BORG WORLD 画像作例集

20180131皆既月食.jpg

皆既月食の経過 撮影場所:栃木県宇都宮市内 撮影日・時間:2018年1月31日、月食写真の左下より21時44分、22時59分、23時19分 撮影機材:BORG107FL+BU-1+M57ヘリコイドDXII-H+1.4×テレコンバーターGR+Canon 6D MarkII 撮影条件:皆既中の写真はISO400, シャッタースピード2秒 画像処理:JPEG-Lで撮影した上記の3枚の皆既中の写真のみフォトショップCS5のトーンカーブで明るく補正、皆既前後は切り取り皆既中の画像へコピーし比較明合成。その他の補正、全体のトリミングはなし。その他:ケンコースカイメモRで追尾。なお写真の本機材全体は2017年アメリカ皆既日食の際にも持参。撮影者:S様(栃木県)

撮影機材.jpg

今回の撮影機材::BORG107FL+BU-1+M57ヘリコイドDXII-H+1.4×テレコンバーターGR+Canon 6D MarkIIボデー+スカイメモR 撮影者:S様(栃木県)

<撮影者のコメント>
ご担当者様。いつも貴社の製品にお世話になっております。先日はお陰様で貴社の製品を用いて皆既月食の写真を撮ることができました。たまたま機材の写真を撮っていたということもあり、皆様の参考になればと思いましたので投稿致します。

撮影時の状況ですが、薄雲りと晴れを繰り返す中で自宅で撮影。以前の経験から、固定撮影ではISOを高くせざるを得ず、結果ざらつきが出てしまったので今回は赤道儀で追尾しながら撮影。スカイメモRは恒星追尾モードのみであったが、極軸を正確に合わせたおかげか、数秒の露出でもぶれなく撮影できた。途中たまに追尾を止める程度で撮影が楽だった。ピント調整はM57ヘリコイドDXII-Hで行った。レンズに対して架台が華奢で、ピント合わせの際には結構ぶれるが、時々月を撮影していてある程度コツをつかんでいたのでスムーズにピント合わせは行えた。

露出はややオーバーからアンダーまでを含むように5段のブラケット撮影で行い、あとでその中から写真を選択。ライブビューを見ながら撮影し、シャッターの際のブレも特になかった。写真を確認しつつ、皆既中はISOは400まで下げた。22時半頃が皆既の最大で、一番綺麗に撮れると予想していたが、皆既後半の23時前くらいで最も橙色が鮮やかであった(雲の状態や月の高度の影響?)。

感想と今後:皆既日食、皆既月食ともにこの機材でストレスなく納得いく写真が撮れた。普段はこの機材で月を撮影し楽しんでいるが(数百枚撮りregistaxで処理)、レデューサーが発売されたら赤道儀を強化して星雲撮影をしたいところ(現在はスカイメモR+Canon 300mmF2.8)。ただし赤道儀を購入するにはヨメの猛反対が予想される。

<中川コメント>
今回の投稿画像の中でも特に目をひいたのがこのSさんの投稿です。作例画像の素晴らしさもさることながら、機材の組合せとコメントが担当者の気を惹きつけました。まずピントもばっちり、ブレもなく、撮影が手馴れています。BU-1を使われているところもポイントが高いです。スカイメモRという小型の赤道儀でもBORG107FLなら同架できるという点もBORGの小型軽量という特長を印象付ける意味でも高ポイントです。さらに107FL用のレデューサーに触れておられますが、今度のCP+において本製品の何らかの展示をする予定です。ご期待下さい。星雲撮影用の赤道儀は中川も皆既月食で使ったSWAT-350がおすすめです。今日も量販店からSWAT-350の問い合わせがあって驚きましたが、安心して使える良い赤道儀だと思います。

IMGP4809 満月比較.jpg

満月の比較画像 BORG71FL+K-3ボデー 撮影:加藤元廣様

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ターコイズフリンジ BORG71FL+K-3ボデー ISO800 1秒 撮影:加藤元廣様

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コミミズク BORG71FL+K-3ボデー ISO400 1/1250秒 撮影:加藤元廣様

