miniBORG45ED(倒立)のレポート (初回:加藤様)

LEICA APO TELEVID77 ユーザーさんからのレポートです。
フィールドスコープと違う天体望遠鏡には、どんな感想を頂けたのでしょうか。

 


「初めて見た、使った、触った、撮った」


「はじめに」
BORG45EDの貸し出し企画に当選し、貴重な体験の機会を与えて頂き、誠にありがとうございました。

BORGの組み立ては、写真をお送りし確認させて頂ました。OKでしたが、いざ合焦させてみると、ピントがでませんでした。そこで紙を巻き簡易鏡筒を作成し合焦させてみたところ、約6~12?対物レンズが短いことが解りました。早速、メールを差し上げ延長筒を送って頂きました。(*1

延長筒が届くまでは、簡易延長筒に黒いガムテープを巻き着け固定し、テスト撮影をしました。思っていたとうりのクリアーな画像が得られました。最初の組み立てでは、三脚が重く、これではフットワークが悪くなり、バードウォッチングでの負担になると考え、ベルボンのカーボン三脚にセットしました。雲台は今までのデジボーグで使い慣れているのでそのままにしました。

現在使用中のシステム構成です。スポットファインダーは台座がないので鏡筒に接触する面に滑り止め(100円ショップで求
めた靴底用)を貼り付け、回転防止としました。脚部に針金を巻き固定し、それにビデオテープの黒いケースを帯状に切り取り、それをバンド代わりに鏡筒に巻きつけテープで固定しました。

 

「シミの出現」 
何枚か撮影し、パソコンの画面で明るさなどを微調整していると、シミがあることに気づきました。
レンズクリーナーで拭いても、ブロアーをかけても消えないので、今まで使っていたLEICAのAPO TELEVID77にデジカメを付け替え、試し撮りすると、対角線の反対側にシミが出ました。接眼レンズを回転し位置を変えても、出現位置は変わりませんでした。
これはデジカメのCCDだなと、結論がでたので、購入先のヨドバシに出かけ説明するとすぐに交換しますとのことで、安心しました。もし、修理などになったら、レポートに影響が出るのではと思案していましたので・・・・・。


「BORG45ED野鳥撮影日記」の公開」
まさに「初めて見た、使った、触った、撮った」で、取り扱いの記録をどうしようと思案した結果、Yahoo Photosに公開しているアルバムに、「BORG45ED野鳥撮影記録」のフォルダーを作成し写真を公開することにしました。

細かい撮影記録はデジタル情報として残るので、日付と撮影距離や天候などを最小コメントを記載してあります。現在までは、接眼レンズ「UW9mm」を使ってきましたが、時期をみて「LV25mm」にトライしてみたいと思います。
公開するほどの写真ではないかもしれませんが、自分自身の変化も見てみたいし、ご指導も受けたいと思っています。

昨年の今頃は森にオオタカガ沐浴に下りてくれましたが、今年は未だ1度しか、出現しません。森の頭上で旋回はしているのですが、池に降りてくれないのです。BORGで撮りたかったのですが、自然の変化は一様ではなく、思うがままにはなりません。そんな訳で楽しみは後に残しておくことにしました。

 

「合焦範囲」
UW9mmは約9mが最短でしたので、イソシギに出会ったとき、警戒されて鳴きながら近づいてくるので、後ろず去りするのですが、この距離の内側に入ってくるのでなかなか撮れませんでした。ようやくパイプの上に乗り落ち着いてくれましたので、そこを撮りました。(*2

バードウォッチングの例会に参加した際には、質問攻めにあいました。(3)
皆さん、初めて見るBORGに近づいて興味深そうでした。未だ使い勝手がいまいちなので、距離がある被写体の場合はスコープを覗かせてもらい位置を特定したりしました。距離の限界が解った気がします。スポットファインダーも工夫して鏡筒の上に取り付けましたので、被写体を短時間にゲットできるようになりました。

ただ、最初からわかっていたことですが、倒立像に慣れないので、ピントが合っているのかどうか掴みかねているのが、現状です。液晶フードを取り付けたいと考えています。これも自分で作成してみましたが、接着方法を思案しているところです。今回のレポートは以上ですが、今後ともよろしくお願いいたします。(*4

公開写真のURLは下記のようですので、覗いて頂けたら幸いです。

URL:http://jp.y42.photos.yahoo.co.jp/ohnaba8401

以上


簡単にコメントをつけさせていただきました。
レポート内容の補足&フォローとしてお読みください。


(*1)ピントの合う範囲について、お問い合わせいただき少々ご迷惑をお掛けいたしました。この場を借りましてお詫びを申し上げます。弊社で検証した範囲では、特に問題ないはずなのですが、お使いの組合せ等で不具合が生じている可能性があります。また、合焦範囲を考えると、鏡筒のドロチューブ動作を最小限にされているのかも知れません。


(*2)近距離での撮影は、フィールドスコープのような制限がありません。時間的に余裕があれば、延長筒を継ぎ足したり、ドロチューブを伸ばすなど対処方法が考えられます。デジボーグコーナーでご紹介したジオマ+45EDのケースでは、最短距離2mで撮影しています。


(*3)機材のお写真を拝見すると、格好良くスポットファインダーが搭載されています。使い勝手も良さそうですね。また、探鳥会などでは、ほとんどがニコンやコーワのスコープをお使いの方ばかりでしょうから、天体望遠鏡はかなり目立つ存在になったようです。


(*4)倒立像の撮影は慣れないと戸惑うことと思います。出来るだけ液晶を見ないで、スポットファインダーで導入した方が良いと思います。ピント合わせには液晶画面を見る必要があるのですが、鳥を観察するのではなくAFの合焦サインと全体のフレーミングだけに集中されるとよいでしょう。いずれにしても、慣れが必要ですね。

昼間の明るいところで撮影される場合は、液晶のフードは是非お使いいただいた方が良いと思います。W1の液晶は屋外でも見やすいタイプなら、問題は少ないのかも知れません。

 

ソニーの新型カメラW1とLEICAのスコープをお使いの方にレポートをお願いいたしました。今回は特に比較のコメントなどは頂戴していないのですが、今後はその辺りもお話が聞けるかも知れません。45EDとW1の組合せにも興味が沸きますね。

 

(kaji)

初回レポート  第2回レポート  最終レポート
ページトップへ戻る