BORG WORLD 画像作例集

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カワセミ親子 2016年8月6日(土) 撮影機材:71FL+M75絞り+80φ鏡筒+M57ヘリコイドLⅡ+PENTAX K-5ボデー 撮影:笠井高明様

<撮影者のコメント>
中川さま。名物の「中川ブログ」が週1回の更新になるとの告知を知り寂しい限りですが、本業がおろそかになると我々が利用できるBORG製品の開発にも影響するので我慢するしかありません。しかし非常に残念であります。カワセミ撮影を77EDⅡで始め、MFでお会いした中川師匠に勝手に 弟子入りして6年になります。その間撮影機材も色々試し、この川で最適な機材は71FL直焦点だと行き着きました。直焦点でカワセミのホバや飛翔を狙うには自分の目を信じるしかなく、像は直接見たいので必然的にカメラは光学ファインダーの一眼レフになります。

BORGレンズには手振れ補正も自動絞りもなくフォーカスは自分の目を頼りに 操作する条件を満たしたカメラはPENTAXが最強です。手振れはボディー 内蔵で、露出は全てのレンズ接点をショートすればAUTOで処理してくれます。 そしてISO感度設定をリアルタイムに変更すれば適正シャッタースピードが 決まります。マニュアルフォーカスを助けてくれるフォーカスエイド機能は 標準で装備されていてファインダーマーカーと音でフォーカス裁量点を教えて くれるので、長年操作していると目視でフォーカスが合っているか判別出来る ように訓練され、結果的に瞬時のフォーカス合わせも対応出来るようになります。

カワセミ撮影はカワセミの行動パターンと習性を覚えれば、撮影位置の工夫 と止まったカワセミに置きピンすることで7~8割が撮影可能になります。 NGのケースは手前にカワセミが飛び出した場合と突然のホバリング位です。今日投稿する画像は6年間カワセミ撮影していて、初めて遭遇した貴重な画像です。 雛が川デビューして6日目の週末、親が雛に給餌し終わってもお腹が空いた雛は親に餌をせがみます。それを叱るように雛の面前に飛び上がりホバリング しながら嘴を開けて怒る仕草をしながら雛の面前を半周し、他の石上へ去って いったシーンが置きピン撮影で連続20枚も撮影が出来ました。 それが全てフォーカスインしているのも奇跡です。

この画像は一週間前に愛用のK-3が突然故障し予備機のK-5 で撮影しましたが、雛の背羽も白飛び気味なのは設定も疎かでご愛嬌です。K-3ならセンサー画素数の違いでこの画像より25%画素数が多く、その上ローパスフイルターレスなので背羽の一本一本も解像して大きくトリミング出来た筈なのが残念です。

<中川コメント>
久しぶりのカワセミの作例の掲載です。今年の夏は異常な暑さで私もばててしまい、カワセミフィールドに行く回数が激減してしまいました。なのでとても新鮮な作例です。涼しくなったら川でお会いできればと思います。またの投稿をお待ちしています。それにしてもいつもながらシャッターチャンスをうまく捉えています。この瞬間のBORGでしか味わえない快感が忘れられないからBORGを使い続けておられるのだと思います。
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ツバメのねぐら入り 55FL+7880+ソニーα7sボデー 撮影:U様
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カワセミ BORG67FL+絞りM57+M57ヘリコイドDX+キヤノンEOS6Dボデー 撮影:U様

<撮影者のコメント>
トミーテック 中川様。スタッフの皆様。たいへんご無沙汰しています。東京都Uです。今年はじめごろから35mmフルサイズ機にも挑戦していましてカワセミとツバメの写真をとりましたので久しぶりに投稿いたします。中川様が奈良でねぐら入りを撮影した次の日に偶然私もねぐら入りを初めて見ました。だいぶ前に平城宮跡のねぐら入りのことを知って「今年の夏休みは奈良」とだいぶ前から決めていましたが、見に行って大正解でした。 三脚を持っていき、ハイスピード55とソニーアルファ7Sとの組み合わせで、写真のほか、動画も撮りました。動画はyoutubeにアップしています。 https://www.youtube.com/watch?v=ZwJB4wCCh5w 55FLは6月の米国出張の時もスリムフラットナー7110と合わせてフジX-T1ともっていきましたが、空き時間に大活躍でした。

