BORG125SDモニターレポート・斎木様(4)
毎度お世話様です。125SDのレポ-トその4 総集編が出来ましたのでお送りします。今回のレポ-トは、なかなか良い写真が撮れずに難航しました。休日はすべて撮影に当てましたが全く撮れない日が続き、平日も早起きをして仕事に行く前1時間程を撮影時間にしました。それでも相変わらず良く撮れません。野鳥撮影は1年生なので経験不足を痛感した次第です。朝早く撮影場所に行くと熱心な野鳥仲間が来ていて色々と教えてくれ大変励みになりました。そのおかげでどうにか春らしい写真が数枚撮れたので今回のレポ-トとしたいと思います。又今回から使用カメラが連写枚数を稼ぐ為 EOS40Dとなりました。
(画像1323)  125SD+7214+1.5倍+EOS40D  ss1/400
桜の木の枝に留まりそうなポイントを見つけましたが、距離が50mほど有り双眼鏡でないと見えない程です。普段だったら絶対に撮らない距離ですが他にポイントが無いのと125SDの長距離撮影能力をテストするのに丁度良いと思い挑戦しました。桜の花が咲始めてから張り込みを続け、1週間が過ぎましたが一向に留まりません花びらも半分以上散ってしまった日曜日がラストチャンスです。日曜なので普段よりも遅い午前7時に現場に行くと何と!!桜の枝の先端に青い物が留まっているではありませんか。大急ぎで三脚に望遠鏡とカメラをセットしチラリと見上げるとまだ留まっています。レリ-ズなど付けてる暇もなく手押しで連写です。数枚撮ると飛んで行ってしまいました。遠い 小さい 揺れてる の三重苦での撮影です。こうゆう最悪の条件でこそ125SDの真価が発揮出来ると実感しました。
(画像3418) 125SD+7214+EOS40D  ss1/200
雄のカワセミが大きな魚を捕り喰わえ直して頭を先端にしました。これはメスへのプレゼントに違いありません。距離が近かったのでとてもシャ-プに写りましたが、魚が白トビしてしまったのがチョット残念です。この後、雌の所に飛んでいってしまいました。
(画像4587) 125SD+7214+EOS40D  ss1/160
この写真は雄が雌に魚をプレゼントした直後の姿です。本来なら決定的瞬間を撮れたはずなの
ですが、予想外に雌が枝ずたいにチョコチョコと移動してしまいピントがズレてしまったのです。
その為ピントを微調整している最中に、給餌が終わっていたのです。しかも三脚が立てられない場所
だったので望遠鏡を木製の冊の上に乗せて半手持ち状態での撮影だったので構図も中途半端
になってしまいました。非常に悔しくてなりません。その後も給餌シ-ンを数回撮りましたがすべて
失敗に終わり結果を残せませんでした。来年の課題となってしまいました。
(画像4624) 125SD+7214+EOS40D  ss1/200
これは先ほど雄からプレゼントされた魚を嬉しそうに食わえている所です。しばらくの間この状態で居てくれたので、半手持ちですが上手く撮る事が出来ました。背景も明るくスッキリとしていて魚の表情までも写りました。BORGにして良かったと思う瞬間です。お気に入りの1枚になりました。
(画像3583) 125SD+7214+EOS40D  ss1/100
暗い薮の内で雄と雌が枝に留まりました。距離40m位でISO800でもSS1/100という厳しい条件です。
EOS40Dはファインダ-が暗いのでライブビュ-を使いピント合わせをしました。緊張感が漂う中、
雄が飛び上がり雌の方へ、すかさずシャッタ-を連写しました。この後交尾しました。
(画像0688) 125SD+7214+1.5倍+K10D  ss1/250
春らしい写真が撮れました。給餌シ-ンを狙っていたのですが、いきなり始まってしまいました。これ以上はコメント出来ません。カメラはK10Dです。40m位の距離なのでテレコン2枚付けましたが、ピント合わせがしやすいのは、さすがです。どのメ-カ-のカメラでも付くのでBORGは便利です。
(画像5519) 125SD+7214+EOS40D  ss1/320
カワセミを探している時に青鷺が居るのに気が付き、レンズを向けると水面を一撃
しました。捕りました。上の嘴が魚の背中を貫通してます。凄いシ-ンが撮れまし
た。発色もボケも自然でいい感じです。半手持ちで撮っているので、移動が楽なの
ですが、やはりピントが甘くなりますね。冊に固定するクランプを考案中です。
(画像7211) 125SD+7214+1.5倍+EOS40D  ss1/60
交尾も子育ても上手く出来た様で巣穴から雛鳥が出てきました。大きく口を開けて親鳥を
呼んでいるのでしょう。まん丸で可愛いらしい事。遠い木の枝に留まっていたのですが
2.360mm相当の焦点距離のお陰で程よく撮れました。超望遠撮影が出来るのが125SDの強みです。
(画像6880) 125SD+7214+EOS40D  ss1/80
雛鳥が独りで枝にうずくまっていました。ピントを合わせ親鳥が来るのを待ち伏せしていましたが、
一向にあらわれず夕方になってしまいました。とても撮影出来る条件では無かったのでテレコンを
