BORG55FLによる月面　撮影：中西直樹様　
今回の撮影機材：55FL(試作品) ＋ コンパクトエクステンダーメタル2.2x ＋ モノクロWEBカメラ ※55FLがF4.5と超明るい仕様なので、コンパクトエクステンダーメタルとモノクロWEBカメラの間に、31.7mm延長筒を入れて拡大率をあげました。。※三脚接続用にDZ-2【7517】、ビクセン赤道儀用に【3164】を併用しています。　撮影：中西直樹様

＜モニターの中西さんのレポート＞
55FLレポート 第１弾 月撮影です。寒気が入ってきて、シーイングが非常に悪いですが、月の撮影を強行しました。(これから、しばらくは気流が悪くなる一方でしょうし・・・)しかし、55FLは口径が小さいので、気流の悪影響を受けにくいというメリットがあります！大口径や中口径では、とても撮影できない気流でも、小口径なら撮影可能なこともあります。それで、気流がよい時と悪い時のために、できれば複数のBorgを揃えておきたいところです。(単純に面積比だけで言えば、55FLは90FLに比べて37パーセントしか気流の影響を受けません)

とはいえシーイングは最悪に近いので、2時間くらいねばって、少しでもよくなる瞬間を狙って撮影しました。さらに、撮影画像を全て処理し、できるだけよいものを選びモザイク合成しました。このように、かなり苦労しましたが、それでも部分的にボケているところがあります。もちろんこれはレンズのせいではありませんので、一番シャープな部分を特にご覧下さい。それでも、55FLの能力をまだ出し切っているとは言えません。それほど、潜在能力は高いと思います。

ただ、苦労したかいはありました！手のひらにのるほどの超コンパクトなレンズで撮影したと気づく方は、なかなかいないのではないでしょうか？もし、シーイングがよくなることがあれば、新型鏡筒(試作品)とM57ヘリコイドDX微動仕様(試作品)を使用し、リベンジする予定です。特に微動仕様のヘリコイドには期待しています。55FLでの月の撮影時には、ピントの調整幅は1メモリ以下になります。それで、天体写真の撮影にでは、少しでも1メモリの繰り出し量が少ないほうが助かります。
続いて、55FLレポート 第２弾 月観望編です。※三脚接続用にDZ-2【7517】を併用しています。

今回は、撮影にあわせて観望も行ないました。55FL(試作品)＋コンパクトエクステンダーメタル2.2x【4603】＋Borg Or5mmで110倍という、かなりの高倍率ですが、シーイングが少しよくなった瞬間は非常によく見えました。シーイングがよければ、まだまだ倍率を上げることができそうです。こんなにコンパクト(短焦点)で、こんなによく見える望遠鏡は、世界中探してもミニBorgとコBorgくらいしかないと思います。皆さんも、お手持ちのBorgで、ぜひ月の観望を行なってみてください。撮影も楽しいですが、観望も非常に楽しいですよ！

＜中川コメント＞
モニターの中西さんからの55FLレポートです。今日の月面写真をみると、55FLの実力の程がよくわかると思います。中西さんも書かれているように冬場の悪気流を考えると、55FLのような小口径はとても有利です。その点でもタイミングがいいです。さらには、撮影だけではなく、小型・軽量なフローライトは眼視観察にも適しています。眼視用のシステムチャートも作成しました。こちらから。そういえば、盛んにツアー募集をしている2015年3月20日に起こる皆既日食撮影＋観察にも55FLは最適ですね。そうなると次のロットも奪い合いになるかも？
 
アトリ1　BORG55FL（試作品・直焦点）＋絞りM57＋7758＋オリンパスE-P5ボデー　1：1ノートリミング　撮影：中川昇　奈良公園
＜中川コメント＞
この画像は55FLの優秀さがよくわかるカットだと思います。ピントの合ったところの切れ味。ぼけているところのボケ味。その差からくる立体感。2枚玉のクリアーさ、ヌケの良さ。マイクロフォーサーズの1：1ノートリミングなら、まさにいいとこどりです。

アトリ2　BORG55FL（試作品・直焦点）＋絞りM57＋7758＋オリンパスE-P5ボデー　1：1ノートリミング　撮影：中川昇　奈良公園
＜中川コメント＞
これもマイクロフォーサーズ1：1のノートリカットです。空抜けで色収差が出やすい場面ですが、フローライトの威力でほとんど青ニジミが出ていません。このスッキリクッキリ描写はクセになります。

アトリ3　BORG55FL（試作品・直焦点）＋絞りM57＋7758＋オリンパスE-P5ボデー　トリミング　撮影：中川昇　奈良公園
＜中川コメント＞ 
アトリの頭に要注目。完全逆光＋強引トリミングの場面ですが、気になる青ニジミは目立ちません。ここまで逆光耐性＋トリミング耐性があれば、大抵の場面でストレスなく使えます。
アトリ4　BORG55FL（試作品・直焦点）＋絞りM57＋7758＋オリンパスE-P5ボデー　トリミング　撮影：中川昇　奈良公園
＜中川コメント＞
250mmF4.5もマイクロフォーサーズと組み合わせると500mmF4.5FLという大砲レンズに変身します。しかも軽いしコンパクト。手持ちで楽々撮れるのは嬉しい限りです。

■55FL対物レンズ【2555】の詳細はこちら
■55FL望遠レンズセット【6255】の詳細はこちら
■マルチアルカスイス台座【8991】の詳細はこちら

※撮影用システムチャート（ミラーレス専用）はこちら
※撮影用システムチャート（一眼レフ専用）はこちら
※眼視用システムチャートはこちら

P.S.本日、ボーグのTOPページに55FLのバナーを設置し、フローライトの世界のページに55FLの情報を掲載しました。うまく表示されない場合は、キャッシュをクリアしてみてください。

P.S.2　いよいよ、本日18時（時間厳守）～55FL予約開始です。直販（メールのみ）及び販売店でご予約ください。なお、再三ご説明していますとおり、初回の生産数量が少ないので、受注数が入荷数を上回った場合は何卒ご容赦ください。年末年始にお使いになりたい方は、とにかく早くご予約ください。なお、直販のメールフォームに商品情報がすぐに反映されない場合がありますが、その際もキャッシュをクリアしてみてください。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。※17：15現在、55FLのページに凄い数のアクセスをいただいています。随時最新情報に更新していますので、くまなくご覧ください。→お蔭さまで順調にご予約をいただいていますが、やはり注文フォーマットからうまく注文できないケースが多いようです。キャッシュをクリアしていただくか、注文フォーマットの最下部の連絡事項欄に記入いただいてメールいただいても構いません。もしくは販売店でのご予約をお願いします。（18：30）