<撮影者のコメント>
拝啓 中川様。いつもお世話になっております。JBF2017の際は、お忙しい中お邪魔様でした。この度の皆既月食は、お陰様で寒さも感じず、存分に楽しむことができました。中川さんのブログでの「BORGでの撮影ポイント」他の注意事項を拝見し、素直に実行させて戴きました。そんな自然体が夕方からの雲を遠ざけてくれ、皆既月食もターコイズフリンジもきれいに見ることができました。

片持ちフォーク式赤道儀で、都度追尾しましたが、すぐ捉えることができました。ただ、インターバル撮影や皆既月食中の星の事を考えると、自動追尾の必要性を感じさせられました。当日の天気予報では、18時から曇りとなっていましたので、午後は当地の坂東太郎に出ているコミミズクの撮影にいきました。薄曇りで風が無く出ると思ったからです。土手の上は、散歩される方が多くダンベルを持ちながら歩いている方もおられました。私はいつものように、BORGを手持ちでダンベル替わりでした。コミミズクは飛翔範囲が広いのでフットワークが大事ですので、自在に移動できるBORGは手放せません

昨日は豆まきをしました。いよいよ春となり、花と野鳥が楽しみです。季節の変わり目ですので、お身体ご自愛ください。敬具

<中川コメント>
加藤さんの投稿もポイントが高いです。それは皆既月食前に野鳥(しかもトビモノ)を撮影して、夜は同じ機材で皆既月食を撮影しているところです。BORGしか出来ない芸当だと思います。これからも天体に野鳥にBORGのご愛用を引き続きよろしくお願いします。自動追尾の赤道儀はSWAT-350をおすすめいたします。107FLまで耐える強度は精神的にとても安心できます。

皆既月食全過程.jpg
皆既月食の経過 BORG71FL+BORG1.4倍テレコン+オリンパスE-M5ボデー 撮影:花崎洋平様

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BORG3兄弟:1/31の皆既月食はBORG三兄弟で撮影&観測しておりました。長男の71FLはBORG1.4xテレコンとE-M5で直焦点、次男の60EDはケンコーテレプラス2xでサブ機として、三男の45ED(初代)はLV25㎜ or LVW8mmで観望用として頑張ってもらいました。撮影:花崎洋平様

<撮影者のコメント>
中川様 花崎洋平と申します。大変ご無沙汰しております。(おそらく2012年にメールして以来かと思います)http://www.tomytec.co.jp/borg/world/blog/2012/08/20120820.html

71FLでの撮影結果をまとめたものと、観測風景を送付します。71FLはこれで4回目の皆既月食ですが(全部晴れています)、相変わらず安定した結果を残してくれました。45EDでの観望も非常に印象的でしたね、天頂プリズムがなかったのでちょっと苦しかったですが、大型三脚で何とかしました。部分食中は迫力重視でLVW8㎜、皆既食中はLV25mmでプレセベ星団など周りの星々と一緒に眺めておりました。

今回の皆既月食は今まで以上に盛り上がった気がします。今後も天文業界が盛り上がることを祈念しております。

<中川コメント>
BORG3兄弟お使いいただき嬉しいです。BORGの歴史が良くわかります。小型のBORGは何台あっても邪魔になりません。こういう時は本当に重宝します。投稿画像ですが、月食の最初から最後までほぼ晴れていますね。これは素晴らしいです。皆既月食が4回とも全部晴れとは何か持っていますね。今後ともBORGをよろしくお願いします。

P.S.今日はご注文もご質問も多く、明らかな皆既月食効果が見られました。興味深かったのが、500/4で月食を撮影していた方が、隣で小さいBORGで撮影した方の月食の画像を見て、あまりの写りの違いに驚いてBORGが欲しくなった、という電話をいただいたことです。この気持ちよくわかります。入手すれば、もっと早くから買っておけばよかった、となると思います。

P.S.2 月食の投稿は非常に多く、とても載せきれないので、残りは明日以降に掲載予定です。ご了承ください。他にも話題が多くあったのですが、今日は諦めます。

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