eh500title
copy
2008.10.23up 
 
14系15形は、1978(昭和53)年に登場した特急寝台客車です。
当時は、安全面から集中電源方式の特急寝台客車の新製が続いていましたが、分割併合運用においては分散電源方式が有利であることから、14系14形以来、再び採用されることになりました。
車体は先に登場した24系25形100番代をベースに設計され、防火対策を強化した造りになっています。また、スハネフ15形床下の電源装置は、基本性能こそスハネフ14形と同じですが、新製時より自動消火装置を設置するなど、安全性をより高める工夫が施されました。
14系15形は、全車が早岐客貨車区に新製配置され、「あかつき」をはじめ、「明星」や「彗星」など、主に関西と九州を結ぶ列車に使用されました。JR化前後には一部の車両が熊本運転所に転属し、「さくら」や「みずほ」などとして東京口にも進出、現在では東京と九州を結ぶ唯一の寝台特急「富士・はやぶさ」に組み込まれ、最後の活躍を続けています。
photo

スハネフ15形の車体は、分割併合時の作業性を考慮し、車掌室側妻面に浅い後退角がつけられました。飾り帯も24系25形と同様にステンレス製となり、妻面はスハネフ14形とは異なる表情となりました。
特徴であるステンレス製の飾り帯も、適度なモールドと質感を大切にした印刷で実感的に表現しています。

photo photo
スハネフ15形は、自車を含めて5両まで給電可能な電源装置を床下に備え、車体両側面には、空気取入口と冷却水注入口が設けられていました。しかし、寝台側の空気取入口は、比較的早い時期に撤去され、現在ではこれを見ることはできません。
製品のスハネフ15形は、寝台側空気取入口ルーバーのあるオリジナルスタイルをプロトタイプとしています。スハネフ14形とは異なるルーバーの形状や帯の表現はもちろん、電源装置のわずかな違いまでも的確に再現、エンジンカバーに隠れてしまう細部に至るまで、作り込んでいます。

次回は『国鉄14系15形特急寝台客車』の発売直前情報をお送りする予定です。
どうぞ、お楽しみに!

[進む]

Copyright. 2008. TOMYTEC