TOMIX

パノラマグリーン車を始めとする3種類の先頭車

クロ481形2000番代の側面
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
クロ481形2000番代の前頭部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
クハ489形700番代(左)とクハ489形600番代(右)の前頭部
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

2003年から2011年に運行された、国鉄特急色をまとう9連の485・489系「雷鳥」をモデル化した製品は、5両基本セットと4両増結セット、さらに特別企画品として全車両に室内照明ユニットを装着済みとした、9両フル編成のセットをラインナップしています。
サロ489形1000番代から前面展望を重視した先頭車に改造されたパノラマグリーン車のクロ481形2000番代は、基本セットと特別企画品のいずれにも含まれ、種車の面影を残す側面と共に、大型のフロントガラスを備えた流線形のフォルムが美しい前頭部を実車さながらに再現しています。また、もう一方の先頭車は、基本セットでは非貫通型のクハ489形700番代とし、特別企画品では貫通型のクハ489形600番代を前面貫通扉が塞がれた姿で再現、編成にバリエーションを持たせています。

細部を作り分けたモハ485形500番代

モハ485形500番代の側面
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
モハ485(489)形(AU13搭載車)の側面
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

モハ485形500番代は、同200番代から改造された形式です。1989年に登場した「スーパー雷鳥」へのグレードアップに際して、トイレと洗面所が清涼飲料の自動販売機スペースに変更されたため、床下のトイレタンクと水タンクは撤去されました。その後、2001年に「しらさぎ」へ転用される際に、クロ481形2000番代の次位に連結するために水タンク跡にコンプレッサーが搭載され、形式区分も改められました。
製品では、このモハ485形500番代(写真左)と共に、モハ484形600番代とサハ481形600番代はシートピッチ拡大車を再現しており、トイレタンクの有無やシートピッチの差異など、各部に原形の姿を留める車両(写真右)と作り分けています。また、モハ485形500番代は元洗面所の窓が唯一残った姿とし、その他のクハ・モハ・サハ形式では洗面所窓、さらにモハ・サハ形式では非常口のない姿を再現しています。

モハ484形から改造されたサハ481形600番代

サハ481形600番代の屋根
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります
サハ481形600番代の妻面
※写真は試作品の為、実際の製品と異なる場合があります

サハ481形600番代は、「スーパー雷鳥」から「しらさぎ」へ転用される際にサハ481形が不足したため、モハ484形を電装解除した形式です。パンタグラフを始めとする機器類を搭載していた名残が随所に見られる特徴的な屋根上は、新規製作の屋根パーツによって再現しています。
このように晩年の「雷鳥」は、オリジナル形式の他に、さまざまな改造車が組み込まれたバラエティー豊かな編成が見られ、製品でもそうした魅力の数々を再現しています。また、よりお手軽にお楽しみいただけるように、妻面の形式・自重・換算標記や側面のドアコック・エンド標記は印刷済みとし、再現の幅を持たせるため、検査標記などの一部の標記は転写シートを、車体番号はメタル転写シートを使用する貼り付け式としています。

本年のHO情報室は、今回が最後となります。
1年間のご愛顧ありがとうございました。
2021年もどうぞお楽しみに!