BORG WORLD 画像作例集

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今回の撮影機材:45EDII(直焦点)+7857+7603+DZ-2(試作品)+7604+MMF-1+7528+仮V1用カメラマウント+ニコン1V1ボデー ベルボン雲台+HT-1を手摺に固定 撮影:中川昇 2011/10/29 ※この画像は50FL+7870+D700で撮影しました。立体感がカメラレンズとは違う印象があります。被写体が前面に浮き上がってくるような感じです。

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カワセミの威嚇行動 45EDII(直焦点)+ニコン1V1ボデー ISO800 1/400秒 ベルボン雲台+HT-1を手摺に固定 シャッターは手押し 電子シャッター ビビット ノートリミング 撮影:中川昇 2011/10/29

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カワセミの威嚇行動(この画像の方が大きいです) 45EDII(直焦点)+ニコン1V1ボデー ISO800 1/400秒 ベルボン雲台+HT-1を手摺に固定 シャッターは手押し 電子シャッター ビビット ノートリミング 撮影:中川昇 2011/10/29

<中川コメント>
V1のボディキャップをくりぬいて、ボーグの7409を接着した簡易型のカメラマウントでの初試写です。ボディキャップにはロック機構が無いので、カメラが落下しないように輪ゴムとテープでぐるぐる巻きにして撮影しました。約1000枚写しましたが、結論から言うと、デジボーグ向きの良いカメラです。作例のように、驚くほど良く撮れました。作例はまだまだ山のようにあります。ただ、機能はかなり制約を受けるので、買うにはそれなりの覚悟が必要です。以下にいつものようにコメントしてみます。

■デジボーグ+V1のよいところ
1.解像度が高いので、カワセミの羽毛や月面のクレーターが良く写る。
2.2.7倍という程良い拡大率が嬉しい。ペンタックスQよりも使いやすい倍率。
3.電子シャッターとメカニカルシャッターが切り替えられる。
4.電子シャッターは無振動。
5.高感度に強い。ISO1600が常用できる。ISO3200も何とか使えるレベル。高感度ノイズOFF時。
6.EVF自体は見やすい。ただ、ボーグの仮カメラマウントだと拡大機能が使えなくなる。
7.連写はサクサクと快適に作動。いつのまにかたくさん撮れている。 
8.いわゆるこんにゃく現象は1度も出なかった。
9.手持ち撮影も十分可能。ただ、グリップが欲しい。
10.動画も美しい。ただし、風切り音は低減モードにしても明瞭に入ってしまう。
11.電池の持ちは非常に良い。D7000と同じバッテリー。
12.セルフタイマーに待望の5秒が登場。
13.電子シャッターは1/16000秒という超高速シャッターが切れる。

■デジボーグ+V1のよくないところ※ボーグの仮カメラマウントを使用した場合
1.撮影モードはM(マニュアル)以外、シャッターが切れない。
2.M(マニュアル)にしても露出計が働かない。露出は撮影後の画像をみて自分で決定することになる。
3.M(マニュアル)にしてもエレクトロニック(Hi)シャッターは使えない。ノーマルの電子とメカニカルシャッターは使える。
4.M(マニュアル)にしてもEVFも背面液晶も拡大画面が使えない。ピント合わせは勘に頼ることになる。
5.メニューが使いにくい。シャッタースピードも変えにくい。
6.EVFや液晶の色と撮影した画像の色が違うことがある。
7.タイムラグがあるので、トビモノの撮影には向いているとはいえない。
8.セルフタイマーの設定が1枚ごとにクリアーされてしまう。1枚1枚設定するのは面倒。
9.スマートフォトセレクターも使えなくなる。

■とりあえずのまとめ
今回は仮のカメラマウントということもあり、あまり期待をせずにMFに向かいました。ニコン1が外れだとショックが大きいので、抑えに50FL+D700も持って行き、二刀流で撮影をした結果が今回の画像です。他にも多くの画像がありますので、明日以降掲載予定ですが、トマリモノに関しては、個人的には合格点をつけられると思いますが、なにせ「V1のよくないところ」の1~4は人によっては致命的な短所と感じると思いますので、この辺は手放しでお勧めというわけにはいきません。約40年間写真を撮ってきた私にとっては、オールマニュアルは原点ですから、まあ原点回帰も面白いな、と思いますが、最近始めた方にとっては、こんな面倒なことやっていられるか!となると思います。というわけで、試作はしますが、発売は熟慮します。ボーグのマウントアダプターシステムも基本的に「よくないところ」はそのまま継承されると思います。皆さんのご意見をお聞かせください。尚、12月発売予定のFマウントアダプターでは、1~4は解消されると推測(あくまで推測)しますが、Fマウントしか付かないので、レンズ遊びをしたいときには、どうしてもボーグのマウントアダプターシステムが必要になるというわけです。今後も様々なテストや情報を仕入れながら、レポートをしていきたいと思います。

P.S.昨日は久しぶりにMFでカワセミ三昧、今日は午前中MFで2時間限定のカワセミ撮影。こういう日は集中力が高まり、50FL+7870+D700でドアップのホバリングを見事にGETしました。これからの季節は、冬をひかえて重要な餌場争いでカワセミ同士のバトルが繰り広げられます。また、幼鳥が餌取りにまだ慣れないせいか?ホバリングを多用(今日は何と30秒ホバがあったそうです)する時期でもありますので、シャッターチャンスは飛躍的に高まります。20度前後のさわやかな気候もあいまって、今撮らないでいつ撮るの?という状況です。ボーグを買おうかどうか迷っている人は、ここで決断しましょう!思い立った時が買い時ですよ。人生長いようで短いですよ。


 

 

 

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