BORG WORLD 画像作例集

55FL(オリオン大星雲・馬頭星雲 Hα ST-8300M 10分x28)s2.jpg
オリオン座中央部 BORG55FL+レデューサー0.8xDGQ+ST-8300M 露出時間:Hαフィルターを使用し10分x28枚(4時間40分) 撮影者:中西直樹様

<撮影者のコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。55FLレポート第18弾 オリオン大星雲・馬頭星雲 Hα編です。今回の機材は、55FL+0.8xDGQ+ST-8300Mです。露出時間は、Hαフィルターを使用し10分x28枚(4時間40分)です。

以前、36ED+1.1xスリムフラットナーで同じ様な構図で撮影しました。こちらもとてもシャープでお気に入りの組み合わせですが、220mmと僅かに焦点距離が長く、2コマモザイク合成が必要でした。この点、55FL+0.8xDGQは200mmなので、モザイク合成無しでも、オリオン大星雲・馬頭星雲をちょうど納めることができました。さらに、とても明るく暗い星雲までよく写ります!

今回もダブル55FLなので、カラー画像も撮影済みです。カラー化する前に、モノクロのみで処理したところ、非常に素晴らしいディテールでしたので、まずはこちらをレポートします(透明度が悪かったり薄雲があったので、カラー画像の処理に苦戦しそうなので・・)個人的には、このようなモノクロ作品も大好きです。

それにしても、この辺りは星雲で埋め尽くされていますね。未改造のフジXシリーズでも、赤い星雲がよく写るようなので、暗い空に行けばこのような淡い星雲もかなり写せるかと思います。ぜひ、皆さんもどこまで写るか挑戦してみてください。

<中川コメント>
これはカラーで見たい!と思わされる作品です。W55FLというのもインパクトがあります。モノクロでも階調豊かなので見飽きません。こんなに淡い星雲で埋め尽くされているのですね。ハイスピードボーグの利点をうまく使っていると思います。その中西さんの作品がNHKBSで再放送されるそうです。何と今晩ですよ!以下、中西さんからの貴重な情報です。↓

録画していた、BSプレミアムのコズミックフロント ネクストを、週末に見ているとエンディングで、何と私の作品と名前が画面いっぱいにでてきました!もちろん、77EDⅡ Hα太陽仕様での撮影です。今週、水曜日の夜中に再放送するようなので、よかったらご覧下さい!   1月21日(木)午前0時00分~(再放送)「太陽の脅威 巨大フレア」    http://www.nhk.or.jp/space/cfn/160114.html


M42-2000pix.JPG
M42星雲 BORG55FL+7880+ML8300 -35度冷却 Astronomik LRGB Type-2cフィルター DARK FLAT処理 L 5分 30枚 RGB各 5分10枚 撮影:桐村正則様

<撮影者のコメント>
トミーテック 中川昇さま。M42を中心に入れて撮影してみました。周囲には星雲だらけですね。RGBのピント位置はやはり殆ど同じだったので今回もLRGB同じピント位置で撮影しました。PM2.5の影響なのか靄って眠い空での撮影になってしまったのが悔やまれます。

<中川コメント>
大ベテランの桐村さんによる作品です。中西さんのモノクロの作品と良い比較になると思います。とても淡い星雲までよく写っています。さらに高い透明度の下での作品が楽しみですね。DSCF0458_71_c_s_16_b.jpg
カタリナ彗星、M51銀河のわきを通過中 2016/01/15 00:34-  Borg55FL+専用レデューサー+LPR-N+FujiX-M1(ISO3200) 60秒露出 14コマ(JPG)コンポジット タカハシJP赤道儀  千葉県鴨川市自宅ドームにて 撮影者:浦辺守様
<撮影者のコメント>
1月15日深夜、55FLで、北斗七星の柄の端の星(アルカイド)・りょうけん座のM51(子持ち銀河)と一緒に撮影ができました。仕事があるのでいつものダムへ行かず、自宅のドーム内からとなりました。自宅は南房総の田舎とはいえ、JR駅から直線距離で400mmほどしか離れていないので、結構光害がある空です。その影響でしょう、彗星の尾があまり写りませんでしたが、M51銀河の周辺にある13~14等級の銀河が写っていました。ちょっと驚きでした。これは55FLのレンズの優秀さを物語っているのでしょう。
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カタリナ彗星、M101銀河へ接近中 2016/01/17 02:07-  Borg55FL+専用レデューサー+LPR-N+FujiX-M1(ISO3200) 120秒露出 10コマ(JPG)コンポジット  タカハシEM-200赤道儀 千葉県鴨川市保台ダムにて 撮影者:浦辺守様

