BORG WORLD 画像作例集
2012年4月30日 16:16 日食,機材
本日2回目の更新です。1回目は71FL+BU-1+E5によるカワセミの羽繕いです。
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BORG50FL金環日食撮影セット【6252】+7921+7922+オリンパスE-P3ボデー(VF2付)+鏡筒バンド60Φ【7060】プレート60【3160】(【7060】を取り付けるネジは別売)+カメラ三脚 
<コメント>【6252】のセットに付属の鏡筒バンドは1個なので、より安定させるために2本にすることをおススメします。その際に使用するのが、新製品のプレート60【3160】です。これにより、鏡筒の前後のバランスが非常に取り易くなります。BORG50FL金環日食撮影セット【6252】のメーカー在庫は完売ですでにありませんが、販売店によってはまだ在庫を持っているところがあるようです。50FLをおススメするのは、焦点距離は400mm(マイクロフォーサーズなら800mm相当)もあれば十分だからです。せいぜい1.4倍テレコンを併用して560mm相当(マイクロフォーサーズなら1120mm)までです。
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D5フィルター52mm【9252】を装着したBORG50FL 
<コメント>これさえ装着しておけばOKです。50FLは直焦点でF8ですから、ISO100の時の適正なシャッタースピードは約1/500秒になります。適正露出時間を求めるにはこちらを参照ください。実際には、雲等の状態により、1/500秒よりも適正露出時間が遅くなる場合があります。再生画像を見ながら、必ず段階露出を行ってください。
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オリンパスE-P3の軍艦部(跳ね上げているのがVF2) 
<コメント>モードダイヤルはシャッター優先モード(S)にします。1/500秒を中心に5段階はシャッタースピードを変えましょう。シャッターはそのまま手で切ってもOKですが、ブレを防ぐために出来ればリモコン、なければセルフタイマーを使います。とにかく露出は徹底的に段階露出をして、日食終了後にゆっくり選ぶようにします。VF2のような上から覗けるEVF等があるのと無いのとでは、撮影効率が全く違います。
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ピント合わせが最大のポイント:ヘリコイドの目盛を使え!
<コメント>初めて太陽を撮影される方のほぼ全員が失敗すると思われるのがピントあわせです。これはぶっつけ本番ではほぼ100%失敗します。必ず予行演習をしましょう。出来れば、当日と同じ早朝の時間帯がベターです。テスト撮影でうまくピントが合ったら、ヘリコイドの目盛を記録するか印をしておきましょう。これは当日太陽が雲の中に入ってしまってなかなか出てこないときに抜群の威力を発揮します。尚、太陽黒点がでていないと太陽面のどこにピントを合わせていいかわかりません。その際は、一旦フィルターを外し遠方の景色で合わせてヘリコイドに印をつけておきます。必ずフィルターは再装着してください。
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金環日食当日の角度
<コメント>5月21日当日の太陽の高度は比較的低いとはいえ、そこそこありますから、ファインダーを覗く姿勢は非常に重要です。画像のように上から覗けるアングルファインダーの用意がない場合は、敷物などを用意しておきましょう。太陽をカメラの視野に導入するコツは、望遠鏡の影を見ながらその影が最小になる位置を探し出します。ただ、雲が多いと影が出来ませんので、その際は野鳥撮影で使用する照準器が役に立ちます。太陽は日周運動でどんどん動いていきますので、微動雲台も欲しくなります。
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当日の撮影機材の雰囲気
<コメント>
こうしてみると、きちんと撮るには様々な機材の用意が必要になってきます。ただ、プレート60【3160】も1.4倍テレコン【7215】も微動雲台【3101】等も他の天体や野鳥を写す際にも役に立ちますので、この際、揃えてしまうのもひとつの手だと思います。
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BORG50FL金環日食撮影セット【6252】+7921+7922+オリンパスE-P3ボデー(VF2付)+鏡筒バンド60Φ【7060】プレート60【3160】(【7060】を取り付けるネジは別売)+カメラ三脚
<コメント>
というわけで、あと21日で世紀の金環日食です。連載の第3回は、BORGで写る太陽の大きさなど、より具体的な話をしたいと思います。明日(5月1日)から少しは太陽が顔を出しそうですので、今日の記事と前回の記事を参考にまずはテスト撮影をしましょう。隠された問題点が明らかになってくるかと思います。

P.S.今回のGWは天気の関係もあり、金環日食の関係もあり、休日出勤が増えそうです。今日も休みだというのに・・・電話、メール、FAXでたくさんのご注文とお問い合わせと資料請求をいただきました。ありがとうございます。ただ今回は、GW前に出来なかった業務の処理と金環日食の記事の作成、BU-1のページの充実とやるべきことがたくさんありますので、そちらの業務を優先しております。何卒、ご理解いただければ幸いです。
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