BORG WORLD 画像作例集

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M16・M17付近 2013X2+BORG補正レンズ+ST-8300M  光害カットフィルター(Idas LPS-V4)を使用 トリミング無し、モザイク無し、ピクセル等倍 撮影:中西直樹様

<撮影者のコメント> 
こんにちは、中川さん。中西です。早くも2013X2 レポート第二弾 星雲編です。梅雨の合間をぬって何とかM16・M17付近を撮影できました。画角から対物レンズのスペックが、かなり推測できてしまいそうなので(笑)今回の使用補正レンズはまだ秘密です。Borgの現行版の補正レンズとだけ言っておきましょう。

この作例は、先日の月の作例を撮影した後に、自宅からすぐに撮影したので、月+光害地という悪条件です。それで光害カットフィルター(Idas LPS-V4)を使用しました。ちなみに、合計露出時間は、1時間30分です。これだけの露出で、M16・M17だけでなく、周りのごく淡い星雲もたくさん写っています。

Hαフィルターを使用したら、全て星雲だらけになりそうです。やはり、星雲の撮影では、2013X2の超明るい仕様は大きな武器になります。ただ、これだけ明るいと、周辺減光は、かなり激しくなるのではと撮影前は予想していました。しかし、意外と周辺まで光量が多く、今回はフラット画像による補正は行なっていません(ダーク補正は行なっています)。とても素直な減光だったので、ステライメージによる簡易周辺減光補正で十分でした(絞りは使用せず、開放です)。

作例をご覧いただけると、ご理解いただけると思いますが、2013X2の対物レンズの素晴らしさが、またまた発揮されました。36EDでは、専用の補正レンズがまだないので、周辺では流れてしまいましたが、2013X2では、現行の補正レンズに対応しているので、周辺まできちんと星が点になります。何気に言っていますが、これは結構凄いことです。通常のカメラレンズでは、中心部はまだしも周辺部まで星が点にきちんと写るものは非常に少ないです(しかも、かなり絞る必要がある場合が多い)。

あと、天体写真を撮影される方が気にされる、色収差・青ハロに関しても、特に問題ありません。今回の画像処理でも、色収差・青ハロを抑えるような処理は全く行なっていません(もちろん使用するフィルター等の影響もあります)。この点でも、カメラレンズを凌駕していると言えるでしょう。

注意点といえば、月の撮影と同じく、「明るいF」のため、ピントがシビアという点ぐらいでしょうか。ただこの点も、最近のデジカメにはライブビューが搭載されていますので、特に問題にはならないと思います。もちろん、温度変化が大きい場合は、ピントの移動がおきますのできちんと温度の順応をさせてからピントをあわせる必要があります。

それにしても、とてもシャープに写っているので、遊び半分で、M16とM17の部分を切り抜いて強めに画像処理をかけてみました。するとM16は、ハッブル宇宙望遠鏡の画像で有名になった「創造の柱」が見事に写っています!また、M17は、星雲のフィラメント構造が見事に写っています。このように2013X2は非常にシャープなので、このスペック(短焦点、軽量・コンパクトなボディ)でもメシエ天体の、クローズアップが十分に楽しめます。

しかも「明るいF」なので、短時間で撮影できるという、うれしい仕様です。このように、2013X2のスペックは、天体写真においても非常に有効というかこのクラスでは最強ではないでしょうか!

以上、よろしくお願いします。

<中川コメント>
中西さんからは、スペックがばれないように伏字でレポートをいただきましたが、現時点で問題ない範囲で少し情報を公開しました。かなり魅力的なスペックだと思います。BORGならカメラボディを選びませんので、カメラを選ぶカメラレンズを選択するよりもリスクが少なく、しかもマニュアルフォーカスがやりやすく、絞りもある、さらに天体望遠鏡や地上望遠鏡としても高次元で使えるという大きな魅力があります。2013X2を選ぶ理由は山ほどあるわけです。これは実に楽しみです。

とにかく、このクラスはカメラレンズも望遠鏡も空白のエリアで、これ!というレンズがありません。そこに参入するわけですから、2013X2のスペックが明らかにならないうちは、このクラスのレンズに投資するのは見送った方がいいかもしれません。 