1枚はずしISO800にしましたが厳しい条件です。あきらめて帰ろうかと思い始めた頃、魚を持って
親鳥がやって来ました。夢中で連写しまくりでバッファメモリ-を使いきってしまいました。
暗いのとトリミングしているのでノイズが気になりますが入魂の1枚です。
(画像7516) 125SD+7214+1.5倍+EOS40D  ss1/125
カワセミの親子です。親鳥がくわえている魚を欲しがって幼鳥が見上げていますがこのまま2羽とも
飛んで行きました。枝カブリがちょっと残念ですが朝日が柔らかく当りイイ感じになりました。
(画像7610) 125SD+7214+1.5倍+EOS40D  ss1/125
魚をくわえたまま親鳥が飛び廻りその後を幼鳥が追い掛けます。幼鳥が疲れて遅れると枝に留まり、
追い付いて来るのを待ちます。運良く僕の正面の木に親鳥が留まり後から幼鳥が来ました。親子で色
が違うのが良く分かります。30秒ほどで又どこかに飛んで行ってしまいました。
(画像7650) 125SD+7214+1.5倍+EOS40D  ss1/200
池の中で立ち枯れしている木の枝に狙いをつけ待ち伏せしていると親子で飛んで
来て留まってくれました。しかも給餌を始めました!!出血大サ-ビスです。
逆光ですがそんな事を気にしてる場合ではありません。当然連写しまくりです。
右にいる幼鳥の方が大きく見えますがアングルの関係でしょう。目に光りが当って
いないので表情が今ひとつですが、良いシャッタ-チャンスに恵まれました。
(画像8043) 125SD+7214+1.5倍+EOS40D  ss1/160
やりました!!幼鳥が自分で魚を捕りました。嬉しそうです。魚をくわえ直し自慢げ
にポ-ズを取り僕に見せてくれました。いい場面を撮らせてくれました。
(画像4028) 125SD+7214+EOS40D  ss1/400
オスのカワセミはいつ見ても綺麗ですね。飛ぶ宝石とか翡翠と言う名前を貰ってい
るだけ有ってとても美しい色をしています。人気が有るのがわかりますね。僕も
ドップリとハマってしまいました。ただ撮影場所には大変苦労させられます水辺に
居るので近づけない場合が多く、必然的に超望遠撮影になってしまいます。
ですから撮影が難しく、又やりがいが有るとも言えます。BORG125SDとの出会いで
今まであきらめていた遠い小鳥が撮れる様になり、自然のままの姿を写す事が出来
ました。野鳥撮影が僕のライフワ-クとなりBORGとはこれからも長い付き合いにな
りそうです。今回のレポ-トでは125SDの真の実力を発揮する事は出来ませんでした
が、僕の様な素人でも普通に撮影出来るという事が解りました。これからは写真の
完成度を上げると共にホバリングや飛物にも挑戦したいと思っています。モチロン
125SDでやるしかありません!!
(画像1010306) LUMIX FX9
度重なる改良の結果この様な姿になってしまいました。自作巻き付けフ-ドに迷彩
カバ-を付けています。ほとんど兵器です。ここではバズ-カ砲と呼ばれています。
(画像1010309) LUMIX FX9
斜後ろから見たバズ-カ砲です。この状態で使い易いので最近は改良してません。
この組み合わせで7mから70m位までピントが出るので実用上問題有りません。
撮影する時は左手でピントリングを持ち右手でパン棒とレリ-ズを操作します。
左手でピントを合わせながら鏡筒の振れを止めるのがポイントになります。
全長で1m以上有るので、ほとんどの人は驚き色々質問してきます。撮った写真を
見せるとスゴイと誉めてくれるので嬉しいのですが撮影に集中できなくて困る時も
あります。声を掛けて来た人で高校時代の親友がいて思わぬ再会が出来ました。
さて4ケ月の間125SDを使ってみた感想ですが125SDでなければ撮れない写真という
物は無く77EDでも101EDでも同じ写真が撮れます。ただ同じ被写体を同じ条件で
撮影すれば77EDよりも101ED,101EDよりも125SDの方が上手く撮れます。つまり
125SDは初心者が撮っても上手く撮れるという事になります。ですから予算の許す
かぎり大口径BORGを買うのが理想でしょう。ただし気合いと体力も必要です。
モニタ-に選んでもらった事で、楽しい事や苦しい事など色々な経験ができ又最近
忘れていた好きな事に熱中するという情熱が蘇りました。中川さんに感謝すると共
に僕に色々教えてくれた野鳥仲間の皆さん又このレポ-トを読んでくれた読者の皆
さんありがとうございました。もっと良い写真が撮れる様これからも頑張ります。 
                                 斎木 康伸

<弊社中川コメント>
斎木様、モニターレポートありがとうございました。結局、125SDを気に入っていただき、モニター機をそのままご購入いただきました。
それにしても野鳥写真歴わずか1年とは思えない素晴らしい技量です。これからも投稿を期待しております。皆さんもこのバズーカ砲を見かけたら、迷惑にならない程度にぜひ声をかけて見てください。私も見てみたいです。
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