BORG101ED のレポート (2回目:吹野様)

特別暑かった夏も終盤を向かえ、山にも秋の気配が感じられます。
先月はあれほど盛んに囀っていたオオルリやキビタキもすっかり姿を隠してそろそろ秋の渡りの準備でしょうか・・・
代わってすっかり幼羽から若鳥に変身したカラやメジロの混群が盛んに飛び交って居ります。

これからは日ごとに光線も柔らかくなり紅葉や木の実がらみで鳥の写真にも彩りが増してきます。先ずは季節を先取りして『 メジロの実がらみ 』を撮ってみました。

1/76Sec F4.6
Focal Length 13.40mm
Exposure Bias -0.30
ISO Speed Rating 100
機材:BORG101ED+ミザール地上プリズム+XL14+E995

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さて、この辺で今回使用している機材の簡単な紹介をさせて頂きます。

もちろんメインはBORG101ED対物レンズロゴマークも凛々しく、さすがに大口径屈折レンズは迫力が有ります。デザイン的には天体望遠鏡らしくクリヤーな白色でスッキリしています。

では、今回の機材構成ですが、下の画像の左側前方から

01. BORG:101ED対物レンズ(2101)
02. BORG:金属鏡筒(6000)
03. BORG:眼視用絞り57(4053)
04. BORG:2インチホルダーS(7508)
05. BORG:眼視用絞り52(4054)
06. BORG:M36.4→M57/60AD(7362)
07. ミザール:新型地上プリズム(製造中止品)
08. タカハシ:31.7アイピースアダプター
09. Pentax:接眼レンズ XL14
10. 誠報社:XL用デジカメアダプター
11. Nikon:Coolpix 995
12. Nikon:液晶モニタフード TID-1
13. BORG:鏡筒バンド(5501)
14. SIIS:ドットサイトView-More
15. 自作:バランスプレート
16. ベルボン:ビデオカメラ用雲台 PH-268R
17. ベルボン:三脚 WX881B
18. JTT : MY BATTERY 4400
19. 自作レリーズブラケット

このような構成となっております。

尚、2インチホルダーSの下に取り付けているものはヘリコイドMに接眼側の荷重が直接かかるのを防ぐためにローラーベアリングで一部を支えるように工夫しています。これにより重いXLアイピースでもなんの支障も無く使用できます。
また、これが無いと鏡筒に振動が出て写真の出来にも多いに影響が出ますので80mmの金属鏡筒系でデジボーグされる場合には必需品と言えると思います。
もちろん、正立系をEMS-Sにする事により問題は解消されるのですが・・・

余談ですが、
トミーテックさんで安価で高性能な正立プリズムを製作されるご予定が有りましたら(ぜひお願いしたい)合わせて接眼部の荷重を受けられるように考慮されるとBORG製品らしくていいんじゃないでしょうか?

PS。
ちなみに気になる機材の重量ですが画像のバランスプレートから鏡筒周りだけ(MY BATTERY含む)で4.6Kg!
三脚と雲台だけが5.6Kgなのであわせて10.2Kgでした(^^;

参考までにいつも使っているBORG76EDですと全体で9・6Kgですから、見た目ほど重くなったわけでは有りません。


綺麗なメジロの写真と、機材のご紹介をありがとうございました。
今回は、作例よりも機材に重点を置いていただいたようですね。ついつい作例ばかりに目を取られがちですから、機材の紹介は大歓迎です。

機材の構成を見ると、ボーグ以外のパーツも色々組み合わせて使われていることが分かります。熟練者の工夫が垣間見える貴重な紹介記事です。良く見ると、照準器にも微動装置があり、ご指摘いただいたようなヘリコイドの摺動をスムースにするローラーなどが印象的です。

ご指摘いただいたヘリコイドMへの負荷対策は、仰るとおりです。指一本で操作するような微妙な感覚を得るためには、カメラの重量がヘリコイドに直接伝わらないように工夫する必要があります。今後の製品開発に対する貴重なご意見として承ります。

機材重量については、どうしても重くなってしまいますね。特に吹野様の場合は、「機材の安定=優れた撮影環境」を実践されていますから、その点は織り込み済みの様です。

 

(kaji)

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