また、67FLもレンズのみ入手して、つい先日カワセミの撮影を久しぶりにしました。67FL、M57絞り、M57ヘリコイドDX(2ではない)+EOS6Dの素の直焦点での組み合わせです。フルサイズ300mmなのであまり近づけず、カワセミまで結構遠いので羽毛の解像は厳しいですが、フォーカスさえあえば横幅1500px程度にトリミングしても問題ないのはさすがですね。

参考までにEOS6Dのフルサイズ300mmトリミングなしの写真(kawaseminotrim)も送付します。 フルサイズでも星や風景を撮影するのでなければ意外と周辺のながれも気になりませんので、とてもコンパクトで使いやすく、最近はメインで持ち出していますが、残念なことに販売終了なんですね。50FLや45EDとともにとても残念です。 300mmで長すぎないのでシャッタースピード1/300前後を手持ちで使えるのは明るい67FLの大きなアドバンテージです。そしてBORG直焦点はカメラボディを問わずやっぱり気持ちの良い画が出てきます。 EOSのフルサイズ機はいろいろ新製品もたくさん出ていますが、星の撮影に多く使われている6Dなら高感度も期待出来るからと入手しましたが、私にはとても使いやすくて正解でした。価格も安めで結構いい機種だと思います。 設定はシャッタースピード優先Tvモードで、ISO3200までのオート、露出補正を-2/3、ホワイトバランスオートを基本にして、フォーカスアシストなどは一切なしです。 EVFにはない快適さがありますが、まだまだ露出の最適化に課題があります。 細かいフォーカス合わせも、イトトンボや蝶などの眼に合わせることが出来ており、もっと早く使い始めていればよかったと思っています。

それでは 今後の新製品の発表・開発など楽しみにしています。 また、写真はFlickrにほぼ毎週アップしています。投稿画像より高精細ですのでご興味があればどうぞご覧ください。https://www.flickr.com/photos/tokyoumms/

<中川コメント>
U様も久しぶりの投稿ですね。ありがとうございます。U様も奈良の平城宮跡のツバメのねぐら入りに行かれたのですね。あれは圧巻でした。私も見に行って良かったです。生産中止になった67FLは今ならまだ在庫があります。U様がおっしゃるように67FLは明るくてシャープでとても良いレンズです。未入手の方はぜひご検討いただければと思います。DSC00955.JPG
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ゴイサギとコサギ BORG89ED+MMF-1+ソニーα77Ⅱボデー 撮影:Y様

<撮影者のコメント>
お疲れ様です、鹿児島のYです。暑い夏が、続いています。中川様のブログが、週一になるということで、残念です。でもお忙しいので、致し方ないですね。また、毎日見れる日が来るように、願っております。ゴイサギとコサギが良い感じに撮れましたので送らせていただきます。よろしくお願いします。

<中川コメント>
Y様も投稿ありがとうございます。Y様の画像はBORGらしいドアップの高解像度画像が多く、私好みです。89EDがいかにシャープなレンズなのかが良くわかります。これからも投稿をお待ちしています。
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アカショウビン BORG71FL+1.4テレコン+NikonD7100 撮影:ロペス様

<撮影者のコメント>
中川 様、ごぶさたしております。3回目の投稿となるロペスです。いつもコメントのほど、ありがとうございます!昨年はじめて撮れたアカショウビンに魅せられ、今年は少し本腰入れて撮影して まいりましたので、投稿させて頂きました。BORGもアカショウビンもちょうど2年目ですが、ようやく一定の満足感あるショットが 撮れた様な気がします。

BORGの良さは性能もさることながら、MFでのピン合わせが必要な世界が故、鳥を見つけること、ファインダーへの導入など、とても手早く行える術が、身につけられたような気がすることですね。至近の飛来に際しても、口径が大砲ほど大きくないので、鳥を驚かさないで 飛ばさずに撮れるような気がします。今後、90FLや101EDシリーズなど場面によって使い分けていけたらなと思います。

