登場時の塗色をまとうキハ183系500・550番代を再現

1986年に登場したキハ183系500番代は、貫通形の先頭車に連続窓風の側面など大幅なモデルチェンジが行われ、従来のクリームと赤色の「国鉄特急色」と異なる、白地にオレンジと朱色の帯塗装で新鮮な印象を与えました。また、1988年には高速化のため、機関のさらなる強化を図った550番代が増備されています。
製品は、両方の先頭車をキハ183形1500番代とし、キロ182形500番代とモーター付のキハ182形500番代から成る4両セットと、単品でキハ183形1550番代、モーター付とモーターなしのキハ182形500番代、キハ182形550番代（モーターなし）をラインナップしています。先頭車キハ183形1500・1550番代は、いずれもV字の塗り分けに対応した屋根を新規製作し、発売中の『HET色』では屋根上の排気口の筒が延長された状態としていたのに対して、原形の姿を再現しています（写真左）。また、先頭車のトレインマークは、『HET色』では幕式を模して図柄をパーツの裏側から印刷していましたが、こちらは板式を模して図柄をパーツの表側から印刷しています。再現する列車に合わせて「北斗」「おおぞら」「オホーツク」「おおとり」からお好みのものをお選びください（写真右）。

時代設定に合わせた各部のディテールを作り分け

白地にオレンジと朱色の帯塗装をまとうキハ183-500・550系を再現した製品は、実車に則して、その時代設定に合わせて各部のディテールを作り分けています。キハ182形500・550番代では、いずれも床下機器にあるエアクリーナーパーツは、『HET色』とは異なる縦型を再現しており（写真左）、キロ182形500番代では、『HET色』の2+1による3列シートに対して、登場時の2+2による4列シートを再現しています（写真右）。

ディーゼルカーの重厚な床下機器も実感的に再現