バラ星雲 BORG90FL+新型レデューサー90FL用(試作品)+ソニーα7(改造)ボデー 撮影:ヒューテック石川様(BORG海外代理店)
<撮影者のコメント>
中川さん。さきほど撮影から戻ってきました。画像はほとんど未処理の一枚画像の速報値です。5分露出です。
カメラは改造ソニーα7なので、今までのCanon EOS6Dとは違うのですが、画素数も近く同じBayer方式なので基本的にはカメラでの差はあまり出ないと思いますが、星の周りのにじみが今までのReducer(特に【7870】)に比べ、顕著に減っているのがわかります。青ハロそのものは私の場合、ほとんど感じたことはないのですが、今までは等倍で見ると星の周りにリングのように色にじみが強く出ていたのですが、新型ではほとんど気にならないレベルです(でももう一声ピント追えたかもですね)。
非常にいい感じです。左上から入っている光はどうもカメラ内での光みたいで、うちのカメラ改造が原因です。また4隅の周辺減光が極端に大きいですが、これは使用したFilter Holderの内径が小さいことから来ています。次回は大きなFilterで撮影できますので、周辺減光はまた違った結果になるはずです。近いうちにBackyardでカメラでの比較テストしてみます。
<中川コメント>
7月発売のBORG90FL+試作品のレデューサー90FL(試作品)+ソニーα7(改造仕様、フルサイズ)の組み合わせによるバラ星雲です。わずか5分でこの写りとは驚きですね。他の対象もぜひみてみたいと思わせます。レデューサー90FL用は現在生産中で、2015年春の発売予定です。ご期待ください。
BORG90FL(直焦点)+絞りM75(60)+L135鏡筒+MMF-1【9857】+ 1.4X テレコン【7214】+ ニコン1V3ボデー Registax6で40枚コンポジット ※ISO 3200,1/60,30枚/秒,40枚連写という厳しい条件ですが、いつものセットでRegistax6にて40枚コンポジットしてます。2014.12.23 17:23 撮影:PEC-TS様
<撮影者のコメント>
PEC-TS@名古屋です。珍しい月が撮れましたので投稿させていただきます。今日は夕方、雲が多かったのであきらめかけていたのですが、月齢1の月を撮ることができるめったにない機会だったのでBORGをセットして待ってみたところ、ほんの10分程度雲間からのぞいてくれました。
<中川コメント>
BORG90FLの威力で月齢1の細い月を見事に捉えることに成功しました。なかなかこの細い月をここまできれいに撮ることは難しいことです。これから月がどんどん見やすい位置に上がってきて、クレーターも見やすくなるので、月の撮影には最適です。29日が上弦(半月)になりますので、その前後が観察も撮影も最適です。
上弦の月(2014/11/29) 21:06 (名古屋) BORG90FL(直焦点)+絞りM75(60)+L135鏡筒+MMF-1【9857】+ 1.4X テレコン【7214】+ニコン1V3ボデー Registax6で40枚コンポジット 撮影者:PEC-TS様
<撮影者のコメント>
中川 様。こんにちは、PEC-TS@名古屋です。最近忙しくて新作ではありませんが、先日掲載いただいた月面の写真、シーイングもよかったので Registax 6 のウェーブレットをめいっぱい効かせた処理してみました。ちょっとやりすぎだと思いますがここまで写っているということで参考までに。
_/ URL:http://pec-ts.photo-web.cc/
_/ blog: http://tspec.exblog.jp/
_/GANREF: http://ganref.jp/m/pec-sugiura/portfolios
<中川コメント>
少し処理がきつすぎるかと思いますが、よく写っています。こういう切れ味の良い月面画像をモノにするには、90FLは最適です。90FLは白仕様なら販売店によっては在庫をお持ちです。この年末年始の月面をとことん楽しみ尽くすなら、90FLは最善の選択です。BORG90FL(WH)望遠レンズセット【6290】とカメラマウントがあれば、その夜からすぐに撮影が可能です。
月面名所案内 2014年12月29日前後頃の月面の名所案内 撮影:PEC-TS様 文字入れ:中川昇
<中川コメント>
少しマニアックですが、中川がいつも解像度の目安にする三大谷:アリアディウスの谷・ヒギヌス谷・トリスネッカーの谷が写っています。それぞれ特徴が違いますが、アリアディウスの谷はよく見るとストレートな谷ではなく、少しずれながらつながっている面白い構造をしています。ヒギヌス谷はよく見るとクレーターがつながって谷のように見えているのが独特です。トリスネッカーの谷は非常に細かい繊細な谷の集まりで特に解像力のテストに使われる地形です。
これらの谷の位置と特長を覚えるとカワセミの羽毛と同じで、解像することが楽しくなってきます。月齢や秤動によって同じ地形が変化してみえるので、飽きることがありません。とりあえず今月は12月29日前後にこの谷たちが見えてきます。2015年は月面名所巡りの情報発信を何とかしていきたいと考えています。
・ヒギヌス谷の解説はこちらが詳しいです。
・トリスネッカーの谷の解説はこちらが詳しいです。※月面画像の上下が逆の場合があります。注意下さい。
※この東田さんのサイトは月面の名所解説としても超一流です。私と東田さんは約20数年前まで天文雑誌のフォトコンテストで月面写真の入選を競い合った仲です。「月世界への招待」ぜひご覧ください。
■BORG55FL最新情報
★入荷情報
12月25日の発売日入荷分が完売した新製品のBORG55FLですが、販売店の協栄産業さんに若干数ですが、明日12月27日(土)に入荷予定です。これは予定以上に対物レンズの歩留まりが良く、生産数が増加したためです。年末年始に55FLしたい方には千載一遇のチャンスといえます。この機会をお見逃しなくご利用ください。
★システムチャートの訂正とお詫び
BORG55FL望遠レンズセット【6255】+スリムフラットナー1.1×【7110】+ミラーレス一眼の組み合わせにおいて、弊社がご用意したシステムチャート通りの組むと長さが足りず、無限遠が出ないことが判明しました。よって新しいシステムチャート↑に入れ替えをいたしました。以前のチャートに延長筒【7603】を追加すると無限遠~最短撮影距離をカバーするようになります。大変ご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ありませんでした。
P.S.今日で営業日は終了ですが、業務が全然終わらないので、明日も出勤となりました。よって年末のご挨拶は明日とさせていただきます。ただし、ご注文やご質問のメールや電話には対応できませんので、基本的には販売店をご利用ください。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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