BORG125SDモニターレポート・斎木様(2)
BORG125SDモニターレポート2:試写編

カワセミの飛び物見ましたスゴイですね。僕も撮ってみたいです。ところで125SDのレポ-トその2 試写編ができました
のでお送ります。やっと機材が組上がり撮影現場に直行したいところでが、その前にやっておきたい事があります。雲台プレ-トの補強です。雲台はビデオ用にしました。カメラ雲台よりもビデオ雲台の方が便利で安全です。OILの粘りでゆっくりと動くので鏡筒と三脚の足がパコンと衝突するという事故が防げるのと、いちいちロックしなくても撮影出来るので野鳥には便利です。101EDで使っていたM社の501HDV雲台をそのまま使う事にしました。ただ重量がかなり増えているので、ちゃんと作動るのか心配です。組上げた125SD一式とカメラの重量を計測したら7.5Kg有りました。これはかなりの重量オ-バ-です。使って見てダメだったら買い替える事にします。さて雲台プレ-トですが(画像1010207)レンズ及びカメラの重量がすべて、ここに集中します。さらに回転する力も加わりますので頑固に固定する必要が有ります。ですから通常はカメラねじ1本で止めますが、大きめのビス3本で固定しました。これでも心配なのでロングプレ-トを注文しました。
さてこれでやっと撮影出来る状態になったのですが、前からとても気になっていた事が有ります。それは被写界深度です。大口径になればなるほど深度が浅くなり撮影が難しくなるという定説です。そこで急きょ実験装置を開発しました。(画像1010262↑)これです。これが被写界深度測定機です。100円ショップで買ったノギスをミニバイスで挟んだだけです。最小目盛りは1mmです。左に居るのはレッサ-君です。後で活躍してもらいます。これをカメラから10m離した位置に30度位の角度を付けて置き撮影します。本当は15m位で実験したかったのですが、自宅の敷地の関係で10mになりました。
(画像8040)これ↑が撮影した画像です。
目盛りが見やすい様にトリミングしています。10の目盛りにビントを合わせて撮影していますが、手前に23mm後ろに24mm合計47mmピントが合って見えます。目盛りを斜めに読んでいるので実際の深度は、40mm位でしょう。これだけ被写界深度が有れば安心して撮影出来ますね。しかも実際の撮影を想定してテレコン7214を装着しています。
ノギスではイマイチ感じが出ないので(画像8042↑)ここでレッサ-君の登場です。ほぼ全体にピントが合いとてもシャ-プに写っています。125SDには、ピントが浅くて使いにくいという定説は、あてはまりませんでした。しかもピントの山が分りやすく101EDよりも使いやすい印象を持ちました。これは良い写真が撮れそうな予感がしてきました。そこで今度は同じ実験を5mの距離でやって見ました。なぜ5mかと言うと超有名なカメラメ-カ-のC社から発売予定の800mmF5.6の最短撮影距離が6mなので、それよりも1m短くしてみました。しかも焦点距離は1050mmです。
これが撮影した画像です。(画像8031↑)ちゃんとピントが合いますが、さすがに深度が浅くなりピントを合わせた10の目盛から手前7mm後ろ4mmの合計11mmになりました。でも十分実用範囲でしょう。
そこで再びレッサ-君の登場です。(画像8033↑)顔のアップになってしまいました。目と鼻の廻りの毛の質感が良く出ています。解像力も高くマクロレンズで撮ったと言っても誰も疑わないでしょう。撮影距離の5mというのはカメラのフィルム面からで、レンズ前だと4mになります。野鳥がこんなに近く来る事はまず有りませんが、C社には負けられません!
さあ!いよいよ試写に出発です。撮影現場は自宅から車で1時間ほど離れた河原にしました。対岸から撮る事になるので更にテレコン1.5倍を取り付け焦点距離は1575mmとなりAPSサイズですので更に1.5倍の2360mmとなります。巨大なデジボーグといったところでしょうか。現地到着です。。撮影現場は駐車場から歩いて15分位かかります。(画像1010272↑)レンズはプチプチに包みショルダ-バックの中に入れ、カメラ関係とワイドビノ28とおにぎりはリュクサックに、そして鏡筒は三脚に取り付けていざ出陣です。歩いていると結構重く途中で休みたくなりましたが、そこは気合いで現場に着きました。ちなみに望遠鏡とカメラで7.5Kg三脚と雲台で5Kg計12.5Kgです。
しばらくすると偶然、野鳥仲間のMさんに会いジョビ雄(ジョウビタキのオス)の居る場所を教えてもらいました。早速撮影を開始したのですがジョビ雄の動きが早いのと慣れて無い機材なのでファインダ-内に導入出来ずにいると、見かねたMさんが右方向、左方向とナビゲ-ションをしてくれました。そのおかげでやっと撮影出来ました。(画像7018↑) ファインダ-内に入ってしまえば、面白いようにピントが合います。背景のボケもとても綺麗で空気感のような物も伝わってきます。もちろん被写界深度もバッチリです。案外125SDは野鳥向きかもしれません。
今度は違う場所でカワセミを撮ってみました。(画像8229) 長い焦点距離を生かしポ-トレ-ト風にしてみました。凄い解像力で嘴の中の魚の顔まで分かります。嘴が光っているのは、魚のウロコが貼り付き太陽光を反射しているからです。普通こういうシ-ンは色収差が出てしまうものですが、さすが高価なSDレンズの威力で微塵も感じません。テレコンを2枚装着してさらにトリミングしてこの画質ですから潜在能力は測りしれません。今回の試写は良い結果を残せたと思います。次回の撮影編では、更に頑張りたいのですが、素人野鳥カメラマンの僕にどんな写真が撮れるのか自分でも全く分かりません。以上125SDレポ-トその2 試写編です。よろしくお願いします。レポート:斎木康伸様
(1)  (2)  (3)  (4)
ページトップへ戻る