<撮影者のコメント>
中川様。お世話になっています。カタリナ彗星が二つの大きな銀河のそばを通過して行く様子を撮影しました。撮影地に着いたのは午前0時過ぎ、天頂から南側は星空が広がり、北天にはたくさんの雲で、北極星も見えない状態でした。北天の天気回復を祈りながら機材の組み立てをしていいるうちに北極星が見えだし、彗星のあたりの雲もなくなってはくれましたが、透明度はイマイチの空模様でした。M51銀河との接近よりもM101銀河との接近の方が近いので55FLでは余裕の画角となりました。こちらもM101銀河の周辺には13~14等級の銀河がしっかり写っていました。55FL、シャープです。彗星はフィルム時代からよく撮影対象にしていましたが、その独特な色が何とも言えず、今でもついついレンズを向けてしまいます。

<中川コメント>
2枚ともカタリナ彗星が実に良く写っています。明るいハイスピード55なら当然といえば当然なのですが、それ以上に驚くのが星雲の写りの良さです。こんなに小さな星雲が簡単に写ってしまうのは、ハイスピード55の思わぬ副産物ですね。さらに追いかけてみてください。IC1805, 1848_160109_SK②.jpg
IC1805, IC1848 2555+7758+7509+7880+7000+5003+ニコンD5000(IRフィルター換装) ISO1600 3分露出×10コマコンポジット Kenko Astro LPR Type2フィルター使用 スカイメモRで自動ガイド ステライメージVersion7で画像処理 2016年1月9日 静岡県伊豆市にて 撮影:SK{様カリフォルニア星雲_160109_SK.jpg
カリフォルニア星雲 2555+7758+7509+7880+7000+5003+ニコンD5000(IRフィルター換装) ISO1600 3分露出×10コマコンポジット Kenko Astro LPR Type2フィルター使用 スカイメモRで自動ガイド ステライメージVersion7で画像処理 2016年1月9日 静岡県伊豆市にて 撮影:SK様

<撮影者のコメント>
中川様。急に寒くなってきましたが、お元気にお過ごしでしょうか。しばらく遠征できずにいましたが、この連休に西伊豆に行って参りました。天気があまり安定せず、継続して晴れたのは最初の2時間程度でしたが、自宅で何度か練習しておいたため、効率よく撮影できました。その一部をお送りします。暗い空で撮影すると、「ハイスピード55」の実力をいかんなく発揮して、星雲の写りも違いますね

天気予報どおりの「晴れ」でも、ちぎれ雲が飛んできたり、まだら模様に雲が出たりして、星雲・星団撮影に最適の天気が長時間続くとは限りません。やはり、練習してから遠征に臨むと、機材の扱いに手が慣れているので、貴重な好天の時間を有効活用できます。市街地の自宅でも遠征先でも、それぞれに応じて楽しめる「ハイスピード55」は、貴重な機材ですね。

<中川コメント>
SK様もハイスピード55を自宅の練習でハイスピードで習熟されたので、いざ遠征に出かけた時に安定した好結果が出てくるというわけです。こうなると強いです。晴れさえすれば思い通りの結果が出てくるわけなので、がぜんやる気がでてくるわけです。そうなると今まで気が回らなかった構図など自分の感性を生かす方向に注力できるようになり、ますます作品のレベルが上がるというわけです。ic405_d810a_55fl-200_lprn_hd.jpg
■勾玉星雲と散開星団M36,M37,M38
  http://numajiri.image.coocan.jp/nebula/ic405_d810a_55fl-200_lprn.html
撮影日時:2016.1.9 23:43~24:28、露出:5分×7枚ic2177_d810a_55fl-200_lprn_hd.jpg
■わし星雲(IC2177)と トールのかぶと星雲
  http://numajiri.image.coocan.jp/nebula/ic2177_d810a_55fl-200_lprn.html
撮影日時:2016.1.9 26:22~26:48、露出:5分×5枚、StellaImageのスターシャープフィルター使用ngc1499_ic348_d810a_55fl-200_lprn_hd.jpg
■カリフォルニア星雲(NGC1499), IC348
  http://numajiri.image.coocan.jp/nebula/ngc1499_ic348_d810a_55fl-200_lprn.html
撮影日時:2016.1.9 21:20~22:05、露出:5分×9枚

