もうしばらくお待ちください。