TOMIX

クム1000形はセットでは基本番代、単品では500番代を再現

セットのクム1000形は片側のみに手すりとステップがある基本番代を再現
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
単品のクム1000形は両側に手すりとステップがある500番代を再現
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

クム1000系はピギーバック輸送の高速化を図るため、最高速度110km/hのコキ100系と同等の性能を持つ車両として1989年に登場しました 。2両1ユニットで運用されるクム1000・1001形と、1両単位での運用が可能なクム1000形500番代が存在し、東海道・山陽本線や東北本線、北陸本線などで使用されました。コンテナ列車に併結される運用の他、登場時には旺盛な需要から1列車に最大22両編成で運用される列車が存在しましたが、その後の需要減やトラック積載効率の問題からピギーバック輸送は減少し、2000年頃に全廃されました。
製品は、手すりとステップが1両当たり1箇所のみのクム1000・1001形ユニット車を再現した2両セット(写真上:写真はクム1000形)と、手すりとステップが1両当たり2箇所あるクム1000形500番代(写真下)を単品で揃え、車体番号はいずれも転写シートによる選択式としています。

ピギーバックトラック2種も同時発売

日野デーキャブレンジャーのキャブ形状を再現した西濃運輸のピギーバックトラック
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
いすゞフォワードジャストンのキャブ形状を再現した久留米運送のピギーバックトラック
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

クム1000系と共にお楽しみいただけるピギーバックトラックも同時発売いたします。ピギーバック輸送に使用された実車のトラックは、貨物室の容積を確保するため、キャブは小型トラック用の物を使用し、屋根は積載限界に合わせて丸屋根となり、タイヤは偏平の形状を採用して床面を下げるなど、特徴的な姿をしていました。
製品は、日野デーキャブレンジャーのキャブ形状と運転席屋根上のキャブ飾りを再現した『ピギーバックトラックA(西濃運輸)』(写真左)と、いすゞフォワードジャストンのキャブ形状を再現した 『久留米運送』(写真右)の2種をラインナップしています。いずれもキャブガラスはクリアパーツで再現し、タイヤは質感が実感的なゴム素材を採用することでプラスチックを侵しにくく、貨車に積載した際の安定性にも配慮しています。

長短2種類の可動式の渡り板パーツが付属

着脱可能な長短2種類の可動式の渡り板パーツが付属
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
長い渡り板を編成中間の連結部分に使用した状態
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

クム1000系の製品では、いずれも車端部の渡り板は別パーツによる可動式としており、用途に合わせて長短2種類を選択式としています(写真左)。短い渡り板は、編成端部または他の形式との連結部分に使用します。実車のこの部分の渡り板は走行中、はね上げた状態で運用されていました。もう一方の長い渡り板は、編成中間の連結部分に使用します(写真右)。なお、長い渡り板は製品の連結面間隔に合わせた形状となっており、実車とは長さが異なります。また、長い渡り板を倒したまま走行すると、カーブなどで渡り板が連結相手の車両と干渉し脱線しますので、はね上げた状態で運転します。

付属のランプウェイでトラックの荷役作業を再現可能

ランプウェイを直線レール上に設置して車両と接続した状態
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
別売のピギーバックトラックも使用して荷役作業のシーンを再現
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

渡り板に続く製品ギミックもご覧ください。クム1000・1001形ユニット車の2両セットには、実車のトラックの積み下ろしに使用された「ランプウェイ」と呼ばれる傾斜路(スロープ)を模したパーツが付属します(写真左)。このランプウェイを直線レール上に設置して、可動式の渡り板を介して車両と接続し、別売のピギーバックトラックを用意すれば、貨車にトラックが直接乗り上げる荷役作業なども実感的に再現することができます(写真右)。

車止めパーツを使用して車両にトラックを積載

車止めパーツを台枠部に取り付けて別売のピギーバックトラックを積載した状態
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
単品のクム1000形に別売のピギーバックトラック2台を積載した状態
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

クム1000系の製品には実車同様、別売のピギーバック専用トラックを1両につき2台ずつ積載することができます。付属の車止めパーツを1両につき8箇所ずつ台枠部に取り付けた上で車両をレールに乗せ、ピギーバックトラックを積載します(写真左)。また、実車ではトラックはキャブ側が同一方向となるように積載されていましたので、2台積載する際に向きを合わせます(写真右)。

本年のHO情報室は、今回が最後となります。
1年間のご愛顧ありがとうございました。
2023年もどうぞお楽しみに!