TOMIX

高速輸送の礎を築いたコキ10000系を製品化

コキフ10000形(3個積み・コンテナなし)
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
コキ10000形(4個積み・コンテナなし)
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります

コキ10000系は、1966年に国鉄がコンテナ輸送用として開発した車両で、最高速度100km/hで走行可能な性能を持ち、高速輸送を可能とした貨車です。同系は、コンテナのみ積載のコキ10000形と緩急設備を搭載したコキフ10000形が製造されました。登場時はC10形コンテナをコキ10000形は5個積み、コキフ10000形は4個積みの構造となっていましたが、より容積の大きいC20形コンテナの普及によりコキ10000形は4個積み、コキフ10000形は3個積みに改造されました。国鉄の分割民営化後はJR貨物へ継承され、1996年まで運行されました。
製品は、単品で『コキ10000形(4個積み・コンテナなし)』と『コキフ10000形(3個積み・コンテナなし)』の2種を発売いたします。(写真上:コキフ10000形、写真下:コキ10000形)、いずれも各種標記は印刷済みとしており、車体番号は選択式で転写シートを付属、手すりは取り付け済みで別売となるコンテナの取り付け用の爪パーツが付属します。なお、『コキ10000形』には同形を編成の最後部として使用する際に取り付ける赤色反射板パーツが付属します。

コキフ10000形はテールライトと室内灯が点灯

コキフ10000形のテールライト点灯状態
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
テールライトと共に室内灯も点灯
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
別パーツで再現した解放テコし
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
TR203形台車は新規製作で再現
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります

製品のコキフ10000形は、車掌室側のテールライトを独特な形状の「外ばめ式」タイプで再現しており、実車の運用では機関車の次位や編成の中間部に入る場合もあったため、テールライトにON・OFFスイッチを設けています(写真左上)。さらに車掌室内に白色LEDの室内照明ユニットを取り付け済みとし、専用のON・OFFスイッチで車掌室側のテールライトとは別々に点灯、消灯の操作を行うことができます(写真右上)。配管や手すり、ハンドルなどの細部も作り込んでおり、解放テコは別パーツで再現しています(写真左下)。なお、非車掌室側のテールライトは非点灯ながらもレンズを装着して実感的に再現しています。また、コキ10000形共々、台車は高速貨車用に開発されたTR203形を新規製作しています(写真右下)。

国鉄形のコンテナ4種を同時発売

左からC20形コンテナ、C95形保冷コンテナ、C35形コンテナ、C31形コンテナ
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります
コキ10000系に別売の各種コンテナを積載した例
※写真は試作品の為、実際の製品とは異なる場合があります

コキ10000系の発売に合わせて、国鉄形のコンテナ4種もラインナップいたします(写真上)。左から順に『C20形』、『C95形』、『C35形』、『C31形』の12ft(フィート)5tコンテナです。実物では、C20形はISO規格を採用して12ftに大型化されたコンテナでは初めて量産された形式で、C95形は片妻面開きで簡易保冷機能を装備し、C35形は自重の軽量化と製造コストの低減を図った形式で、C31形は国鉄では初めて片妻面・片側面二方開きとなったコンテナでした。
製品では、各製品共に個別番号の異なるコンテナが3個入で、番号の組み合わせは5種類用意しています。これらをお好みでコキ10000系に積載して、国鉄時代のコンテナ貨車の編成を再現してお楽しみください(写真下)。

国鉄からJRまで続く高速コンテナ貨車の先駆けとなったコキ10000系。
製品はコンテナ4種と共に7月発売予定ですので、是非この機会にお買い求めください。
次回のHO情報室もお楽しみに!