TOMIX

各部が改造された5000番代

オハフ50形5000番代
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
クーラーが搭載された屋根上と固定化された側窓
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

50系5000番代は、青函トンネルの開業に伴って設定された青森~函館間を結ぶ快速「海峡」用に、従来の50系2000番代を改造して1988年に登場しました。車体塗色は「レッドトレイン」と呼ばれた赤色から津軽海峡をイメージした青色に変更され、白いラインが入るなど、それまでの同系から大きくイメージが変わりました(写真左)。また、機関車からの電気暖房用電源を冷房用電源としても使用する冷房化も行われ、屋根上にはAU13形クーラーを搭載し、側窓は安全面を考慮して開閉式のユニットサッシから固定窓に変更、さらに座席は新幹線0系の廃車発生品を流用した転換クロスシートに交換されました(写真右)。製品は、オハ50形5000番代の2両とオハフ50形5000番代の2両による4両セットとしていますので、2セット使用することでオハフ50形5000番代が中間部にも組み込まれた長編成を再現できます。なお、オハ50形5000番代は、冷房化に伴う配電盤の設置により、後位側の妻面窓が埋められた姿としています。

床下機器の変化も再現

オハフ50形5000番代床下
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
オハフ50形基本・2000番代床下

5000番代は床下機器も改められています。左の写真はオハフ50形5000番代の床下です。トイレは汚物処理装置が取り付けられ、トイレタンクが設置されました。そのトイレタンクの隣には、機関車から供給される電源用の変圧器が増設されています。なお、すべての電源は機関車から供給するため、車軸発電機は撤去されました。製品では、そのような変化も見逃さず、基本・2000番代(写真右)と作り分けています。

編成にアクセントを与えるオハ51形

オハ51形(海峡色)
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

5000番代は、基本的にオハ50形とオハフ50形の2000番代から改造されましたが、需要の増加に伴う車両不足に対応するため、オハ51形やオハフ51形からの改造車も4両ずつ在籍していました。これらは補完用という役割もあり、当初は塗色変更程度の改造に留められ、原型に近いフォルムを保っていました。また、運用の際には、50形の編成の中に組み込まれて使用され、小窓でクーラーが搭載されていない51形は、ひときわ目を引く存在でした。製品では、「海峡色」となったオハ51形の登場時をモデル化した2両セットを限定品として発売します。最低限の改造に留められ、座席はボックスシートのままの状態を再現、前述のセットと組み合わせることで、編成に変化を付けてお楽しみいただくことができます。なお、2セットで4両全車両のコンプリートも可能です!ぜひ、揃えてみてはいかがでしょうか。

青函トンネルフィーバーに沸いた懐かしい時代を
模型でぜひお楽しみください!
次回はけん引機のED79形をご紹介します。