miniBORG60 のレポート (最終回:尾崎様)

ミニボーグ60を使う
ミニボーグ60最終レポート

7.再度、鳥の写真を撮りに行く。(野鳥のページなので)
少し涼しくなったので、鳥に出会う確率も高くなりました。近所の公園にてチュウサギが池に来ていました。前回はピントを合わす間に逃げられました。今回はチュウサギの方はうまく撮れたのですが、カワセミもおりねらったのですが、こちらはしっかり逃げられました。


(チュウサギ)
鳥に対して露出オーバーで白い部分がとんでしまい、にじんだように写っています。


○近所の里山へ移動
セグロセキレイを撮影
機材のあつかいにも少し慣れて、倒立像のデジカメ画面でも鳥を入れるのが容易になりました。太陽が傾きかけた時間帯の撮影のため、暗くてデジカメの感度を上げるがスローシャッターでしか撮れず、露出アンダーの上に少しぶれてしまった。6cmの光量を持っても夕暮れ時は難しいです。

鳥以外にトンボ・セミなどを撮影
日陰でなかったで、しっかり撮れました。


(アキアカネ)



(ハグロトンボ)


(アブラゼミ)


◎使ってみての感想

★架台への課題
方持ちフォーク式はバランスをしっかり合わせると、カメラ雲台につけるよりはるかに使いやすく、コンパクトで優れ物で大変便利というのが一番の感想です。架台部分に幾つか怪しげな穴があり、赤道儀にモータードライブがつく開発があるのか?期待を持たせます。是非とも簡易モータドライブの開発願いたいものです。
アリ型プレートの取付けネジが一本のため、デジカメを外すとおじぎをしてしまいます。借り物なのでネジ締めの力を加減してしまったのが原因ですが、二本ネジにしてほしいところです。
架台がタンジェントスクリュー方式でなく、凝った全周微動方式なので微動範囲の制限がなく止まってしまうという不安がありません。モニターの時には試せなかったのですが、簡易赤道議として使ってみたかったと思います。

また、カメラをつけるプレート付き雲台のような物を作成して、極軸望遠鏡をつけ赤経体の回転軸に「時間30秒で何目盛り回すなどという物」を作成して、お気軽追尾撮影などもやってみたかったのですが、今回はできませんでした。

★望遠部
6cmの短焦点アクロマートということで、色がつくなどの収差などがめだつのは仕方がないかと思っていたところ、期待はずれにもなかなかよく映る・見える優れ物でした。
対物レンズを交換でき、ほかのミニボーグに変身させてみたいものです。

★その他
モニターのアイピース(UW9)では高倍率で像が暗くなりすぎで、V社のLV25・12を使うことが多くなった。野鳥を撮る場合は高拡大ができるのですが、私には持て余し気味でした。
デジカメアダプターは使い慣れた物を使ってしまu?った。すぐ撮影体制に入る場合やはり慣れた物に手がいってしまう。
モニター用デジカメアダプターはアイキャップを付けたまま、撮影体制に入れるのでよいが、少し重い感じがする。この時もデジカメ着脱するとバランスが崩れて、望遠鏡がおじぎしてしまった。
紹介されたヘリコイドを前の方への装着方法は非常に使いやすく、デジカメを装着したときのバランスも最高で鏡筒のたわみも軽減できた。

 

最期に
約3ヶ月のモニター期間あっという間で、いろいろやりたいことがあったのですが、計画だけで終わってしまった気がします。
夏休みの家族旅行時に、以前使っていた8mmVTRのケースに収納してこっそり車に積み込んでいきました。旅行中じゃまにならず家族からの顰蹙(ひんしゅく)をかうことはありませんでした。(写真・デジカメは使用しているので写っていません。)残念ながらよい写真が撮れずレポートにはなりませんでした。


星見趣味に加えて、野鳥が加わりそうで、かみさんはあきれております。3ヶ月間、モニター原稿について、また野鳥撮影の方法などアドバイスしていただいたオアシスのスタッフの方々に感謝します。
進歩のない写真と文章におつき合いしていただき、ありがとうございました。

 

おまけ
レポートぎりぎりで月齢1.9の月を撮りました。
(今の時期の夕方の月の高度は南に傾き低いので地平線付近の障害物にすぐ隠れてしまいます。ミニボーグはすぐ撮影体制にはいることができ、空の開けたところへの移動も容易です。)



約3か月間、大変お疲れさまでした。
暑さ、天候などの条件が悪く、皆様には大変なシーズンで申し訳ありませんでした。

野鳥関係のレポートとは言え、最後の月が仲々印象的ですね。
ご家族の手前あまり無理できないと思いますが、その辺は上手くお楽しみ頂ければと思います。それから、カバンに納めた収納例も非常に興味深く拝見致しました。システムが小型軽量であれば、野鳥も星もフットワーク良く見られてより楽しんで頂けることと思います。

デジボーグの世界には「モバスコ」という名称が使われることがあります。モバイル・スコープの略と認識していますけれど、このセットを見ると別の意味でモバイルだなあと感じてなりません。「天体望遠鏡=重厚長大」とは一線を画す仕様のセットが、ミニボーグシリーズの本領と言えましょう。

 

(梶)

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