マルチレデューサー0.7×DGT【7870】生産終了品 ※価格は生産中止当時の価格です。
品番:【7870】 標準価格:¥61,429(税抜)
AFボーグに!天体写真に!野鳥に!Fを明るくし周辺像を改善する画期的レデューサー誕生。
20年前のボーグも最新設計の最強レデューサーと組み合わせればデジタル対応として蘇ります。

■本製品の特長
●45ED、45EDII、50ED、50EDII、50FL、60、60ED、71FL、76、76ED、76TR、77ED、77EDII、89ED、100、101ED、101EDII、125SDと過去~現在のほとんどのボーグを幅広くカバーする新しい補正レンズです。※シミュレーションでは旧76EDとのマッチングが特に素晴らしいです。
●焦点距離に応じて補正レンズの位置を変えることにより、最適な位置に設定できる汎用タイプの補正レンズです。
●特にフローライト兄弟(50FL・71FLのf400mm)との相性が抜群です。中でも50FLとの相性が№1。
●焦点距離を短縮しFを明るくすると同時に、周辺像を改善する働きがあります。
●デジタル用の最新設計ですので、対物レンズが本来持っている色収差も軽減されます。
●イメージサークルが広く、フルサイズにも対応しています。
●0.7倍と明るくなるので、星雲・星団の撮影はもちろん、AFボーグにも使用できます。クローズアップレンズによる簡易レデューサーの性能に満足できない方には最適なレデューサーです。
●デジボーグで野鳥のトビモノを撮影する際の必需品です。
●3枚玉なので、元の対物レンズの性能を損なわずにハイスピード化するので、非常にシャープです。
●対物レンズの焦点距離さえ合えば、他社製の屈折望遠鏡にも使用できます。
●量産品は、本体にカメラ回転装置を内蔵しています。固定ネジは出っ張りがなくフラットですので、ここに鏡筒バンド60Φ【7060】等を使用することが可能です。
●回転固定ネジと焦点距離固定ネジはコインで回せます。(締めすぎに注意!コイン以外は使用しないでください)
●さらなる詳細なスペックはこちらから。

マルチレデューサー0.7×DGT【7870】の作例画像はこちらから

■各機種のレデューサー併用後のスペックと隠れた特長
45EDII+【7870】:f228mmF5.1 カメラレンズの範疇だが、意外と盲点なスペックかも?
50FL+【7870】:f280mmF5.6 フローライトでこのスペックは従来品にないかも?とにかくシャープ
60ED+【7870】:f245mmF4.1 明るくて軽くて短い。
71FL+【7870】:f280mmF3.9 F3.9と驚異の明るさ。しかもフローライト。300mmF4以上の高スペック。
71FL(80Φ鏡筒)+【7870】:f280mmF3.9:天体写真ファンはこの仕様がおススメです。
77EDII+【7870】:f357mmF4.6 明るい、短い、周辺までシャープ。77EDIIが別のレンズに変身。
・89ED+【7870】:f420mmF4.7 明るい。周辺やや乱れる。青ハロやや目立つ。目盛りは640に合わせる。
101EDII+【7870】:f448mmF4.4 明るい大口径。500mmF4に近いスペック。
125SD+【7870】:f525mmF4.2 とても明るくて大口径。500mmF4とほぼ同じスペック。

※各機種の【7870】との組み合わせのシステムチャートはこちらから。

■本製品開発の背景
レデューサーというのは、天体望遠鏡特有の補正レンズで、(1)焦点距離を短くし、写る範囲を広くする効果(2)Fを明るくし、速いシャッタースピードを稼ぐ効果(3)周辺像を劇的に改善する効果、の主に3つの効果を狙って通常商品化されます。これは、カメラレンズにはない考え方で、同じ対物レンズを使用して、違うスペックのレンズとして使用できるというメリットがあります。わざわざ、レデューサーを併用したのと同じスペックのレンズを新たに1台買い足す予算よりもはるかに安価に明るいレンズが入手ができるというのが、大きなメリットなのです。

ところが、このレデューサーのレンズ設計は、テレコンバーターやフラットナーと比較するとはるかに難易度が高いと言われています。それゆえ、開発費も他の補正レンズと比較すると数倍以上の開発費がかかってしまいます。しかも、ひとつの望遠鏡に専用のレデューサーというのが一般的で、それぞれ専用の凝った設計にすると、とても売れない価格になってしまうのは、想像に難くありません。そこで、ボーグのレデューサーは汎用性を持たせました。同じレデューサーで全てのボーグ(50アクロとP25を除く)に対応していますので、それぞれ専用品を購入する必要がなく1台で使い回しが効くので、とても経済的です。

