BORG WORLD 画像作例集
2013年6月28日 16:03 67FL,web カメラ,太陽

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■BORGアイピース:2013年7月1日4種同時発売 ※初回ロットは直販のみの販売です。2次ロットからは販売店で購入可能。

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■BORGアイピースの特長:とにかくよく見えます。BORGの対物レンズの性能を余すことなく引き出します。

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■BORGアイピースの特長:絶滅したかと思われた国産アイピースが復活。初回ロットは極少量の入荷。BORGは国産アイピースの火を消しません。日本の製造業の火を消さないためには製品の価値に見合った適正な価格で販売することがとても重要です。製品の価値を無視した異常な低価格での販売が国産アイピースの火を消してしまいました。2度とそのようなことが無いように消費者に価値の高さを知っていただき、価値の分かる方だけに販売していく。その方がロングラン商品になり、結果的にユーザーにも利益になるのです。今だけ考えてはいけません。これがこれからの日本の進むべき道なのです。

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■販売価格
Or -5mm【4105】:標準価格¥19,800(税込)→OD特価¥16,800(税込)2013年7月1日発売
Or -9mm【4109】:標準価格¥17,400(税込)→OD特価¥14,800(税込)2013年7月1日発売
Or -12.5mm【4112】:標準価格¥17,400(税込)→OD特価¥14,800(税込)2013年7月1日発売
Or -18mm【4118】:標準価格¥18,600(税込)→OD特価¥15,800(税込)2013年7月1日発売

31.7ミリアイピースホルダー【7317】標準価格¥2,800(税込)→OD特価¥2,380(税込)発売中
31.7ミリ天頂プリズム【7318】標準価格¥5,700(税込)→OD特価¥4,800(税込)発売中
M57→M36.4AD【7522】標準価格¥3,500(税込)→OD特価¥2,980(税込)発売中

■ご注文は・・・
今回のアイピースの初回入荷分だけは、直販のみの受注となります。次回ロット(7/末~)より販売店でも購入が出来ます。
直販のご注文フォーマットは閉じたままなので、必要事項をご記入の上、弊社に直メールをください。http://www.tomytec.co.jp/borg/oasis/main_01.html#m_ti_p01

■アイピース使用レポート
◎中川レポート:まずはこのアイピースがよく見える証拠から。今月からBORGの対物レンズの人工星検査に使うアイピースは全てこのアイピースに代わりました。理由は簡単。よく見えるからです。中心部は当然ですが、周辺までよく見えますので気持ちが良いです。目が疲れにくく覗きやすい。精神的にも楽なので、検査に集中できます。これは大きいです。

次に天体観察。ここではマルチコートの威力が発揮されます。月の近くの星が見やすい。土星のカッシーニの隙間や本体の縞模様がくっきり見える。さらに嬉しいのは、他のスタッフに星を見てもらうときに、このアイピースだとすぐに視野の中に土星を発見してくれることです。これはどういう意味かというと、ブラックアウトがないので誰でも無理なく覗けるということなのです。これは不特定多数がアイピースを覗く観望会で特に威力を発揮します。覗きなれない人が覗き慣れた人と同じレベルで覗けるというメリット。これは大きいです。

未体験ですが、恐らくこのアイピースでボーグでカワセミを覗いたら、大変なことになるのでは?という期待と恐怖があります。あまりの臨場感に息を飲むのではないか?ということです。野鳥を他人に覗かせる場合も、天体と同じく慣れが不要なので安心して覗かせることが出来る。これだけでも価値があると思います。今まで写真ばかりで覗くことは頭に無かったという方は一から揃えましょう。上の画像にあるとおり、アイピースにくわえて【7522】+【7317】+【7318】(地上観察は【7778】)の3点を揃えてください。入手したその日から、ナマボーグの世界が始まります。

◎中西レポート:以下のレポートをご覧ください。
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2013X2+4603+イメージングソースのWEBカメラ 撮影:中西直樹様

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2013X2+Or-12.5mm+イメージングソースのWEBカメラ 撮影:中西直樹様

2013X2 or(太陽拡大b20130616).jpg 2013X2+Or-12.5mm+イメージングソースのWEBカメラ 撮影:中西直樹様

<撮影者のコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。2013X2 レポート第三弾 太陽編です。加えて今回は、先日のブログで紹介があった皆様ご期待の新型アイピースもレポートしたいと思います。

最初に太陽の撮影に関してです。当日(6/16)は、両端に黒点が出ていて、まあまあの太陽面でした。まずは得意のコンパクトエクステンダーとモノクロWEBカメラで撮影しました。フィルターはD5なので、皆様がBORGで購入できる普通のNDフィルターです。非常に高価な太陽専用のHαフィルターは使用していません。しかし、2013X2の威力を持ってすれば、黒点・白斑・粒状斑など、太陽の詳細な構造が写りまくりです!月の作品と同じく太陽もとてもシャープな画像が得られました。口径を考えると素晴らしい写りだと思います。しかし当日は、あまりの暑さで熱気がすごく、シーイングはよくありませんでした。