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2枚共通データ:BORG71FL+BU-1+7108+D7000ボデー 撮影者:倉橋和久様

<撮影者のコメント>
トミーテック様。こんばんは。撮影結果の投稿で御座います。71FLと77EDIIを持ち、函館~長万部~千歳とテツな撮影に出かけました。初日、函館APは雨。これは行く先が案じられると思いつつレンタカーを走らせます。

しかしイカメシで有名な森町を過ぎる頃から薄日が差してきて、八雲町を越える頃にはすっかり青空になりました。こうなると71FLを含め望遠系の性能を引き出すには絶好のお天気です。

71FLにBU-1、加えて77EDIIはやはり重たい。性能とのトレードオフとなることは重々承知しています。が、もう少し軽量化が進めば肩こりと腰への負担軽減が期待できます。また、ヘナチョコな三脚ではいくらレンズが優秀でも撮像デバイス側でブレます。やはり頑丈な三脚が必要です。今回は67判Readyな三脚をばらして持参しました。

北海道は広く線路の直線距離が長いので400mmクラスがあれば十分、と思ってました。しかし案外見合ったロケ地がありません。あったとしても他所様の土地の中を分け入る事になりマナー以前の問題になります。

都会では問題になる「駅撮り」も、北海道は主要駅を除き相当数が無人駅。しかも所謂「秘境駅」もかなりあり、今回も三脚とBORGを担いで駅のホーム上であるにも係わらず草を掻き分けながらの三脚セッティングとなりました。(だからと言って好き勝手なセッティングは厳禁で御座います。 一切の痕跡を止めず、持ち帰って良いのは撮影結果だけです。)

なので45EDIIあたりの300mmクラスが欲しいな、と思うようになりました。今回添付の写真は北海道のテツな撮影としては、BORGレンズでは珍しい部類になるかと。
四方津のスーパーあずさ.jpg

スーパーあずさ(フラットナーなしの作例) BORG71FL(直焦点)+K-5ボデー 撮影者:倉橋和久様

<撮影者のコメント>
 こんばんは。来週、北の大地・噴火湾沿いに一泊二日のテツな撮影に出かけます。そのリハーサルで、中央本線にBU-1+71FL、77EDIIを持参し稽古を付けて貰いました。

列車で移動中『おおっと、フラットナーもテレコンも忘れてしまったぜい』。71FLをスッピン(直焦点)で使うとテツもヒコーキも周囲が流れることは判ってました。昨年、フラットナー【7108】を購入して写りに大変満足してましたが、まさか忘れるとは・・・。

これが本番でなくて本当に良かったと思いつつ、せっかくの休日を少しガッカリな気分にしてしまいました。カメラは今回K-5。絞り込んで使おうと使用頻度が大変低いISO800に持ち上げてSSを稼ぎます。

持参の三脚が少々貧弱なため、ピクセル当りでブレが生じてました。本番では一番ガッチリしたアシを大地にしっかり固着させてレンズ+カメラをホールドして使わないと。 それと出発前夜はチェックシートで忘れ物を撲滅。...まるで遠足ですな。

<中川総合コメント>
TOMY鉄苦?な作例です。上の中央本線の作例が71FLにフラットナー【7108】なしの作例、その上の北海道の作例がフラットナー【7108】ありの作例です。結果は歴然です。北海道の作例は拡大してみると素晴らしくシャープですね。空も澄んでいるのでしょうが、まるで空気感が違います。これを見ただけで、「ああ、ほっかいどういきたい!」と叫びたくなります。というわけで、この夏に新発売予定の36EDとその後に発売予定の専用補正レンズ(フラットナーになりそうです)は軽くて、シャープで、こういう旅には最適のレンズです。もしくは、その後に発売予定の2013X2も視野に入ってくるでしょう。BORGにすると次はどのレンズにしようか?という悩みが漏れなく付いてきます。

写真1[1].JPG

写真1:雲台はアルカスイス『モノボール Z-1』に『KARK QRC-2』を取り付けて使用しています。ここにDZ-2が入るという裏技です。

写真2.JPG

写真2:アルカスイス雲台にDZ-2[7517][ [7057][7861[7603][9857][7528][7352]を取り付けた状態。
写真3.JPG 写真3:写真2に『BENROのPU-150』を取り付けた状態 使用者:I様