しかも、補正レンズの位置を対物レンズによって最適な位置に移動できる方式を採用していますので、汎用タイプにも関わらず、どのボーグと組み合わせても最高の性能を引き出してくれます。

さて、各カメラメーカーからフルサイズ対応の一眼デジタルカメラが比較的安価に続々と市場に出てきそうな流れの中、本製品のようなイメージサークルが広く、かつレデュース率の大きい明るいレデューサーの発売は多くの方が待ち望んでいました。ただ、高性能のレデューサーは非常に高価で、なかなか手が出ませんでしたが、本製品は汎用タイプとすることで、このスペックとしては買いやすい価格を実現しました。(過去の参考製品:レデューサー0.66DGT【7866】¥49,800、フルサイズ非対応でしたが、当時大人気でした。)

また、フルサイズのカメラをお持ちでない方も、イメージサークルが広ければ、APS-Cの隅々まで光量が豊富なので、ケラレがなく気持ちの良いフラットな画像が得られます。撮影後の画像処理も当然楽ができます。さらには、AFボーグをお考えの方にも、ボーグの高い解像力をフルに生かすには、現時点で最新の設計で最高のレデューサーをお使いいただきたいというのが、メーカーの偽らざる心境です。せっかくの高性能の対物レンズの性能をフルに発揮するためにも、AFボーグにも【7870】をお使いいただければ嬉しく思います。

このように、本製品は、来るべきフルサイズ時代、超高画質時代に対応した新しいレデューサーです。ぜひ、このレデューサーの威力を知っていただき、ボーグには【7870】を常用していただければ幸いです。きっと、「最初からこれにしておけばよかった」と痛感されることと存じます。

■ポータブル赤道儀で撮影可能です。
Fを明るくするということは、露出時間が少なくて済むということです。焦点距離を短くする(レデュースする)ということは、追尾エラーが減るということです。この2点に加えて、昨今のデジタルカメラの高感度性能の素晴らしさを鑑みると、小型の赤道儀で十分に天体写真が撮れる時代がやってきたのです。実例もたくさん出てきました。

モバイル赤道儀TOAST+BORG71FL+7870の作例と使用レポートはこちら。
ポラリエ+BORG45EDII+7870の作例と使用レポートはこちら。


■使用上のご注意
・レデューサーは対物レンズの焦点距離を短縮しますので、ピントを合わせるためには、鏡筒や延長筒を短いものに交換するなどの対応が必要です。機種にもよりますが、光路長が約13cm分短くなります。対物レンズ毎の具体的な組合せチャートはこちらから。

・ミニボーグシリーズは、延長筒やヘリコイドの組み合わせを変更することにより対応できます。
・77EDII・101EDIIは鏡筒を【7150】(【77532】付)に変更する必要があります。77EDIIはこちら。101EDIIはこちら。
・71FLの80Φ鏡筒仕様はシステムを大幅に変更する必要があります。詳しくはこちらから
・125SDの鏡筒は115ΦL295mm【8295】に変更する必要があります。
・フルサイズの四隅では若干の周辺減光があります。(71FL、40Φで、光量率65%、付属のフードを外すと70%にアップします)
・天体写真の場合、焦点距離の目盛はあくまで目安です。APS-Cとフルサイズでも最適位置が変わります。また、周辺像を重視するのか、中間部の像を重視するのか、によっても最適位置が微妙に変わります。最終的には、撮影者のテスト撮影でご自分の好みに合った最適位置をお求めください。本製品はそれが可能な構造になっています。
・野鳥撮影の場合はそこまで厳密に設定しなくても大丈夫です。ただ、撮影距離が非常に近い場合は補正が必要な場合があります。距離が近ければ近いほど、目盛チューブを縮める方向に補正します。
・フルサイズのカメラを使用した時に、最周辺の像をベストにするには、正規の目盛から約4mmほどチューブを縮めた位置で撮影してください。(弊社の実写テストより)
・目盛の固定ネジはコインでまわせますが、締め過ぎると像が歪みますので、ご注意ください。
・カメラとの接続はカメラマウントホルダーM【7000】ではなく、薄型の【7923】を必ずご使用ください。
125SDは設計上の理由により、f640mmに合わせてください。
・各機種とも付属のフードを外すと周辺光量が若干増加します。
・その他、注意点は随時追加いたします。 

※本製品は生産中止。在庫も完売しました。今後は新製品【7872】をご利用下さい。(2016/03/23)

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