この時期になると、高度が上がる昼前より、地表が熱せられる前の朝方が高度が少し低くてもシーイングがよいことが多いようです。残念ながらこの日の撮影時間は昼頃で決してよい条件ではありませんでしたが、2013X2は頑張ってくれました。

続いて、新型アイピースOr-12.5mmでの撮影(2枚目と3枚目)です。いずれにしても口径から考えるとかなりの焦点距離になっていますがシャープに写りました。シーイングがよければ、まだまだ写るのは間違いありません。(動画をみると、かなりユラユラしていますので・・・)

簡単にアイピースの紹介をします。まず、対物レンズと同じく日本製で作りもしっかりしています。ちなみに、アイピースの種類はOr(オルソスコピック)です。昔からの天体ファンの方は、ご存知だと思いますが、その昔、Orはとても高級なアイピースでした。最近は、覗きやすさを優先してアイレリーフを長めにすることが、はやっているようでバローを内蔵したスマイス系のアイピースが多いようです。しかし、そのような設計だと外部のバローレンズとの愛称が悪くなります。

BORGは非常にシャープですが、直焦点での写真撮影が考慮されているため、比較的短焦点なので倍率を上げるには、バローレンズ系が利用できるととても便利です。BORGの優秀なコンパクトエクステンダーと併用するのに、今回の純粋なOrはとても都合がよいと言えます。

さらに、拡大撮影レンズとしてもBORGのOrは非常に素晴らしいです!先日、他社のアイピースでテストした際にも問題になりましたが、眼視では比較的優秀でも撮影では周辺が流れるアイピースが多いようです。しかし、このBORGの新型Orは周辺まで流れません。(もちろん撮影フォーマットにもよると思います)何本かテストしてみましたが、どれも周辺まで流れることはありませんでした。

ただ前述のとおり、シーイングがかなり悪かったので、超拡大のサンプルは今回は割愛させていただきます。(泣)しかし、超拡大している際に、一瞬、気流が止まった時、モニターにフッと黒点の細部が見えたりするとゾクゾクッとします。この感触は見た人にしか分からないと思いますので、皆さんにもデジカメのライブビューなどで味わっていただきたいです。(D5フィルターでは、直にアイピースを除けないのが、ちょっと寂しいですが・・・)

ちなみに、今回のラインナップは、一見少し短焦点によっているように思えますが、Borgは焦点距離が短く、低倍率は得やすく高倍率が得にくいのでラインナップとしては適切に感じます。(欲を言えば、20mm台が1本追加されたら完璧かもしれませんが・・・)

次に、見え味に関してです。天候や諸般の事情で、天体はまだ見ることが出来ていませんが、2013X2との組み合わせで、地上風景は、じっくり見ることができました。ご存知の方もおられると思いますが、望遠鏡は、そのままアイピースをつけると上下左右が逆さまに見えます。それを補正するのが地上プリズムの役割です。しかし、私は地上プリズムをまだ所有していないので(泣)、裏技でBorgの天頂プリズムを使用しました。そうすると上下は正常になり、左右だけが逆になります。もちろん、それでもかなり違和感がありますので(笑)、皆さんは邪道なことをせずBORGの地上プリズムを購入して上下左右きちんと見られることをお勧めします。(笑)

私も以前から購入を検討しているのですが、テスト撮影用のカメラや機材を揃えるのに色々物入りなもので・・・。でもBORGの新型アイピースが、あまりによく見えるので、地上プリズムも、かなり欲しくなりました!2013X2がとてもコンパクトでかっこいいので、ぜひ地上望遠鏡としても大いに活用してやりたいものです。

さて、左右は逆さまですが(笑)、見え味に関してです。まず、贅沢にフルマルチコーティングなので、コントラストも高く非常に明るく気持ちよく見えます。そして地上風景レベルでは、色収差も全く認識できません。

次に、手持ちのハイアイポイントのアイピースと比較してみました。このアイピースも比較的安価なわりに、なかなかの見え味と評判のようです。見比べてみたところ、BorgのOrのほうが、すっきり良く見えました。(この辺りを言葉で表現するのは非常に難しいですが・・・)
アイピースによっては、周辺部が乱れてしまうことがありますが、BorgのOrは周辺まで全く乱れることなくきちんと結像しています。ただ、視界の広さは、ごく一般的で広視界タイプではありません。もちろん視界が特に狭いわけではなく、あくまで普通で困ることはありません。個人的には、いくら広視界でも端が乱れるよりは、多少狭くても全面乱れずに見えるほうが良いと感じます。

ただ短い焦点距離のものは、Orの設計上どうしてもアイレリーフが短くなり少しだけ覗きにくいです。もちろんこの点も、慣れのレベルで実用上特に問題はありません。(短焦点のものは、メガネを、はずさないと少し厳しいですが・・・)個人的には、幾ら覗きやすくても、見え味が悪ければ、本末転倒ではないかと思います。

