BORG WORLD 画像作例集
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2012年五大天文現象全部晴れ データ:鏡筒:71FL+1.4×テレコンバーターDG(金星食のみ71FL+35mmマルチフラットナー)カメラ:Panasonic Lumix DMC-GH1 撮影場所:埼玉県鴻巣市(金環日食)、 北海道札幌市(部分月食、金星日面通過、木星食)、 北海道稚内市(金星食)撮影者:花崎様(北海道)
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<撮影者のコメント>
トミーテック 中川様 大変ご無沙汰しております。北海道在住、BORG45EDとBORG71FLを使っております花崎洋平と申します。中川様の土曜日のブログのコメントにもありました、幸運にも5大天文現象の撮影に全て成功いたしましたのでご報告させていただきます。

木星食のみぎりぎりの条件でしたが、それ以外の天文現象、特に金環日食、部分月食、金星食はほとんど雲の妨害を受けずに撮影できました。本州の天気が悪かった分、今年の北海道は天気が良く、天文現象がある日は特に晴れてくれました。部分月食、金星の日面通過、木星食は遠征しなくても晴れてくれたのは幸運でしたね。

金星食の時はテレコンを忘れてしまい、完全同一光学系とはいきませんでしたが(大きさは揃えてあります)、軽量コンパクト、かつシャープな71FLは良い結果を残してくれました。2枚目の写真は金環日食遠征のため埼玉県に遠征した際の写真です。こういった天文現象には、分解可能なBorgのシステムが必要不可欠ですね。目標は達成できましたが、今後もBORGを活用していこうと思います。

<中川コメント>
これは驚きました。「2012年天文現象全部晴れ」を現実に達成した方が居たとは!あまりにも羨ましすぎます。残るひとつの空白(空黒?)にケアンズの皆既日食が入るんでしょうか?それにしても日本は広いですね。恐れ入りました。

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金星食 miniBORG 60ED ×1.4  f490 F8.2  EOS Kiss X3トリミング 2012/08/14 3:56  1秒 ISO800 撮影者:山内壮介様
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 miniBORG 60ED ×1.4  f490 F8.2  EOS Kiss X3トリミング 2012/08/14 4:04  2秒 ISO800 撮影者:山内壮介様
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撮影機材:古いSP型にミニボーグ二台同架して45EDで眺めながら60EDで撮影しました。http://yamanon.at.webry.info/201208/article_12.html 撮影者:山内壮介様

<撮影者のコメント>
中川さんこんにちは。金星食は見事に曇られました(^^;接近だけは見れたので楽しめました。雲は困りものだけど、天然のフィルターにもなります。

天文金の年の現象をとりあえず全部、自分のフィールイド(福島県内)で見えました。たしかに昨今の悪天候は困りものですが、自宅で見れるものは限られています。どちらかといえば、ご近所の観察に適した場所に移動するようなので、その距離がちょと遠くなるくらいに思っています(笑)ただこれだと、移動手段のない天文少年少女が育たないというジレンマはありますが。

<中川コメント>
何と!山内さんも全勝ですか!日本は広い。ますます落ち込みますねえ。実は先日の私の天気考の記事はかなりの反響がありました。ベテランの方は悪条件をクリアーすることに慣れていますから、さほど問題は無いのですが、問題は入門者です。私の周りの入門者は皆、悪天候に対して失望を隠せませんでした。この失望感が趣味に対する失望感に変わるのが怖いのです。せめて勝率5割には乗ってくれないと継続するのは困難だと個人的には思います。私の解は「天体望遠鏡の多目的化」に尽きます。

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M31 撮影日:2012年7月14日 撮影地:北海道日高郡新ひだか町 カメラ キャノンEOS60Da レンズ ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG【7885】 赤道儀:タカハシ製スペースボーイ 露出:300秒 コンポジット、トリミングなし 撮影者:大滝敬貴様

<撮影者のコメント>
昨年冬にミニボーグを購入し、2度目の撮影です。周辺で少し流れてしまいましたが、口径わずか45mmのレンズでこんなによく写るとは。次回から本格的に星雲星団写真に取り組もうと思います。

<中川コメント>
ああ・・・アンドロメダ大星雲・・・私も撮りたい。それほど良く写っています。北海道に移住したいほどうらやましいです。夏の涼しさと天気の良さを考えると北海道悪くないですねえ。もっと北海道の天文市場が広がっても良さそうです。北海道の天文ファンの方々、北海道の良さをもっとアピールしてください。

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月齢28 撮影データ:2012.8.16 4:33 ISO400 1/20秒 BORG50FL+M57延長筒【7608】+M57/60延長筒L【7604】+ミニミニドロチューブ【7205】+MMF-1【9857】+1.4×テレコンバーター【7215】+カメラマウント マイクロフォーサーズ用【5011】+LUMIX GX1+片持ちフォーク式赤道儀【3101】+三脚+リモコンシャッター コントラスト・シャープ調整  撮影者:ooshima様

<撮影者のコメント>
こんにちは中川様。今年の夏もBORGを携行して楽しんでいます。先週の金星食は天候に恵まれず残念でしたが、16日の月齢28の月を撮影することができました。月の高度が低く、薄明にも苦労しましたが、MMF-1に助けられました。もう少し使い慣れるとさらにシャープな画像になると思っております。

<中川コメント>
ようやく、金星食が見られなかったという方の投稿があり、ある意味ほっとしています。月齢28といえば月齢1と同じですから、非常に貴重です。よく撮れています。皆さん、今週は金星食が撮影できなかった悔しさを月面撮影にぶつけましょう。平日の夜は晴れるの法則どおり、月面は撮れる確率が高いです。せっかく買った望遠鏡にぜひ光を与えましょう。

<中川総合コメント>
今年の悪天候と天文現象の当たり年との関係は、様々なことを考える良いきっかけになったと思います。私の思いは、天体が見える見えるとアピールしても、それがいくら天気のせいであったしても、実際に見える確率が極めて低いとなると、それは「但し書き」がいるのではないか?ということです。望遠鏡を買うと必ず見えるかのような表現は、今後は「天気がよければ見えるでしょう」というような表現に変えていくべきだなと思ったわけです。あまりお客様に失望感を与えるのはどうかと感じたわけですが、一方で天体望遠鏡は夢やロマンを与える側面もあるわけで、実利だけでは語れない側面もあるわけです。見える見えないという実利よりも見ようとする姿勢そのものに価値があるという点も評価しなくてはいけないので、なかなか難しい問題だなあと感じた次第です。いずれにしても、「天体望遠鏡の多目的化」が図れれば失望感は大きく減るものと思います。ここのところそんなことをつらつらと考えております。

P.S.休日出勤したお陰で、休み明けの大パニックは防げましたが、それにしても凄い出荷量でした。休み前にあれほど出荷したのに、あの量が全部売れてしまったの?という程の勢いでした。投稿画像も今日は天体編ですが、明日は野鳥編の予定です。BORGの多目的化はBORGユーザー様の方が進んでいるようです。

P.S.2 新製品のアングルプレート35【3135】ですが、お陰様で大好評です。単に売れているだけでなく、購入された方からの評価が非常に高いのが特長です。私も奈良でその威力を実感しました。その辺の情報は追ってご案内する予定です。

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