<使用者のコメント>
お世話になっております。早々にご連絡を頂き有難う御座います。写真を添付致しますので見て頂けたら幸いです。

普段は写真2の状態に[2572]か[2551][7608][7457][7609]を接続しています。『DZ-2』は台座の幅が35mmぐらいですが『KARK QRC-2』に問題なく取り付けでき、ある程度の力を加えてもガタツキも無く安心して使えています。

アルカスイス互換では無いとの事ですので、自己責任で(互換で有っても同じですが)使って行けたらと思っています。『BENROのPU-150』を付けた方がバランスは良くなるのですが[7214]を追加するときなど[7603]を接眼部に移動すると[9857]の操作が『BENROのPU-150』と干渉してしまいます。その点も『DZ-2』だけの場合は問題なく操作できます。[7061]を購入して色々と悩みましたが『DZ-2』で多くの問題が解決しました。今週からの新製品発表を楽しみにしています。

<中川コメント>
DZ-2【7517】の裏技情報です。恥ずかしながら、本件を本官は全く認識しておりませんでした。ええ!?という感じです。ボーグの台座は22年前に弊社が独自で開発したもので、まさかアルカスイス規格と互換があるなどどは、はなから考えていませんでした。しかしながら、社内のSUNWAY FOTOの雲台に装着したところ、入りました。見事に。というわけで一度も試していなかっただけで、どうやら使えそうです。ただし、一言でアルカスイス互換といっても例外はあるようで、その辺を検証しないうちにメーカーがそれを堂々とアピールするのは気がひけるので、まずは裏技として使える場合もありますよ、という裏技情報でした。あくまで自己責任でお願いします。I様、貴重な情報をありがとうございました。※DZ-2がアルカ互換だとするとアダプターE【5502】バランスプレートNII【3161】もアルカ互換ということになりますが、試してみたところ、SUNWAY FOTOの雲台では使えました。強烈なアピールポイントが増えたではないですか!※2 DZ-2に使えるアクセサリーとして人気の高い6倍30mmファインダー【0037】が入荷しました。現在即納です。

■さうざぁ様から、BORG89EDのレポートをいただきましたので、以下にご紹介します。掲載が遅れまして申し訳ありません。

こんばんわ!昨日(6月5日)、BORG89ED+BU-1(男のセット)を協栄さんで受け取りまして、早速今日、裏山の サンコウチョウに無理言って40秒間もの長い静止姿勢をしてもらい、ピント合わせの楽しさを実感してきました!暗い場所での高ISO(2000)での撮影でしたがファーストライトとしては満足しています。カワセミ程の解像を追求するのは10年も20年も早いかと・・・。その頃は、私、ご高齢になっています(;_;)が(^O^)89EDでの初撮影の様子を拙ブログ(さうざぁのホッ!)にてご笑覧くださいマセ...  http://blogs.yahoo.co.jp/souther_katano/32211036.html#32211036 では、失礼します。

P.S.今日は値上げ後初の月曜日で、受注状況が注目されましたが、意外なほど多くのご注文をいただきました。販売店様からも、ボーナスシーズンのせいか、いつもよりも多いお客様で賑わっていたよ、ボーグ目当てのお客さんが多かったよ、という嬉しい声をいただけました。本当にありがたいことです。これからもお客様に喜んでいただける製品の開発と喜んでいただける情報発信&サービスを心がけますので、今後ともよろしくお願いします。

P.S.2 週末は、残るカラーカタログの商品撮影や新製品の商品撮影で忙殺されました。MFの川では、カワセミの別のカップルの雛が巣立ったという情報もあり、心が揺れましたが、心を鬼にして頑張っております。その新製品ですが、前振りが効き過ぎたせいか36EDと2013X2の反響が大きく、2013X2に至っては、「いくらでもいいから、いつでもいいからすぐに予約したい」という声すらいただいております。こういう前評判の良い機種は必ず売れます。それと、新製品のパーツの方ですが、未発表のアイテムとしてはアイピースがあります。最近、デジボーグを野鳥だけでなく天体観察にも活用したいという声にお応えして見えの良いアイピースを発売します。というわけで、アイピースの購入もボーグの新アイピースを見てから判断されたほうがいいかも?です。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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