もちろん、見え味もよく覗きやすいのがベストかもしれません。しかしその場合、非常に大きく非常に高価(場合によっては対物レンズよりも・・・)になることは避けられないようです。しかもSD-1Xなどのアダプターを使用し拡大撮影に使用できなくなります。これらのことを考慮すると、BORGのOrは非常にバランスのとれたアイピースだと思います。

次に、手持ちのペンタックスのOrとも見比べてみました。このアイピースは旧製品ですが、今でも最上級の評価がなされているものです。(オークションで中古が高額で取引されています)見比べましたが、正直BORGのOrは、このペンタックスのOrと甲乙付けがたいレベルだと思います。つまり、コストパフォーマンスを考えるとBORGのOrは非常に素晴らしい出来と言えるのではないでしょうか!

他社でも、Orは特に惑星用の高級品として残っているようですが、だんだん少なくなっているようです。しかし、ネットでは、Orのような若干覗きにくくても高性能なアイピースが、市場から減っていることを嘆く声も多数見受けられます。コストパフォーマンスが高く、よく見える国産のアイピースとしてこのBORGのOrは貴重な存在になる一品と言えると思います。表現が適切かは分かりませんが、硬派?(男)のアイピースと言えるのではないでしょうか!Orという選択をされた中川さんの男気を感じます(笑)

BORGを望遠レンズにしか使用しておられない方はもちろん、格安輸入品などの見え味の悪い他社製品を使っておられる方に、ぜひこのアイピースをお勧めしたいと思います。さらに他社のワイド系の高級アイピースを持っておられる方にも、高倍率用や撮影用にBORGのOrをぜひお勧めしたいと思います。レンズ枚数の少ない比較的単純なOrのほうが、多数のレンズを使っている超高級アイピースの見え味を上回る場合もあるようです。

購入を検討される方は、できればコンパクトエクステンダー【4603】31.7延長筒【4604】も一緒に入手されることをお勧めします。倍率が可変にでき何倍もお得です。(コンパクトエクステンダーとアイピースの距離を離すことにより倍率が上がる)いずれにしても見え味に関しては、作例では表現できないので、ぜひ皆さんが直接覗いて感動されることをお勧めしいたいと思います。

あと、個人的には、Orのラインナップとあわせて、眼視専用の超広角アイピースのラインナップも揃えて欲しいところです。BORGの素晴らしい光学技術があれば、世界の名だたる超広角アイピースを超える!?ものができるのではないでしょうか?いつの日か登場して欲しいものです。

<中川コメント>
最近、アイピースが売れています。撮影だけでなく、ナマの天体、ナマのカワセミも見てみたいという方が増えたのです。良い傾向です。ナマの光の面白さ、楽しさ、奥深さは覗いてみないと分からない世界で、文字や画像では現せないのでネット配信向けではないのです。なので、なかなか広まらないのですが、それでも少しずつ見直されてきました。その流れの中でオルソアイピースの復活です。私が天体観測を趣味にし始めた40数年前、オルソアイピースは高嶺の花でした。いつかはオルソアイピースを入手するぞ!とお小遣いを貯め込んだものです。その憧れのオルソが1万円台で入手できるのです。良い時代です。長らくハイアイポイントのアイピースの時代が続きましたが、これからは「整像」オルソの時代です。ライバルに先んじて入手すれば、興奮の独占体験を語る資格が生まれるわけです。いつ?今!すぐ!中西さん、今回も渾身のレポートありがとうございます。今回も中西さんの説得力のある体験談は大変参考になりました。感謝します。

P.S.いやあ、長い長い6月が終わりました。今月も売れました。今日発売の【7215】も【5012】も売れました。正直、もう少し暇になってほしいのですが、7月は新製品大ラッシュが控えていますので、間違いなく忙しいでしょう。大本命の36EDも控えていますので、体調に気をつけて頑張ります。とにかく夏のボーナスはBORGの新製品にとっておくのが吉だと思います。なぜならその善循環がさらなる魅力的な新製品を呼ぶからです。BORGはすでに2014年夏発売の新製品(2014X1)の開発にも着手しています。

P.S.2 そんな中、いつもお世話になっている伊達淳一先生の「伊達淳一のレンズが欲しいッ!」にM42ヘリコイドシステム(FUJI Xシリーズ用)を紹介していただきました。こちらから。さっそく読者の方から、注文や問い合わせが入っています。ありがたいことです。記事は非常にわかりやすく、作例も豊富で、さすがは伊達さんという感じです。世の中で伊達さんしか書けない記事だと思います。素晴らしいです。こういう体験に基づいた記事が一番効果があります。メーカーからの一方通行の広告や雑誌とタイアップした馴れ合い記事よりもよほど参考になります。  

P.S.3 今日はこれからオリンパスE-P5の予約品を取りにいきます。週末のレポートは天気次第です。今日のブログは特に気合を入れました。かみしめてお読みください。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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