2006年10月04日 特集: 中秋の名月を堪能する(2/2)

●中秋の名月を楽しむ

京都の金閣寺や銀閣寺は元来、観月を目的とした建築物と言われています。また嵐山などは「よう月」と呼ばれる月の出を眺める橋があり、日本人は昔から月を見ることに情熱をかたむけていたようです。
近世では桂離宮が、1年を通して月の出を楽しむことができることを考えて造られています。方角もさることながら、観月台は、木立によって月が隠れないように高床式になっていたり、屋根のひさしも高く昇った月も見られるよう短くなっていたり。さらにすばらしいのは、昇ってきた月、昇っている月を鑑賞するだけでなく、水面に映った月も楽しもうと池を観月台の東側に配置しているのです。先祖の心の豊かさを感じずにはいられません。

月を美しく見るために工夫すればするほど、月もまたそれに応えてくれるかのように美しく輝いてくれるのでしょう。
ある人は家のベランダから、ある人は高速道路で。それぞれが好きな見方を見つけるのも夜空や月を見る楽しみのひとつではないでしょうか? 望遠鏡を片手にぜひ、夜空を見上げてみませんか。

貴方だけの楽しみ方を見つけよう!
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