<中川コメント>
ロペス様もお久しぶりの投稿です。嬉しく思います。ロペス様のおっしゃるボーグの良さはなかなか鋭い指摘だと思います。ボーグの操作に慣れることが自分だけのボーグになる感覚になるのです。自分の身体の一部になる感覚とでもいいましょうか?これが何ともいえず気持ちが良いのです。その領域まで達している方はまだ世界中で数百人レベルだと思いますが、そのステージにあがる方を少しでも増やしたいと考えているところです。マニュアルフォーカスの奥深さは一生のお付き合いになる性質のものだと思います。
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アンドロメダ銀河 撮影日:2016年8月31日 撮影地:富士見高原スキー場 撮影機材:BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ  赤道儀:SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) オートガイダー:QHY5L-II、コーワLM75JC カメラ:Canon EOS 6D (SEO-SP4改造) ISO感度:3200 露出:300秒×11枚 撮影者:蒼月様

<撮影者のコメント>
トミーテック 中川様。横浜の蒼月です。 夏に入ってから関東周辺はすっきり晴れることが少なく、 ストレスがたまる日々を過ごしていましたが、 先週久しぶりに晴れ間が広がった日に平日弾丸遠征を敢行しましたので、 その際撮影したアンドロメダ銀河をお送りいたします。

71FL+7872+フルサイズ機だとアンドロメダ銀河は少し小さく写るため、 やや迫力不足の感が否めませんが、この日は風が強かったため、 これが精一杯でした。 コンディションの良い日に7108と組み合わせてじっくりと撮りたい対象です。 なお、アンドロメダ銀河はとかくのっぺりとしがちなため、 今回は敢えて色彩を強調して仕上げました。 これはこれで観賞用に楽しめるかと思います。

現時点では、300mm弱のクラスで71FL+7872に勝る光学系を探すのは難しいのではないかと思っておりますが、 欲を言えば、さらに星像がシャープに結んでくれると申し分ありません。 更なる高性能化を期待してやみません。

<中川コメント>
実は71FLも品薄です。今月は天体用に良く売れています。この作例を見るとその性能に納得だと思います。さらなる高性能化はメーカーとしては当然目指すべきところですが、コストパフォーマンスからいっても現行の組み合わせは最強だと思います。90FLへのグレードアップが対物レンズだけでOKというのもBORGだけの特典です。
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大磯アオバト2態(2016/09/03) ペンシルボーグ25+6011+7110+フジX-pro2ボデー 撮影:中川昇
<中川コメント>
最後は中川のアオバトです。ここのところ夏バテのせいか体調が優れず、休日は内にこもっておりましたが、久しぶりに外で撮影しました。やはり海は気持ちが良いです。アオバトの出も良くて堪能しました。そしてペンシルボーグの潜在能力に改めて驚かされました。こんなに小さいレンズでここまで良く写るという感覚がとても新鮮なのです。

P.S.今月号(10月号)の星ナビと天文ガイドにボーグによる写真が入選しています。天文ガイドはハイスピード55による星雲、星ナビは125SDによる月面です。ぜひご覧ください。星ナビの特集、日食リスト2050はこれから2050年までにみられる全日食51回を紹介する記事で非常に面白かったです。そして55FLは今月大人気です。今日で在庫が一時的に無くなりました。次回の入荷は9/中の予定です。販売店では在庫をお持ちのところもあるようですので、ご希望の方はお急ぎください。

P.S.2 カーボン鏡筒の発売が近付いています。現在、商品撮影や説明文などサイトの制作準備を進めていますが、非常に売れそうな予感がしています。それほど価値のある商品だと思います。あとは使用上の注意点や組み合わせ上の注意点や組み合わせ例をまとめているところです。今しばらくお待ちください。

P.S.3 やはり1週間まとめてだとそれなりの量になります。ブログの更新頻度については「寂しい」「残念」というご意見を多数いただきました。現状、9月の中間棚卸の準備、カーボン鏡筒の発売準備、2017年の新カタログの制作作業(これは超ヘビー)など重要な業務が目白押しで、なかなか更新の時間が取れません。当面ご迷惑をおかけしますが、P.S.や最新情報ツイッター等でも情報発信致しますので、今後ともよろしくお願いします。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

P.S.4 品切れ情報です。【7604】が品切れしました。詳細はこちらから。(9/8)

