BORG WORLD 画像作例集

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SH2-240(おうし座 超新星残骸)カラー編 BORG55FL+レデューサー7880セット【6258】2台+ビクセン製SXD2赤道儀 ST-8300MによるHαは15分x57枚、ST-8300CによるカラーはLPS-V4を使用し15分x41枚、合計24時間30分 撮影:中西直樹様 55FLダブル.jpg
今回の撮影機材:BORG55FL+レデューサー7880セット【6258】2台+ビクセン製SXD2赤道儀 撮影:中西直樹様

<撮影者のコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。55FLレポート第17弾 SH2-240(おうし座 超新星残骸)カラー編です。先回はモノクロでしたが、今回はダブル撮影のおかげでカラーにバージョンアップしました。ST-8300MによるHαは15分x57枚、ST-8300CによるカラーはLPS-V4を使用し15分x41枚、合計24時間30分という超大作です!(何日機材を設置したか、もはや分かりません・・)

それにしても本当に淡い対象でしたが、55FL+0.8xDGQの2台同時撮影は、超強力です!一般的に淡い星雲は、画像処理で幾らかぼかしてノイズ処理します。しかしそれでは、せっかくの55FLのシャープさを生かすことができません。それでとにかく露光し続けました。そのかいあって、細かいフィラメント構造を写しだすことができました。この作品は、ぜひ皆さんにCP+の大パネルでご覧いただきたいと思います!

光害地でこれほど淡い対象は、「ハイスピード55」の明るさがないと不可能だと感じます・・。「ハイスピード55」はF3.6と非常に明るいですが、ダブルにすると、さらに2倍明るくなります(当たり前ですが・・)。それに対し、カメラレンズはレンズの枚数が多く実効F値は少し暗いことが多いです。

つまり「ハイスピード55」をダブルにして「超ハイスピード55」にすると、カメラレンズのF2.0くらいに相当するのでは!?と感じます。

フルサイズ対応の200mm F2.0のカメラレンズは、超高価ですし巨大です。そう考えると、55FL+0.8xDGQのダブルは、非常にコストパフォーマンスが高く、かつ軽量です!55FLなら、比較的小さな赤道儀でも十分2台搭載できますし、トリプル撮影も夢ではありません。このように、軽量設計のBorgはダブル撮影にも威力を発揮します!

特に最近は、晴れが少ないだけでなく透明度が悪いことも多いので、条件がよい時にいかに露光するかが勝負です。この点で、ダブル撮影は本当に強力な武器になります。それで来年はBorgによるダブル撮影が、ますます流行るのでは?!と個人的に感じています。中級者から上級者の皆さんは、ぜひ55FLや他のBorg鏡筒でダブル撮影に挑戦してみて下さい!以上、よろしくお願いします。

<中川コメント>
モニターの中西さんのレポートです。「Wハイスピード55構想」という発想はメーカーには全くありませんでしたが、55FLなら現実的ですね。言われてみれば、大きくて重くて高いレンズを1台セットするよりも、小型・軽量・高性能のレンズをダブル、トリプルにした方が効率がはるかにいいですね。この考え方、素晴らしいです。これは現実的というか合理的な考え方です!メーカーとしても2倍売れるし、イイです!コレ!
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■40年前の星日記(1975年12月25日~26日編)
<中川コメント>
大好評の星日記シリーズです。40年前の今日の星日記は、ななんと200mmF3.5望遠レンズによるM42付近でした。そしてM42を眼視で観察していました。縁がありますねえ。つくづくそう思います。12月26日の日記の終わり方が次回に続く形なので、気になるかと思いますが、今日はここまで。※26日の日記にある「フタバ」とは昔船橋市の大神宮下にあった「フタバ模型」のこと。

P.S.昨日の夜から今日の朝にかけても意外と多くのご注文をいただきました。ありがとうございます。また、ご質問も非常に多く、BORGに興味をお持ちの方がこんなにおられるのか!と驚くばかりです。というわけで、明日が年内最終営業日ですが、2日間は休日出勤せざるを得ない状況です。ただ、これは感謝すべき状況と認識すべきでしょう。

P.S.2 今夜はクリスマスで満月という38年ぶりの現象だそうです。天気もまずまず良さそうなので、ぜひBORGを満月に向けてみてください。こちらで月の知識を身に付けてから観察や撮影を行うと違うと思います。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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