miniBORG60 のレポート (初回:尾崎様)

ミニボーグ60(倒立像)のレポートを頂戴いたしました。
今回は、天体と野鳥の両方にご活用頂いています。

 


ミニボーグ60を使う

この間出張や子どもの学校行事等でなかなか撮影時間がとれず、最初のレポート期限を大幅に遅れてしまいました。お詫び申し上げます。

 

1.ミニボーグ60が届く
思ったより、パーツの多さに驚く。組み上げたら思ったより大きく感じた。まあミニボーグの中での一番兄貴分だから当たり前か。

 

2.鳥を撮る
野鳥観察に余り詳しくない私としては、暑いこの時期は昼間の野鳥はいないと思い、朝近所の公園にでかけた。珍しい鳥はいなくても池があるので、アヒルと鴨類くらいにはいるとふんだ。
三脚に直接「片持ちホーク式赤道儀」をねじ込み、三脚部、ボーグ部(望遠鏡)、カメラ部(NikonCOOLPIX990)と3体に分けて運ぶ。

ミニボーグで鳥を見る。よく見えるが添付のUW-9アイピースではあまりにも倍率が高い(36倍)ので、手持ちのPL21に交換。それでも倍率は15倍で決して低くはない。
眼視で見てから、デジカメアダプターをつけると結構時間がかかり、ピントの再調整等をしていると取り逃(鳥逃)がす。望遠鏡なので当然倒立像となるので、なれないと鳥を追っかけるのが難しい。ホームページの参考例のように、スポーツファインダーのような物が欲しいところである。

鳥は横移動だけでなく、動きの遅い人になれている水鳥は餌をくれる人と間違え近づいてくるので、ピントが時々刻々変わるのに悩まされた。

この朝は、ムクドリとカラス、鴨類といった物しかとれなかった。添付されたデジカメアダプターは使用に不慣れなので、以前から使用のアダプターを使用した。



夕刻に再度、気を取り(鳥)直して、車で近所の農業用水のため池に行き、カワセミの撮影に成功。夕刻で太陽光が当たっていないのと、よく動くのでアイピースの交換ができず、PL21を使用、画像が小さいのデジタルズームを使いピントをあわせをして、そのまま撮影。ブレを押さえるためのレリーズを忘れたのでセルフタイマー利用でシャッターを押した。
デジタルズーム使用のため画像はざらついて美しくないが、カワセミを撮影できたという充足感で、帰路についた。

 

3.太陽を撮る
私は天体写真とくに、太陽の写真を撮るのが主としている。
8月17日土曜日から大きな黒点が東隅に出現したので、ボーグにて撮影にチャレンジ。太陽光の減光でどのくらい必要か、概略しか想像つかなかったのと、ボーグの対物側のネジにあう減光フィルターがなかった。

そこで、以前使っていたコダックゼラチンフィルターのD4(1枚)とD1(2枚)があったので、これを重ねて使うこととした。購入から20年近くたっているので、劣化しているようである。撮影中に3枚のフィルターがそれぞれ別の方向に波打ち始めた。

 

とりあえず、作例のような黒点を撮影できた。
今後はもう少し、ましな減光フィルターとカラーフィルターで白斑などが写るように工夫したいものだ。

 


尾崎様よりミニボーグ60のレポートを頂戴いたしました。ご都合により8月に入ってしまいましたが、野鳥と太陽という欲張ったレポートです。

太陽の方はフィルターのトラブルでちょっと残念ですね。折を見て、万全な作品が拝見出来ればと思います。太陽というと特殊撮影になってしまうのですが、フィルターなどが用意できればデジボーグから始めた方にも撮影が可能です。今回のレポートが参考になるかな?と思っています。

さて、野鳥の方は、被写体が動くこともあって苦労されていたようです。倒立像で相手が動く、尚且つカメラのピント合わせは比較的遅いですから、どうしても辛い撮影になります。
以前ご紹介した弊社のテストレポートでも、接近してくる鴨にピントが合わず後ピンになっている作例がありました。徐々にカメラの性能も進歩していますから、そのうち動体予測フォーカスが搭載されるかも知れないですね。

カワセミの写真は少し小さくさせていただきました。デジタルズームと撮影時のノイズが気になるので、この位が見やすいと思います。

 

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