キヤノンの新製品、EOS7Dでデジボーグしてみました。
今回の撮影機材:ミニボーグ60ED(直焦点)+EOS7D
60EDレンズ+絞りM57+7860×3連+7604+7000+5005 手持ち撮影はラクラクなシステムです。
無限~2mまで合焦します。
EOS7Dによるカワセミ(1)
ミニボーグ60ED(直焦点)+EOS7D+ISO1600+1/320秒+半手持ち撮影 ALO:標準
ピクチャースタイル:スターンダート トリミング 高感度ノイズ低減:標準 JPEG:L 画像処理:シャープ 撮影:中川昇 09/10/03
EOS7Dによるカワセミ(2)
ミニボーグ60ED(直焦点)+EOS7D+ISO1600+1/500秒+半手持ち撮影 ALO:標準
ピクチャースタイル:スターンダート トリミング 高感度ノイズ低減:標準 JPEG:L 画像処理:シャープ 撮影:中川昇 09/10/03
EOS7Dによるカワセミ(3)
ミニボーグ60ED(直焦点)+EOS7D+ISO1600+1/500秒+半手持ち撮影 ALO:標準
ピクチャースタイル:スターンダート トリミング 高感度ノイズ低減:標準 JPEG:L 画像処理:シャープ 撮影:中川昇 09/10/03
EOS7Dによるカワセミ(4)
ミニボーグ60ED(直焦点)+EOS7D+ISO1600+1/500秒+半手持ち撮影 ALO:標準
ピクチャースタイル:スターンダート トリミング 高感度ノイズ低減:標準 JPEG:L 画像処理:シャープ 撮影:中川昇 09/10/03
EOS7Dによるカワセミ(5)
ミニボーグ60ED(直焦点)+EOS7D+ISO1600+1/500秒+半手持ち撮影 ALO:標準
ピクチャースタイル:スターンダート トリミング 高感度ノイズ低減:標準 JPEG:L 画像処理:シャープ 撮影:中川昇 09/10/03
<EOS7D使用レポート> 1.重い。高級感はまずまず。良くも悪くも今までのEOSシリーズの延長線上にあるカメラという印象。 2.ファインダーはEFレンズを装着する限り、明るく見やすい。AFも速い。 3.ところが、ファインダーはボーグに装着した途端、見にくくなる。アイポイントも低く、周辺減光も出る。逆光にも弱い。 4.ボーグを装着したEOS7Dのファインダーは、液晶を使用しているためか、ピントの山がつかみにくく、ピンボケを量産しがちになる。 5.完全マニュアルフォーカスでは、ピントは合わせやすいとはいえず、電子マウントアダプターの必要性を感じる。 6.ライブビューファインダーも、切れ味がなく、ピントが追い込みにくい。EOS40Dの方がはるかに優秀。 7.ライブビューファインダーは、月面でピント合わせをしようとすると、スポット測光にしても月面が暗くなってしまい、非常に見にくい。 8.絞り優先オートは露出補正なしで撮影できる。(電子マウントアダプターなしでも) 9.高感度ノイズは高画素の影響か予想よりも多い。ISO1600までは実用になるが、個人的にはISO3200以上は常用不可。 10.高感度ノイズ低減はISO1600で比べたが、ONもOFFもほとんど変わらなかった。 11.シャッター音は個人的には好きな部類。ボーグの種類によって音が変わる。シャッターのフィーリングはD300には負ける。 12.シャッター音のせいか、連写は実感としてはあまり速く感じないが、秒8コマは素晴らしい。 13.液晶は非常に見やすく、色も美しい。晴天の昼間でも見やすい。 14.高画素のせいか、レンズの性能が悪いとメタメタな画像になる。手持ちのEFレンズの性能テストには最適。 15.ボーグでは最も収差の少ない、50EDIIが最も素晴らしい性能を発揮してくれた。ベストマッチングだと思う。 16.気になる解像感は、やや低い印象。個人的にはGF1の方が解像感があるように感じている。 17.AWBは非常に優秀。どんな場面でもうまくバランスしてくれる。カワセミの色も理想に近いと感じる。 18.ISO100~400の画像があまり良くない。ISO800~1600の間が最もバランスが取れているかも。 19.JPEG撮って出しでは性能を引き出すのは、難しいのかもしれない。 20.デジボーグの場合、ファインダーの視度補正は重要。目のピントを合わせるために1点AFモードにすると良い。 21.バッテリーの持ちは良い。1000コマ程度は持つ。残量表示も付いた。 22.動画は素晴らしい。見たまままの絵が出てくる。操作性も良い。 23.全体的な操作性は良好。キヤノンらしくソツなくまとめられている。 |
<とりあえずのまとめ> 期待の新製品、EOS7Dなので、あまりマイナス面ばかり書くと、まずいかと思いますが、あくまで「デジボーグ、JPEG撮ってだし」で中川の個人的感想ということで、参考程度にみていただければ幸いです。私のEOS歴は10D、20D、30D、40D、50D、KISSDXと来て、これが7台目のEOSになります。今までのEOSの中では40Dが一番インパクトがあって、今でも現役で使用しています。特に月面撮影ではこれに優るカメラは今でも無いと認識しています。この40Dと比べてどうか?という話になると、厳しい評価になってしまいます。正直、7Dを入手するために40Dを手放すことは後悔しかねないと思います。ファインダーの合わせにくさは、電子マウントアダプターがあればほぼ解決(今回は電子マウントアダプターを忘れて未検証)すると思われるので、一番の問題はデジボーグの場合は、解像感ということになると思いますが、私の感想では「GF1の方がシャープだなあ」と感じました。「マイクロフォーサーズやるじゃん」という言葉がピッタリです。今後もテストを重ねていきますが、EOS7Dは従来のEOSの延長線上にあり、「トッピング全部載せ」的なカメラという気がします。一方、今後出てくるはずのマイクロフォーサーズの新型機が、画期的な素子を搭載してきたりすると、そう遠くない将来シェアがひっくり返るのでは?という予感もします。いずれにしても、まだ2日間のテストですので、試行錯誤しながらテストを重ねていく予定です。(09/10/06中川) <09/10/07追記> EOS7Dはデフォルトで、ALO(オートライティングオプティマイザー)が「標準」になっていることを後から知りました。OFFにしていればノイズはもう少し減るかと思われますので、次回テストしてみます。 |