miniBORG60 のレポート (最終回:熊懐様)

MiniBORG 60 モニタを終えて

45EDを使っていますがやや光量不足ですので、手軽さを損なわずに光量アップできる60EDの予行演習を兼ねて今回モニタとして60を使わせていただきました。

 

全体的な感想は、やや明るくなり曇りの木陰等では使いやすく感じました。晴天の日は色収差は出るものの、曇りの日は思ったほどでなくノーマルレンズでも結構使えるなと思いました。
色収差は、アイピース(及びカメラレンズ)の違いに敏感なようです。

ノーマル77でも60mm鏡筒に接続できるようになれば、曇り用に使いたいと思いました。
曇りの日には45EDでは光量不足になりがちですので、対物交換して使えれば面白いと思いました。

 

片持ちフォークは、手持ち間隔で使えるのでデジボーグには有効なツールと感じました。雲台に載せると垂直の被写体も狙えるので便利です。ふくろうのときは有り難いです(めったに会えませんが)。

 

若干強度に不安を感じていましたが、モニタ期間中特にブレとかは感じないで快適に使えました。

45EDの時は、ヘリコイドの渋さ防止兼強度補強を兼ねてプレートで下から鏡筒を支えていましたが、横からの片持ちの場合下から支える構造が難しいので、強度補強が難しそうに感じていました。でも、片持ちフォークで使うと、ヘリコイドは常に下から手で支えた形で使うので渋さは全然感じませんでした。 

 

<鳥の写真>

ミニボーグ60 + アイピース:XL28 + カメラ:EX-P600

    ISO=100 1/8 F7.3 -0.3EV 21.3mm(99mm)=約1150mm

曇りの日だと白い鳥でも結構使えます。

 

モニタ機材をお借りでき有難うございました。

 


ミニボーグ60と片持ちフォーク式赤道儀についてレポートを頂きました。
約3か月間のモニターで色々使い込んでいただいた結果ゆえに、文章は簡潔ですが重みを感じます。

実写作例では「ゴイサギ」を頂きました。頭のアンテナ?が3本出ていて、ちょっと珍しい固体です。白い部分にも色乗りが無く、綺麗にまとめられています。使い方で相当良い画像が得られることの証明を頂いたように思います。

レポートも今回で最後です。長い間誠にありがとうございました。
あっと言う間の3ヶ月ですが、撮影w?やレポートのご努力には深く感謝させていただきます。

なお、少々蛇足ながら、ご覧いただく方のために補足を入れさせていただきました。

 

ミニボーグの対物交換
対物レンズの交換は、50、45ED、60の3種類からお好きな物を選び頂き、ねじ込むだけで完了します。レンズを複数持っていると、天候や撮影場所で対物変更が手軽に実現できます。
色収差の面ではEDレンズが良いですが、口径の大きな物にはアドバンテージがあります。焦点距離の違いも見逃せません。

それから、アクロマートの77mmレンズも接続は可能になっています。大きさや重さ、それからシステム全体を考えるとちょっとお勧めしにくいので、出来れば80φ鏡筒のシステムが宜しいかと思います。

片持ちフォーク式赤道儀
頂戴したお写真では、望遠鏡をほぼ真上に向けています。高い木の上でも余裕で狙えるスタイルです。
余談ですが、この傾きを36度位にして北に向けると、赤道儀として機能させることが出来ます。天体望遠鏡として伝統的な?使い方なのです。

ヘリコイドの渋さ
対物レンズやアイピース、カメラなどを繋げるとヘリコイドの動作が渋くなって、ピント合わせがやりにくいことがあります。けれども、ヘリコイドへの負荷を減らせばスムースな動作が得られます。
熊懐様の仰るような支える機構を入れる方法や、今回のお貸出機材のように、ヘリコイドにカメラの重量がかからない様にセットするなどの柔軟な運用が可能です。

 

(梶)

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