BORG WORLD 画像作例集

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しし座の星雲たち 2015/12/22 04:16-  BORG55FL+専用レデューサー+Fuji X-M1(ISO3200)  60秒露出10コマ(JPG)コンポジット EM-200赤道儀 千葉県鴨川市保台ダムにて 撮影:浦辺 守様

<撮影者のコメント>
中川様。いつもお世話になっております。BORG55FLで、フィルム時代によく撮られていた構図でしし座の銀河を撮影しました。しし座の後ろ足もとにある銀河、M65/66、NGC3628、この銀河群は200mm望遠レンズで、シータ星とイオータ星を対角に配置してよく撮られていた構図です。

リサイズする前の画像をピクセル等倍で見ると、M65とM66の銀河については渦の構造がはっきりと分かります。さすがフローライトレンズです。今週末が満月となりますので、暫くは撮影お休みとなります。満月過ぎ徐々に月の出が遅くなり始めたら、また「お手軽に」「お気軽に」冬の星雲たちの撮影を55FLでやってみようと思います。

<中川コメント>
懐かしの構図ですね。一気に昭和に引き戻されます。今年の紅白歌合戦も懐かしの昭和の名曲が多く歌われるようですが、天体写真界にも昭和の名構図が蘇ってきているようです。やはりいいものはいいですね。若い人にはかえって新鮮かもしれません。RoseNebula-20151214s1.jpg
バラ星雲 2015/12/20 BORG55FL+RD0.8xDGQ55【6258】 カメラ:Fuji X-M1(ISO3200) フィルター:IDAS LPS-D1 120秒露出x32コマ合成 撮影者:開発者X
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オリオン中心部 2015/12/20 BORG55FL+RD0.8xDGQ55【6258】 カメラ:Fuji X-M1(ISO3200) フィルター:IDAS LPS-D1 120秒露出x16コマ合成 撮影者:開発者XM65M66-20151214s1.jpg
しし座の3星雲付近 2015/12/20 BORG55FL+RD0.8xDGQ55【6258】 カメラ:Fuji X-M1(ISO3200) フィルター:IDAS LPS-D1 180秒露出x16コマ合成 撮影者:開発者X 

<撮影者のコメント>
いつもお世話になっております。55FL+F3.6レデューサー(愛称ハイスピード55)開発者Xです。先週日曜夜、55FL+RD0.8xDGQで星の写真を撮りました。画像を処理する時間がとれず一週間が過ぎましたが、このレンズの画角とフジX-M1の写りに感動しましたので、ご覧いただければと思います。

ピントが甘く画像処理も稚拙で、ベテランの中川さんにお見せするのは恥かしい限りではありますが、M42と馬頭星雲を同一画面に写すのが中学生の頃からの憧れであったことを改めて思い出し、夢がひとつ叶ったような、感慨深いものを感じます。また、3枚目のM65 ・66付近はこれと同じ構図が「星雲星団ガイドブック」の160頁に載ってますが、拡大すると他にも小さな銀河がたくさん写っていて、宇宙の奥行きを感じられる、私のお気に入りの構図です。APS-Cサイズで、ピントの詰めも甘い画像ですが、このレンズの性能を実感することができました。この画角で周辺まで破綻のない星像を示すレンズは新鮮な気がします。

また、フジX-M1の写りの良さには腰を抜かすほど驚きました。赤が良く出て高感度でもノイズが非常に少なく、思わず在庫余りの黒ボディ(新品3.5万円)を見つけて2台目をgetしてしまいました。

<中川コメント>
愛称「ハイスピード55」=BORG55FL+RD0.8xDGQ55【6258】の開発者のX氏から、何と星雲・星団の作例写真が届きました。普通、天体望遠鏡の開発者というものは、開発はするが天体写真の撮影まではしない、ましてや星雲・星団の撮影など、夜寒い中とても出来ないというのが普通というか、とてもやってられないというのが当たり前だと思っていました。

でも新しい開発者X氏は違いました。ただ、設計開発するだけでなく、古いBORGのレンズ設計にも敬意を払い、かつ新しい血を注ぐべく積極的に新しいことにチャレンジをしていく。問題があればすぐに対応し、相談にも前向きに乗ってくれる。外部スタッフではあるのですが、実に頼もしいBORGスタッフの一員という感じです。

そのX氏が今度は難度の高い星雲・星団の作例を送っていただいたというわけです。別にお願いしたわけではないのですが、自主的に撮影をされる姿勢に感動しました。本当にありがたく感謝しています。BORG107FLもX氏の手によるものなので、一層期待が持てるというものです。それにしても、フジX-M1は写りますね。私もすでに2台確保しましたが、さらに確保しようかと思わされます。調べたらマップカメラに中古があるようです。

ただ、X-M1にも欠点があって、液晶のピントの拡大の倍率が低すぎてなかなかベストフォーカスが出しにくいのです。X氏の画像もその影響が出ていそうです。そこで活躍するのがヘリコイド7761の目盛です。この目盛を使えばピントの追い込みが機械的に可能になります。そしてピントの固定も容易です。BORGの良いところのひとつです。

P.S.というわけで、「ハイスピード55」=BORG55FL+RD0.8xDGQ55【6258】がとてもよく売れています。次回の出荷予定は12月25日頃の予定です。これが年内最後の出荷です。今月はBORGのレンズの中で55FLが断トツの1位の人気商品です。対物レンズ単体も望遠レンズセットも良く売れています。実にありがたいことです。今週末は満月ですが、天気はよさそうです。ハイスピード55ならフィルターワークで月明かりでも撮影は可能です。

P.S.2 25日発売の新製品、ドロチューブN【7790】の製品ページを更新しました。使い方や仕様概要も追加しました。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 

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