P.S.5 月の写真展のご案内です。キヤノンギャラリー銀座で9/15~9/26に月下清影という月の写真展が開催されます。今週の週刊新潮のグラビアにも掲載されていますが、これが月と風景をテーマにした写真で中秋の名月の時期に実にタイムリーな企画だと思います。個人的にも好みのテイストです。次に天体イベントのご案内です。9/18~9/19に京都で「星をもとめて」 という天体イベントがあります。BORG関連では協栄産業さんとSWATさんが参加されるようです。SWATさんは胎内星祭りでも好評だったBORG+SWATの展示を予定されているようです。関西方面では現物に触れる貴重な場になりますので、お近くの方はぜひお寄り下さい。最後に上に掲載させていただいたU様のフリッカーのアドレスが抜けておりました。こちらから。また、カーボン鏡筒の最新情報をツイッターでつぶやいております。(9/9)

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ペルセウス座の二重星団 71FL+7872 ML8300 -25度冷却 Astronomik LRGB Type-2cフィルター DARK FLAT処理  RGB各 5分1枚 合計15分露出 撮影者:桐村正則様
<撮影者のコメント>
月夜での撮影です。BORG71FLはほんとにシャープですね。7872レデューサーも青ハロも少ないです。
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IC1805 71FL+7872 ML8300 -25度冷却 Astronomik LRGB Type-2cフィルター DARK FLAT処理 L 5分12枚 R 5分12枚 G 5分10枚 B 5分14枚 撮影:桐村正則様
<撮影者のコメント>
71FL+7872この組み合わせで、ピント位置がGを基準にRとBが50ミクロンずれていますが、Bも微光星がぼける事も無いですね。
<中川総合コメント>
天体写真の名人桐村様の名作です。71FL+7872も高く評価をいただき、嬉しく思います。辛口の桐村様から評価をいただければ本物です。星の色がちゃんと残っているのが桐村さんの作品の特長です。長くみていても飽きがこない鑑賞に堪えうる高いレベルの作品だと思います。
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アンドロメダ大星雲 撮影データ 2016年9/2~3 福島県いわき市 BORG71FL + 7872レデューサー (f=288mm F4.1) + Nikon D5300改 ISO2000 180sec 16Fr 48min ダーク8コマ バイアス9コマ FC50赤道儀ノータッチガイド 撮影者:根本 泰人様

<撮影者のコメント>
中川様。根本です。お忙しい日々をお過ごしのようで、 時節柄ご自愛ください。さて昨年も作例をお送りしましたが、アンドロメダ大星雲M31を今期再撮影してみました。先日のハート星雲同様、今回も 台風による雲の影響を受けてしまいました。遠征してもしっかり 晴れてくれないので、本当に辛いです。画像は雲の影響があるため少し色彩を強調してみました。 画像の左下方に星像の甘い部分があるのですが、 使用しているニコンFマウントのスケアリング不良を疑っています。

<中川コメント>
安定した作品を得ている根本さんです。さすがです。アンドロメダ大星雲は誰でも憧れる星雲ですが、ここまで撮れると感動しますね。皆さんの目標になる作品だと思います。

P.S.6 広島カープが25年ぶりに優勝しました。25年前といえば1991年、BORG誕生の年です。そうです。今年の11月でBORGも25周年なのです。当時中日ファンだった中川は広島優勝にすごく悔しかったのを覚えています。今週のブログの更新は9/15を予定しています。カーボン鏡筒の詳細をお知らせする予定です。(9/12)

P.S.7 明日15日のブログの更新は今月発売の新製品、カーボン鏡筒のスペックの詳細の発表と予約開始のアナウンスをする予定です。ご期待下さい。さて「昭和40年男」という雑誌をご存知でしょうか?最新号にBORGの生みの親、宮崎さんの記事が4ページに渡って掲載されています。これは絶対に見逃せません!ボーグの原型になった「ミックマック」や「ファミスコ」のことや、ボーグのことにも少し触れられています。この「ミックマック」という望遠鏡兼潜望鏡兼顕微鏡の発売が1976年。実にボーグのルーツは40年前に遡るわけです。宮崎さんの輝かしい歴史は私は知っていますが、知らない方も多いと思います。なぜボーグにこれだけ強く惹きつけれられるのか?それはこんな歴史があったからなんだ、とご納得いただけるかもしれません。その40年の歴史が明日発表のカーボン鏡筒につながるわけです。(9/14)

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