「サンライナー」専用塗色をまとう117系を製品化
1979年に登場した117系は、京阪神間で運転されていた「新快速」の旅客サービス向上を目的に国鉄が開発した直流近郊形電車です。JR化後に後継の221系が投入されると徐々に「新快速」の運用から外れ、代わりに各地へ転用され地域ごとの塗色に変更された車両も登場しました。また、「サンライナー」は、岡山~福山間に設定された快速列車で、1989年3月に「SUNライナー」として登場しましたが、後に「サンライナー」へと名称が改められました。同列車は1992年の増発を機に余剰となった117系が導入され、専用塗色への変更がなされたことで話題を呼び、人気を博しました。その後はワンマン化改造などが行われ、運行を継続していましたが、晩年はJR西日本が進めていた車体塗装の簡略化のため、黄色一色への塗色変更が行われ、このサンライナー塗装は2016年を最後に姿を消し、「サンライナー」も2022年3月のダイヤ改正で運行を終了しました。
製品は快速「サンライナー」の専用塗色をまとい、4両編成で運転されていた117系0番代を4両セットで発売いたします。白をベースとした黄色と赤系のグラデーションを取り入れた専用塗色を始め(写真左)、前面部と同様に各車側面下部の「SUN LINER」のロゴマークは印刷で再現しています(写真右)。
なお、実車の一部列車は、2本連結した8両編成で運転されることもありましたので、2セット使用することで8両編成をお楽しみいただくこともできます。
選択式の印刷済みトレインマークは交換用パーツも付属
117系の前面窓下には特急形の車両並みの大きさの前面表示器を備えており、その両脇に設置されたタイフォンや左右2個ずつ装備したシールドビームのヘッドライトとも相まって、同系の斬新な車両デザインを際立たせています。
製品では、前面表示は内部の遮光ケース部に印刷済みの交換可能なパーツを組み込むことで、車体に組み戻した際にガラス越しに表示が見える感じを再現し、前面表示パーツは「快速サンライナー(イラスト)」を装着済み(写真左)としています。また、交換用パーツとして「快速サンライナー(文字)」、「普通(白地)」、「臨時(白地)」、「スーパーラビット」、「普通(黒地)」、透明無地がセットに付属します。