カワセミ幼鳥 BORG50FL+絞りM57【7057】+1.4倍テレコンバーターGR【7215】+カメラマウントDXマイクロフォーサーズ用【5012】+オリンパスE-P5(VF4付) ISO800 1/400秒 手持ち撮影 トリミング 2013/06/30 撮影:中川昇
<中川コメント>
久しぶりにBORGらしい、ドアップカワセミです。この作例ですが、何と完全手持ち撮影です。それだけE-P5の手振れ補正が優秀ということもいえると思います。その他のプラス要素としては、E-P5の解像度が高いということ、秒9コマと優れた連射性能で数打ちゃ当たる的な要素でコマ数を稼げること、新型EVFが優秀でピント合わせが非常にやりやすいこと、操作性が良く各種設定の変更が片手で容易に出来ること、50FL+1.4倍テレコンGR【7215】が極めてシャープなこと、新型カメラマウント【5012】の精度が高いこと、などがあげられます。いくら撮影距離が近いとはいえ、こういった総合的な要素が揃わないとここまでの羽毛の解像は困難です。
カワセミ幼鳥 BORG50FL+絞りM57【7057】+1.4倍テレコンバーターGR【7215】+カメラマウントDXマイクロフォーサーズ用【5012】+オリンパスE-P5(VF4付) ISO1600 1/800秒 手持ち撮影 トリミング 2013/06/30 撮影:中川昇
<中川コメント>
1枚目のカワセミはISO800、この2枚目のカワセミはISO1600です。どちらも高感度ノイズ低減をOFFにしていますが、トリミングを考えるとまずまずのノイズでしょうか。ピクチャーモードはフラットです。カワセミの色が淡いのは幼鳥だからで、かなり忠実な発色だと思います。
今回の撮影機材: BORG50FL+絞りM57【7057】+1.4倍テレコンバーターGR【7215】+カメラマウントDXマイクロフォーサーズ用【5012】+オリンパスE-P5(VF4付)※さらに【7758】【7861】【7205】等を装備した中川スペシャルです。
<中川コメント>
鏡筒の中央にミニミニドロチューブ【7205】を配置しているのが新鮮です。今回試してみたところ、相当な近接~無限遠までシステムの変更なしでいけたので、 お気に入りの組み合わせになりました。この世の中でただひとつのシステムであることがそそります。
今回の撮影機材: BORG50FL+絞りM57【7057】+1.4倍テレコンバーターGR【7215】+カメラマウントDXマイクロフォーサーズ用【5012】+オリンパスE-P5(VF4付)※さらに【7758】【7861】【7205】等を装備した中川スペシャルです。
<中川コメント>
さらに上の画像のように鏡筒が分割できるので、マイバックに簡単に収納が出来ます。これはBORGだけの特権です。それにしてもE-P5とBORGの似合うこと似合うこと。PENシリーズはBORGのために生まれたと勝手に言っていますが、今回は今までで一番似合います。
<中川昇のE-P5ファーストインプレッション>
6月28日(金)の夜に入手、帰りの電車の中で操作のほとんどをマスター。外箱は途中で捨てて中身をマイバックの中へ。自身6台目のPENなので慣れたものです。29日(土)はMFの川で到着後10分でいきなりカワセミのホバリングの洗礼を受けました。ミラーレス一眼でマニュアルフォーカスでいきなりホバリングを撮影するのは、至難の業なのですが、なぜか今回は構図もピントもまずまず。ただ、ISO200と止まりモノ仕様の設定だったので、羽根はブレブレ。ただし、今までのミラーレスと違い、ブラックアウトが少なく、ホバリング撮影中にカワセミが消えることはなく、これならトビモノも何とか撮影できるのでは?と期待が持てました。もちろん、トビモノでの一眼レフの優位性は動きません。今までのミラーレスの中では一番向いているいうレベルだと思います。
さて、最大の関心事である止まりモノはどうでしょうか?29日はカワセミの止まりモノは今ひとつだったので、30日に再出撃。今度はカワセミの幼鳥を至近距離で捉えることに成功しました。成果は上記の通りで、期待通りの性能というのが総評です。解像感はE-PL5より上だと思います。ノイズは高感度ノイズ低減をOFFにするとやや目立ちますが、ISO1600までは許容範囲だと思いますが、カワセミとの距離がやや離れた位置での撮影ではカワセミの羽毛にモアレが確認されました。これはJPEGではフジのX-pro1以外の機種では大なり小なり発生する現象なので、大きな問題ではないと思います。
その他、気が付いた点を列挙します。電池はE-M5と共用でよく持ちます。1000枚や2000枚は余裕です。安心感があります。外付けEVFはとにかくシャープで見やすい。EVFであることを忘れるくらい精細です。カワセミの羽毛がこの画像の通りにクリアーに見えるので基本的にピンボケはありえません。写りがよくない場合は、手振れか被写体ブレかになります。EVFはロック機構もあり落下の心配はなく安心で、視度補正もやりやすく文句なしです。古いPENにも装着可能(要ファームアップ)なので、超おススメです。
連射は秒9コマと速く、ホバリングもコマが稼げます。 ただ、20コマほどで連射が遅くなります。2ダイヤル式は使いやすく、今までのPENの不満の多くは解消しています。質感も高く、デザインも好みで、なにしろBORGとよく合うので、当面メインで使うことになりそうです。
では史上最高のBORG向きデジカメか?と問われると口ごもります。やはり、解像度にわずかですが不満が残ります。X-pro1ならもっと写るはずだ、E-PL1のISO100の方がさらに写るはずだ(だだし手持ちは無理)、という思いがよぎります。ただ、この不満があるから将来に希望が持てるわけで、本当に満足してしまったら趣味はそこで終了ですので、ある意味助かりました。
今回のカワセミの羽毛の解像具合に不満だという方は購入を見送ればよいし、これだけ写れば十分だよ、という方は購入の候補に入れればよいと思います。この週末の画像は2000枚近くありますので、余裕があればセレクトして本ブログに掲載したいと思います。特にカルガモは凄い写りです。カワセミとカルガモを写せばそのデジカメの大体の性能は分かるというものです。早くあなたを驚かせたいのですが、時間切れが残念です。
今回のテストで改めて見直したのは、50FL+7215の最強ぶりです。F11と暗いのですが、そんなことお構いなしです。いずれにしても、週末撮影された世界中のE-P5のカワセミの作例の中で、上の画像が一番解像しているはずなので、過去の他のデジカメ等の作例と比較してぜひ参考にして大いに悩んでください。
P.S.今日発売の新型アイピースですが、お陰様で、多くのご注文をいただきました。ありがとうございます。日本の製造業を守りたいという長期の視点をお持ちの方がこんなにいらしたとは嬉しい限りです。明日から初出荷です。まだ在庫はありますので、お早目のご注文をお待ちしています。梅雨の晴れ間は思わぬ好シーイングに恵まれることがあります。タイムイズマネーですよ。また、M42ヘリコイドシステム関連のオーダーやご質問や作例画像の投稿もたくさんいただいています。これも伊達先生の記事と小原先生の記事の影響が大きいようです。また、7月ということで、通常注文もたくさんいただき、昨年の7月と変わらぬ注文状況です。ありがたいことです。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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