BORG101ED のレポート (初回:吹野様)

まだレポートの締切までに間がありますが、吹野様から初回レポートを頂戴いたしました。
101ED対物レンズとお手持ちの機材を使った作例&レポートを早速拝見してみましょう。


手元に予想とは異なり以外に小さい荷物が届いた。
小さいとは言うもののやはりズシリとした重みから存在感が伝わる。
その荷物とは、もちろんBORG101ED対物レンズ・・・

早速、愛用の76ED金属鏡筒から対物レンズを取り外し、届いたばかりの101EDを慎重にねじ込んで見ました。
対物レンズ乗せ換えによる重量増加は600g程度なので、さほど気にもしていなかった雲台(PH-268R)がやけに貧弱に感じてしまいます。クイックシュー部分への負担が大きそうで、特に心配・・・

どうやら、雲台と振動時の荷重点であるレンズ部・カメラ部までの距離が、かなり遠くになったため、揺れの治まりが予想以上に悪いようです。気をつけないと微振動がブレの原因になりそうなので、三脚雲台の選定には充分余裕を持ったほうがよさそうに感じました。

さて、実際の写りはどうでしょうか。

実写してみての印象はボケ味の美しさと周辺部までのシャープな結像、さらに画像の発色も76EDよりも赤・黄のかぶりが少なくさわやか系の印象です。

<enaga.jpg>
エナガ幼鳥 
・ハイライト部の色収差はこの絵に関してはさほど気にならない
・横たわる枝の左端部の解像感もそんなに悪くないのでは?
1/79Sec F4.2
Focal Length 22.90mm
Exposure Bias -0.30
ISO Speed Rating 100
機材:BORG101ED+ミザール地上プリズム+LV25+E995

<sagi.jpg>
チュウサギ・ダイサギ・コサギ
・手前のエノコログサのボケぐあい・・・Good!
・さすがに白物の羽根部の質感は乏しいが、ボケ味・色・周辺の解像感ともに好みです。
1/106Sec F4.3
Focal Length 18.80mm
Exposure Bias -0.70
ISO Speed Rating 100
機材:BORG101ED+ミザール地上プリズム+LV25+E995

まずは予想を超える好印象でありました。

追 記
これは、感じ方に個人差があるものかもしれませんし、その時々の撮影条件にもよるものかとは思いますが、大口径レンズについて回る被写界深度の浅さは撮影のしずらさとは直結しないように感じました。
事前には数ミリしかない被写界深度にてこずって、ピンボケ写真を量産する羽目になるかと覚悟を決めていたのですが、意外と小さな液晶画面でもいいところまで狙えるものでした。
確信は持てませんが、深度が浅い分ピントの合っている部分が逆に良く判るということもあるのでしょうか・・・


2枚のお写真と機材等のレポートありがとうございました。
従来お使i¨?いの76EDと比べると、レンズの重さに違和感があることがよく分かります。口径の大きなレンズはかなり重要が増加するので、取り回しの不便さは否めません。

従来のレンズと比べ、エコレンズ(環境への配慮)を採用しつつ設計も変更されています。特に最近は、デジタル対応やデジボーグを意識した設計も含めて作る時代になって来ました。収差が少なく抜けの良い画像が得られていると感じます。

大口径レンズは明るさと解像力が高く、また、高倍率で使う機会が多くなるのでどうしても被写界深度が浅くなります。そのため、撮影は難しいと言われているのが一般的です。
けれども、一眼レフカメラの望遠レンズは極度に被写界深度が浅い物があります。これは、浅い被写界深度を利用してボケを活用し、被写体を浮き上がらせる独特の効果を狙うための仕組みです。使いこなしは難しくなりますが、綺麗なボケは作品の質を高めます。

今回頂戴した2枚のお写真は、何となく一眼レフの世界を連想させるような雰囲気を持っていると感じました。

(kaji)

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