共通データ:撮影場所:山梨県鳴沢村
画像処理:StellaImage7.1にてダーク・フラット補正後、コンポジット合成、Adobe Photoshop CS6により調整、青ハロ低減
使用機材:miniBORG55FL + レデューサー0.8×DGQ55【7880】 D55mm f200mm F3.6
タカハシ EM-10B赤道儀  + QHY5L-Ⅱ + PHD2 v2.6.0により自動ガイド
カメラ:ニコンD810A ISO 1600 撮影者:沼尻 裕様

<撮影者のコメント>
トミーテック オアシス・ダイレクト 中川様。八王子天文同好会の沼尻です。お世話になっております。先週末の、カタリナ彗星とM101の接近は、天候が思わしくなくて諦めました。前回1/9~10に山梨県の河口湖方面に出かけた際、星雲も少し撮影できましたので、その写真をお送りします。

いずれも、「ハイスピード55」と、ニコンD810Aとの組み合わせによる写真です。上2枚は、以前D600で撮った所を、カメラと構図を変えて再挑戦したものです。晴れたり曇ったりの不安定な天候だったため、いずれも予定していた撮影枚数は得られませんでしたが、それなりに写ってくれたのは、光学系とカメラとおかげでしょう。

D810Aには、ペンタプリズム式の光学ファインダーがあり、ある程度以上の明るさの星は、カメラのファインダーで見えます。200mmの画角内には、比較的明るい星が複数あることが多く、星図と照合しさえすれば、眼視で見えない星雲の構図を決めることも容易です。手動導入での天体撮影を楽しめるのも、この機材の利点ですね。以上、よろしくお願いします。

  ★☆ 八王子天文同好会 沼尻 裕(Yutaka Numajiri)
  ★☆ http://homepage2.nifty.com/numajiri/

<中川コメント>
さすがは沼尻さん。ハイスピード55の画像処理の方法も上手にされているようで、センサーがフルサイズということもあり、一番シャープに写っているように見えます。これからもハイスピード55のハイレベルの作品を期待しています。 

P.S.今日は何とハイスピード55の投稿画像で埋まってしまいました。まだまだあるのですが、今日はこの辺でご勘弁を下さい。まあとにかくよく写るので、ユーザーさんが元気です。BORGの良いところは実際に使われていることです。これは他社には見られないことかもしれません。やはり機材は使ってなんぼです。軽くてコンパクトで高性能というところがポイントだと思います。

P.S.2 ただ、ひとつ注意点を記載しますと、干渉フィルターに関する問い合わせが非常に多いのですが、装着する位置や種類によってはどうしてもゴーストが出るなどの問題が出る場合があります。その点は弊社でコントロールできない部分につき、何卒ご了承ください。

P.S.3 品切れ情報です。白の80ΦのL150mm鏡筒【7150】がついに完売しました。これで終了です。また、新製品の地上プリズムEP-3【7779】も初回完売です。こちらは次回入荷は2/末の予定です。昨日のブログの撮影日の訂正です。だるま夕日や動物園の撮影日を1/10と書きましたが、正しくは1/17でした。最近日付が覚えられず、すぐに勘違いしてしまいます。もうボケてきたかも?

P.S.4 今日もご注文も多く、打ち合わせも集中し、水曜日とは思えない忙しさでした。ありがとうございます。明日は午後、中川通院日のため、ブログの更新は厳しいと思います。また、全国的に雪で宅配便が遅れています。納期には十分ご注意ください。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 

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