月面　BORG90FL＋2.2倍コンパクトエクステンダー＋モノクロWEBカメラ　撮影：中西直樹様

＜撮影者のコメント＞
こんにちは、中川さん。中西です。90FLレポート第30弾 月撮影編です。公開レポートだけで、ついに第30弾の記念号です！(内部レポートと合わせるとちょうど60です)記念として、久しぶりの90FLの月のレポートです(少し前に撮影したものですが・・)

この日は比較的シーイングもよく、観望でも撮影でも、90FLでとてもシャープな月を楽しめました。これから、だんだんとシーイングが悪くなる季節ですが、それでも時には、よいシーイングに恵まれることがあります。そんな時、Borgはとても有利です。その点を今回は少しご紹介します。

よい作品を撮影するためには、晴れている日はできるだけ望遠鏡を出してシーイングをチェックする必要があります。軽量なBorgは、少々疲れていても簡単に出すことができます。この点でまず有利です。さらに、反射望遠鏡に比べて筒内気流が少ない点もうれしいです。さらに2枚玉アポクロマートなので、3枚玉アポクロマートよりも温度順応が早いというメリットもあります。そして、必要十分な口径もメリットです。

シーイングがあまりよくない日本では、大口径は気流の影響を受けやすく本領を発揮できる日は年に数日程度しかないとよく言われます。シーイングが悪いときは、大口径より小口径のほうが、よく見え撮影できることも多々あります。これらの点を考えると、Borgは、月や太陽、惑星の撮影に向いていると本当に感じます。

それでもBorgは、比較的短焦点なので拡大撮影には向いていないと感じる方もおられるかもしれませんが、決してそんなことはありません。私事ながら、77EDⅡや89ED、125SD等で天文誌に、何度も掲載していただきました。これは、Borgがドーズの限界値に迫る超高性能機であることの証です！これから寒くなりますが・・、ぜひ皆さんも月や太陽の撮影に挑戦してみてください。

＜中川コメント＞
さすがは中西さん、さすがは90FL、良く写っていますね。驚きの解像力です。拡大してみると写るべき地形が全て写っている感じです。月面X（12/18がXデー）に相当する地形も写っているのでぜひ探してみてください。90FLはボーナスシーズンに入って急に売れ出しました。やはり冬のボーナスで狙っている方が多いようです。大口径90mmの明るさ、フローライトのシャープさ、500mmのコンパクトさ、手頃な価格、そのスペックのすべてがあなたを誘惑しているのです。
マガモ二羽二態　ミニボーグ45EDII＋ペンタックスK-S2　1/2000秒　ISO800　少しトリミング後縮小　撮影：Ｋ・Ｉ・Ｍ様

マガモ二羽二態　ミニボーグ45EDII＋ペンタックスK-S2　1/2000秒　ISO500　少しトリミング後縮小　撮影：Ｋ・Ｉ・Ｍ様
機材写真：ミニボーグ45EDII対物レンズ他（玉抜きAF）＋ペンタックスK-S2　撮影：Ｋ・Ｉ・Ｍ様

＜撮影者のコメント＞
お世話になっております。ペンネームＫ・Ｉ・Ｍと申します。http://blog.livedoor.jp/xkim/
BORG45EDIIで撮影した画像および機材画像の投稿をしたく、メールと画像を送らせていただきます。

中川様、お世話になっております。どちらも捨てがたい２枚の写真が出来てしまいましたので、２枚とも投稿させていただきます(汗)。水浴びの際に♂が羽ばたきながら大きな水しぶきを上げるのはよく目にしますが、珍しく♀がそれに応えて水しぶきを返したのがちょうど日光に照らされた所という偶然でした。

皆様ご存知の事とは思いますが、このような長さでもカメラバッグには分割して楽に収まるのがいいですね。レンズの枚数が少ないので実は元のズームレンズより軽く取り回し易いのも良い所です。

＜中川コメント＞
根強いファンがいる45EDIIによるマガモです。しかも過去に何度かご紹介している玉抜きAFボーグです。Ｋ・Ｉ・Ｍ様は上手にボーグの利点を生かしてボーグライフ楽しまれています。見習いたいものです。

P.S.45EDと言えば、旧45ED＋7866（198mmF4.4）の組み合わせが非常に素晴らしいので、これを上回るレンズを出して欲しいとユーザー様から強い要望をいただいたことがあります。かなり前のことですが、BORG55FL＋レデューサー7880セット【6258】の開発にあたっては、このユーザー様のご要望も頭にありました。 結果いいものが出来たと思います。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。