miniBORG60 のレポート (初回:荒川様)

天体関係を主体としたユーザーさんからレポートを頂きました。
機材写真には、弊社の望遠鏡76EDL(生産中止)も写っています。

 


ミニボーグ60のデジボーグ・セット、普段はそのままカメラの三脚に載せて双眼鏡の乗りで使っております。
小生が子供の頃、「Anytime Anywhere ○○○」と言うキャッチコピーの電気剃刀が有りましたが、正にミニボーグ60こそ○○○の中に入るべきだと一人で合点しております。見え味も癖が無く素晴らしい。

これほどコストパーフォーマンスがずば抜けて高い望遠鏡には初めてお目に掛かりました。

さてミニボーグ60での天体撮影についてですが、小生のカメラは残念ながらコンパクトデジカメですので被写体はどうしてもコリメート法で狙う惑星に限られてしまいます。今の時期ですと夜早くに沈んでしまう木星か、それとやはり月でしょうか。

ところがミニボーグが我が家に来てからと言うもの、札幌は残念ながら曇天に遮られて月でさえ見えない悪コンディションの夜空が続いております。それでも先日我慢出来ずに厚い雲の切れ間にちらっと覗いた月をデジカメに撮ってみました。その時の印象では、被写体が月の場合はセットに付いてきた9mmの接眼レンズでは月の全景が視野に納まりません。それでやむを得ず手持ちの25mmの接眼レンズを使っています。

家でミニボーグ60を使う時には写真のように76EDLの上に載せてガイド鏡の役も兼ねた使い方をしております。本来はミニボーグ60にはデジカメが接続しているのですが、この写真自体を撮るためにカメラは外れています。

 

鏡筒システムについては、やはりVIXENのフリップミラーが使えると利便性が飛躍的にアップしますので色々と工夫してみましたが、今のところは無理なようです。ミニボーグ60の短い焦点距離に対して鏡筒長が僅かに長いことがその原因でしょうか。

出来るだけ鏡筒外の光路を短くすべくドローチューブとフリップミラーの接続に10mm幅の2インチホルダーSSⅡ(7501)を使うと、ドローチューブのM57径部分の奥行きが殆ど無いためにフリップミラーの継ぎ手部分が長過ぎてはみ出てしまいます。それで20mm幅の2インチホルダー(7508)を使うと、今度は鏡筒外の光路が長過ぎて合焦しません。ミニボーグ60でフリップミラーを使うためには、ドローチューブを10mm程度短かくしてM57径部分に20mm強の奥行きを持たせた形状なら可能かと思います。

でも考えるに、このミニボーグ60の本当の良さはそのような面倒で複雑なシステムアップをしないで素のままで使うことに在るのかも知れません。

札幌市・荒川


荒川様、レポートありがとうございました。

76EDLの上に搭載したミニボーグ60というのも初めて拝見しました。ファインダー的な使い方も出来ますので、面白い活用方法だと思います。

あいにく北海道も天候に恵まれず、実写作例は頂戴出来ませんでした。次回のレポートを楽しみにしております。

フリップミラーをご存じ無い方に補足いたしますと、機材写真の望遠鏡(下の大きい方)左側に装着されている四角い箱がそのパーツです。写真では、90度方向にアイピースが2つ載っているのが分かります。
このパーツを使うと、内部のミラーを動かすだけで2つのアイピースを切り替えたり、カメラと眼視を使い分けるなど面白い活用方法が生まれます。

あいにく、接続して/業活用するためには、筒外焦点(筒の外に出るピント位置)が長い場合でないと、トータルで使うには難しいのです。ご指摘通り、ミニボーグでは45EDのようなタイプを使用しないとピントが合いません。

 

(kaji)

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